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特集の解説
千葉市立あやめ台小学校
根本正雄
新学習指導要領に総合的な学習が入ってきた。
総合的学習は、子供たちが自発的・自主的に問題を解決する資質・能力、すなわち生きる力を育てるとともに、学び方を習得することができるようにすることが狙いである。
総合的な学習の内容についての例示は出ているが、体育との関連でどんな実践ができるかについては明らかにされていない。
総合的な学習の授業づくりの原則は次の内容が考えられる。
社会が直面する問題と関わったテーマの設定
環境・エネルギー
福祉・ボランティア
国際理解・英会話
情報・コンピュータ
健康・ライフスキル
教科の枠を超えた横断的・総合的な学習
児童の興味・関心に基づく課題
地域や学校の特色を重視する地域の教材化
これらの原則を踏まえて、体育の総合的学習も実践していくことが大切である。
具体的な実践としては、環境問題ではゴルフ場、ウォークラリーで環境教育が考えられる。
ゴルフ場の農薬散布等の問題から環境問題に迫ることができる。ゴルフ場がなぜ、環境問題につながっていくのかを自分たちで追求していく。
福祉問題では、高齢者や障害者とのスポーツ交流・ニュースポーツなどが取り上げられる。
高齢者や障害者との交流を図るには、どんなスポーツがあるのかを調査する。その中で子供と一緒に運動できる種目はどれが適しているのかを調査する。
ソフトバレーボールがある。ネット型の教材として、子供は喜んで行う。高齢者や障害者と交流を図るためには、ルールを工夫する必要がある。
どんなルールにするのか、どのように伝えていくのか、案内状はどうするかを実践するには、総合的な学習の時間の設定によらなければできない。
伝統芸能としては運動会での地域の踊りなどが考えられる。体育の時間だけではできない。地域の踊りを教わる時間、練習する時間の確保のためには、総合の時間の中で実施していかなければならない。
体育と総合的な学習の時間との構成は、次の三点が考えられる。
体育と運動・スポーツ領域
体育と保健領域
体育と健康教育
具体的には次の実践例が考えられる。
運動、スポーツ領域との関わり
・昔の遊び・風船バレーボール・フォークダンス・ニュースポーツ・高齢者や障害者とのスポーツ交流
保健との関わり
・エイズについて調べよう・そしゃくの大切
・介護の方法と体験
健康教育との関わり
・飲酒・喫煙防止・薬物乱用「シンナーの恐怖」
・たばこの害
本特集では、以上の例を参考にして実践例が紹介されている。これから総合的な学習に取り組んでみたいという方は、本特集を参考にして進めていって欲しい。
どのようにすればできるのかの手順と関わり方が書かれている。実際に実践してみて、効果を確かめていっていただきたい。
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- 明治図書