- 特集 最新版・子供が喜ぶなわ跳び指導のコツ
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特集の解説
千葉市立あやめ台小学校
根本正雄
なわ跳びはいつでもどこでもできる運動として優れた教材である。本号では、最新のなわ跳び指導についての実践について紹介してある。
あや跳びのできない子供の指導について鹿児島県徳之島町立亀徳小学校の山下安則氏は、「フラフープであや跳びを完成させよう」という実践をされている。
3年生28人の子供に指導し、あや跳びのできない子供は5人いた。
腕が離れていない場合は、交差した時にきれいな輪ができるが、腕が離れている場合は交差した時にきれいな輪ができずに、跳びにくくなっていることを発見した。
そこで、「腕を離さないように交差しなさい」と指示したところ、跳ぶリズムが狂ってしまい、跳べなくなってしまった。
次に「フラフープを使って交差跳びをしなさい」と指示したところ、跳べなかった2人が跳べるようになったという。左右の腕を離さずに跳ぶ感覚が身に付いたためである。
このように、あや跳びのできない子供にはフラフープを使用していくと効果的である。
兵庫の藤澤芳昭氏は、二重跳び連続10回の指導について報告されている。
5年生80人、36人の子供が二重跳び連続10回できなかった。そこで、藤澤芳昭氏は次の指導をされた。
〈ステップ1〉
グリップの持ち方
目線前方の任意の1点を見る
足の構え方
30秒間早回し70回以上
〈ステップ2〉
ロープを持たずに、立ったままのリズム打ち。タターンのリズムで。
ジャンプしてのリズム打ち
ジャンプしてのモモ打ち
〈ステップ3〉
半切ロープを使っての二重跳びもどき。しかし、これはロープを切断しないといけないので、新しいのはもったいない。
半折ロープを使っての二重跳びもどき。
〈ステップ4〉
下山先生考案のスーパーとびなわと、ジャンピングボードを使っての二重跳び。
スーパーとびなわだけを使っての地面上での二重跳び連続10回。
以上のような指導によって、学年の子供たちが連続二重跳びできるようになった。
藤澤氏はきめ細かなステップを踏んで指導している。
グリップの持ち方、目線、足の構え方から始めている。
普通はここからいきなりなわを持った指導に入るが、藤澤氏は立ったままのリズム打ち、ジャンプしてのリズム打ち、ジャンプしてのモモ打ちを行っている。
二重跳びで難しいのは、なわの回旋が遅れることである。一跳躍で二回旋するのであるが、手の動きのタイミングが遅くなる。
手のタイミングのリズムをなわを持たないで練習することにより、子供は二重跳びの手足の協応動作を体得していく。その後にロープを持って練習していく。
このようなステップを踏んで指導していけば、必ずできるようになる。
それでもできない子供の場合には、ジャンピングボードやスーパーとびなわを使用してほしい。用具や器具を使用することによって技能は高まる。特にジャンピングボードは効果抜群である。
本特集では、以上の例のような実践例が紹介してある。
子供の実態に応じて方法を選択し、子供たちになわ跳びの楽しさを体験させていってほしい。
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- 明治図書