- 特集 体育授業の原理・原則はこれだ!
- 特集の解説
- /
- 実践事例
- マット遊び
- 逆さ感覚・腕支持感覚を育てる運動
- /
- マット運動/中学年
- 似通った運動感覚の体験が習得の近道
- /
- マット運動/高学年
- 「二人組マット」は、こうしてモチベーションを高める
- /
- 跳び箱遊び
- 跳び箱遊びは、局面を限定して
- /
- 跳び箱運動/中学年
- 趣旨説明の原則+習熟過程=台上前転への道
- /
- 跳び箱運動/高学年
- できないところを取り出して指導せよ
- /
- 鉄棒遊び
- 鉄棒遊びをゲームで楽しく
- /
- 鉄棒運動/中学年
- 優れた指導法の周辺に授業の原則を
- /
- 鉄棒運動/高学年
- 個別評定と激励の原則を駆使して励まし続ける
- /
- かけっこ
- ルールは段階的に説明せよ
- /
- 短距離走
- 阿波踊り指導の細分化原則を短距離走に応用する
- /
- リレー
- 「簡単な動きから難しい動きへ」を生かしたリレーのバトンパス
- /
- 高跳び
- 「踏み切り」に限定して「踏み切り板」を使え
- /
- 走り高跳び
- フラフープを使った5歩助走走り高跳び
- /
- 幅跳び
- 遊びやゲームで楽しく、数多く!
- /
- 走り幅跳び
- 子供が喜んで取り組み、記録を伸ばすシフト幅跳び
- /
- ハードル走
- ハードルを跳ぶ前から指導は始まっている
- /
- たまごわりサッカー
- 「たまごわりサッカー」指導の原則はこれだ!
- /
- ドッジボール
- 短い時間のゲームを繰り返し、ルールを徹底せよ!
- /
- ポートボール
- 知的ゲームにするのにはずせない原則
- /
- バスケットボール
- シュートの喜びを全員に!
- /
- ラインサッカー
- 子供を熱中させる「変化のある繰り返し」
- /
- サッカー
- ボールと友達になろう
- /
- ティーボール
- 立つ位置と視線
- /
- 模倣遊び
- 「模倣遊び」には歌を介在させる
- /
- リズムダンス
- 動きが簡単、おもしろい 一回ごとにスターが生まれる
- /
- フォークダンス
- ほめて動かすフォークダンスの指導
- /
- 表現運動
- 表現運動を価値ある学習にするために
- /
- 体ほぐし
- 用具を使って交流の抵抗をなくそう
- /
- 体力づくり
- 体力づくりは、易から難への「変化のあるくり返し」で楽しく運動させる
- /
- 水遊び
- 呼吸力をつける
- /
- クロール
- 局面限定とスモールステップの練習でクロールはできる
- /
- 平泳ぎ
- 局面を限定して指導する平泳ぎ指導
- /
- ちょうちょう背泳ぎ
- 「細分化の原則」でちょうちょう背泳ぎ指導
- /
- 背泳
- 手は水面と平行に!
- /
- 二重跳び
- 二重跳び成功のポイントは、一回旋一跳躍の完全マスター
- /
- ミニ特集 新学習指導要領「バスケットボール型ゲーム・バスケットボール」指導のポイント
- 低学年
- バスケットボール型ゲームにつながるパスゲーム
- /
- 「マイボール」でボールと仲良しに
- /
- 中学年
- フープゴールバスケットなど工夫したゲームを
- /
- みんながシュート!楽しい「ネットボール」
- /
- 高学年
- バスケットの特性を生かす
- /
- ボールに触る機会を多くする
- /
- 写真で見る指導のポイントとコツ
- 仲間と楽しむ準備運動
- /
- 知っておくと役立つ心と体の話
- 子供たちを救う和食
- /
- マンガで見る楽しい体育指導 (第11回)
- 根本体育直伝マンガ(バスケットボールの巻)
- /・
- スポーツと健康づくり (第11回)
- 日本人とアメリカ人の腸が似ている?!
- /
- 法則化体育最前線
- 根本正雄代表学会で「法則化体育」の研究発表
- /
- できなかった子ができた! 子供に学ぶ成功事例 (第11回)
- はね動作習得のための工夫(跳び箱運動)
- /
- 誰にでもできるこどもかっぽれの指導 (第23回)
- かっぽれの歴史を群読!
- /
- 効果抜群!ファックスできる体育学習カード
- 幅跳び遊び(低学年)
- /
- 〜とびっこあそびをしよう〜
- 走り幅跳び(高学年)
- /
- 〜思い切り跳び、安定した着地を身に付ける練習カード〜
- 誌上授業ビデオ診断
- ベースボール型ゲーム
- /
- 全国ネットワーク
- 体育初心者メーリングリスト開設
- /
- サークル紹介
- 四日市法則化サークル
- /
- 授業の腕を高める論文審査 (第106回)
- 運動会の演技の指導時間
- /
- 授業に役立つ「体ほぐし」12選 (第11回)
- 活動的な運動(用具を使う)2
- /
- 〜風船〜
- 世界と日本の性教育 (第11回)
- イギリスの性教育(6)
- /
- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
- /
- TOSS体育ニュース
- こうすればできる! (第11回)
- スキップなわ跳び
- /
特集の解説
体育授業の原理・原則はこれだ!
千葉市立あやめ台小学校
根本正雄
向山洋一氏の「子供を動かす法則」(明治図書)の中に、「教師が子供集団を動かす三原則」として次の原則が示されている。
1.やることを示せ。
2.やり方を決めろ。
3.最後までやり通せ。
向山洋一氏の「子供を動かす法則」の中の三原則は多くの指導に適用できる。
ベテランの教師は経験によって、子供の動かし方を身に付けている。しかし、若い教師は子供の動かし方が分からず、混乱することが多く見られる。
向山氏の三原則はそういう教師に役立つ内容である。向山氏は三原則の他に5つの補足も示している。
1.何をするのか端的に説明せよ。
2.どれだけやるのか具体的に示せ。
3.終わったら何をするのか指示せよ。
4.質問は一通り説明してから受けよ。
5.個別の場面をとり上げてほめよ。
このような指導の原理・原則があれば、教師は見通しを持って指導できる。向山氏は阿波踊りを「細分化の原則」を使用して指導している。
基本動作を知るステップは4つあります。
1.足の動かし方
2.手の動かし方
3.足と手を一緒に動かす
4.面を付ける(顔の表情を付ける)
最初は1つの段階だけです。「足の動かし方」だけです。イチ、ニー、サン、シー。すごい上手です。四分の一終了です。残りの半分は、腰を下げてイチ、ニー、サン、シーをします。
第二段階です。手を付けます。イチ、ニー、サン、シーの繰り返しをする中で動きを付けます。
私が酒が好きなので、とっくりから酒をついで飲む姿をします。声をかけてやってみます(実際にやって見せる)。
皆さんもやってみてください(手の動きを入れて行う)。
子供には、「違うほうがいいんだよ。自分だけの動きのほうがいいんだよ」と言います。手の動きは、切れないほうが良いです。
第三段階です。足と手の動きをくっつけます。ここの部分が一番難しいです。できなくてもどなる必要はありません。
2点取れれば合格です。3列でやって評価をしていきます。全員が合格です。1日に1点ずつやります。
次は、8点に挑戦です。リズミカルでかつ面白くします。柔らかさ、しなやかさが必要です。
第四段階です。面を付けます。 点に挑戦です。
「顔をもっとみにくい顔にしてください」とぼけた顔がいいですね。はちまきは細ければ細いほどいいです。それと水平にします。後ろが上がっている状態がいいです。
本特集では、以上のような原理・原則を体育授業の中で示した実践例を紹介してある。
原理・原則を知っているのと知らないのでは大きな違いがある。実際に活用していただきたい。
多くの場面で活用することによって、指導のコツを体得することができる。
-
- 明治図書