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特集の解説
3分で授業に引き込む“導入パーツ18”
千葉市立弥生小学校
根本正雄
一、ジャンケン関所ゲーム
体育の時間の導入をどうするかという問題がある。全員そろうまで待ってから始めると時間がなくなる。
岡山県の白石周二氏は、体育の導入の仕方を次のように工夫している。
体育館の授業の時は、いきなり「ジャンケン関所 ゲーム」をはじめることがあります。4つのチェックポイント(館内の4つのすみっこ)で誰とでもジ ャンケンし、勝ったら次へ走っていく。単純なルー ルです。
遅れた子はあわててやってきます。ルールが単純 なのでそのままゲームに参加することができます(遅れた分だけ自分は不利になりますが)。遅れたら損をすると感じさせることも大切な指導のように感じています。
いきなりの「ジャンケン関所ゲーム」は有効である。ルールが単純で遅れてきた子供も参加していけるからである。
しかも、「遅れたら損をすると感じさせる」ことができる。損をしないためには、急いで体育館に行かなければならない。
「早く並びなさい」「時間に遅れないように集まりなさい」と言わなくても、子供が進んで行動するシステムになっている。
しかも楽しいゲームである。進んで体育館にいこうという意欲が起きる。
子供にとっては遊びであるが、教師にとっては時間内に集合するというねらいが楽しく達成できる。
導入にこのようなゲームを行なっていけば、子供は喜んで学習に参加するようになる。
二、チャイムと同時に開始する
小林幸雄氏は次のように述べている。
5年団の水泳は、とにかく授業開始が早い。授業開始のチャイムが鳴るや否や準備体操を始め、直ちに入水するという具合だ。始まる時間が早いという ことは、プールでの練習時間がそれだけ確保できることになる。45分間を有効に使うか、これは授業者として大きな問題である。なぜ、そんなに早く子供たちは集まるのか。
それは、システムにある。5年団は、全員集合していなくても、水泳の授業を開始することにしている。
子供は、はやく水に入りたいという気持ちを持っている。それを活用して小林氏は、チャイムと同時に開始するシステムにしている。
「全員集合していなくても、水泳の授業を開始する」原則を貫いている。時間がくれば水に入れるのである。子供は待つ必要がない。
授業の始まりをいつも一緒に行う必要はない。来た順に始めるシステムを作っておくのである。
バスケットボールやサッカーであれば、シュート練習をしている。短距離・リレーであればグランドを走っている。
やることが分かっていれば、子供は動く。楽しく子供が参加できる指導を工夫するのである。
本特集では、白石氏や小林氏のような最初の3分で授業に引き込む導入例が紹介してある。
授業全体ではなく、最初の導入例を具体的に紹介し、その実践には、どんなシステムがあるのかが分析してある。活用して楽しい導入にしてほしい。
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- 明治図書