- 特集 水泳指導8時間のシステム化
- 特集の解説
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- 実践事例
- 低学年/歩いたり走ったり
- 教師対子供の勝負で力をつける
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- 子供たちが水遊び大好きになる「水中で歩く走る」のゲーム10選
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- 低学年/水に顔をつけたり水中で目を開ける
- 水への恐怖感をなくす1年生のための水遊び
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- 個別指導とゲームがポイント
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- 低学年/息を吐いたり水に浮く
- 息を吐くこと、浮くことの指導は水泳指導の土台になる
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- 学年で8時間のシステムをつくる 担当による指導が一番効果的
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- 中学年/面かぶりクロール
- 場を効率よく使って運動量を保障する
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- 誰でもできる面かぶりクロール
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- 中学年/かえる足
- 足の裏全体で水を蹴りなさい
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- 個別評定を取り入れたキック練習
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- 中学年/ちょうちょう背泳ぎ
- 泳げなかった子が泳げたちょうちょう背泳ぎの実践
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- 6つのパーツを組み合わせて、指導をシステム化する
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- 高学年/クロール
- 繰り返しの中で身に付ける
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- 8時間クロール、25mの壁に挑戦
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- 高学年/平泳ぎ
- 呼吸に重点を置いた「だるま浮き」で平泳ぎが習得できる
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- 習熟度別グループ指導でゆっくり長く泳がせよう
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- 高学年/背泳ぎ
- ちょうちょう背泳ぎから背泳ぎへ
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- 水泳指導の「バイブル」を手に入れ、追試する
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- ミニ特集 新学習指導要領への提言「水泳」
- 水遊び
- プールに近付くことすらできなかった子が水に顔をつけられるように
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- 教具を使ってステップアップ
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- クロール
- 二者→三者という順次性を
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- 平泳ぎ
- 能力別編成に基づく指導のシステム化と教員養成のシステム化
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- 背泳ぎ
- ちょうちょう背泳ぎへのステップ
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- ライブで体感!TOSS体育講座
- 向山型体育から学ぶ
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- レベルアップ!ここが体育授業のポイント
- 器具や用具の出し入れも学習内容
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- マンガで見る楽しい体育指導 (第39回)
- 根本体育直伝マンガ(だるま浮きの巻)
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- 全員できた!学級の成功体験
- 向山式なわとび級表と二重跳びリレーの威力
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- はじめの5分で子供をのせる運動
- ヒップをねらえ!
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- 体ほぐしで心も体もリラックス
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- 苦手な子も楽しめる教材作り
- 「教具」としてのボックス跳び箱
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- 誰もができる体育主任の仕事
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- 体育授業のシステム化 (第15回)
- 日本体育教育技術学会での飛び込み授業システム1
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- よく噛むことは体にも頭にも良い (第8回)
- 学校給食の現場から②
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- TOSS体育研究会報告
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- 岩井邦夫氏の「忍者体育」から「技術」を探る
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- 効果抜群!ファックスできる体育学習カード
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- ~先生できたよ!どの子も喜ぶ「水遊び学習カード」~
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- ~クロール、平泳ぎで50mを泳げるようになるためのステップ~
- 小学校「総合〈いのち・健康・福祉〉」の授業作り12のアイデア (第3回)
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- テクニカルポイントはここだ! (第15回)
- 伏し浮きが平泳ぎ・クロールへの道
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特集の解説
水泳指導8時間のシステム化
千葉市立弥生小学校
根本正雄
水泳指導がはじまる。水泳の指導時間は約8~10時間である。この8~10時間をどのように指導するかという問題がある。
学習指導要領解説では1・2年の学習目標は次のようになっている。
水中を歩いたり、走ったりすることや水に顔をつけたり、水中で目を開けたり、息を吐いたり、水に浮いたりして、楽しく遊ぶことができるようにする。
この目標を達成するために次のような内容が示されている。
〇水中での電車ごっこ
〇水中での鬼遊び
〇水中じゃんけん、石拾い
〇輪くぐり
〇水に顔をつけ、口や鼻から息を吐く(バブリング)
〇息を止めてもぐり、飛び上がって空中で息を吸う
(ボビング)
〇壁につかまっての伏し浮き
本特集では、8時間の中でどのようなシステムで指導すれば効率よくできるかが紹介されている。
たとえば次のような実践が考えられる。
1時間目 ◎オリエンテーション
・学習のねらいをつかむ。
・学習の見通しをもつ。
・学習の進め方を知る。
・プールでの約束を決める。
2時間目 ◎歩く・走るの水遊び
~ ・動き方を知る。
3時間目 ・グループで行なう。
・うまくできない子供の個別指導をする。
・ゲームをする。
4時間目 ◎水に顔をつけたり水中で目を開けたりする
~ ・動き方を知る。
5時間目 ・グループで行なう。
・うまくできない子供の個別指導をする。
・ゲームをする。
6時間目 ◎息を吐いたり、水に浮いたりする
~ ・動き方を知る。
8時間目 ・グループで行なう。
・うまくできない子供の個別指導をする。
・ゲームをする。
ここでは、①動き方を知る②グループで行なう③うまくできない子供の個別指導をする④ゲームをする、の流れになっている。
システムの中で、目標が達成できるようになっている。
学習の手順を決めておき、同じ手順で繰り返していく中で子供は自然に目標が身に付くようになっていく。以上の実践をもとに次の内容で実践が紹介されている。
①目標 ②学習内容 ③指導システム ④指導の実際
学習内容は基礎・基本になっている。水泳は季節の限られた種目である。限られた短い時間の中で泳力を高めなければならない。
そのためにも、指導システムは大切である。最も効率のよい方法で指導していくことが求められる。
本特集では指導システムの紹介だけでなく、指導の実際も紹介されている。本書をもとに実践し、よりよい指導システムを作ってほしい。
単元全体をシステム化することによって、教師も子供も楽しい水泳学習ができる。いつも子供が喜ぶ体育指導を目指してほしい。
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- 明治図書