楽しい体育の授業 2005年5月号
マット運動・このパーツが子供を熱中させる

K186

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楽しい体育の授業 2005年5月号マット運動・このパーツが子供を熱中させる

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2005年4月7日
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 マット運動:このパーツが子供を熱中させる
特集の解説
根本 正雄
実践事例
準備運動
着手と突き放しがある運動をテンポよく行う
迫田 一弘
マット運動へつなげる準備運動のネタ
中山 崇
用具の出し入れ
用具の準備は、一に安全、二に協力で
関家 千恵
準備・片付けの大原則2つ
西田 裕之
基礎感覚づくり
「逆さ感覚」を育てる
辻 和彦
準備はいらない。子供が熱中する基礎感覚づくり
戸村 隆之
基礎技能づくり
基礎技能の練習は個別評定で熱中
野ア 隆
片足振り上げの壁倒立のポイントは振り上げ足
橋 真
今できる技の練習
楽しくステップアップする場の設定を
吉元 輝幸
行きつもどりつ楽しみながら無理なく習熟
岩倉 恒美
新しい技の練習
段階的に上達する側方倒立回転の場作り
鬼頭 衛
運動しやすい場を作り、評価と組み合わせる
村田 正樹
連続技の練習
マット運動の連続技は、終末局面から指導する
溝端 達也
向山型個別評定で、クラス全員マット大好きになる
小田 哲也
グループでの発表会
これはおもしろい!「グループ新体操」
高橋 聡
個人の技を集団で行うことからリズミカルな動きを作り出す
桑原 和彦
整理運動
「のびっこ遊び」でクールダウン
前沢 祐子
「またやりたい」と子供が喜ぶマットを使った体ほぐし
門 貴幸
ミニ特集 体育授業のマニフェスト「跳び箱運動」
「向山式跳び箱指導法」を体得する
三沢 博樹
「先生はクラス全員に跳び箱を跳ばせます」
今井 豊
跳び箱を使った「シンクロ側転」
竹森 正人
着地まで美しく、新卒でもできた跳び箱指導
酒井 基成
2日間で基礎感覚・技能を鍛える
末益 紀子
ライブで体感!TOSS体育講座
楽しく力のつく体育指導の提案
村田 斎
レベルアップ こうすれば体育授業が楽しくなる
「コーディネーショントレーニング」と「8秒間走」
山本 貞美
マンガで見る楽しい体育指導 (第62回)
根本体育直伝マンガ(マット運動の巻)
岩野 節男
授業のつかみは最初の1分で決まる (第2回)
すぐに授業に突入する!
山本 浩一
体を意識させる器械運動の指導 (第2回)
逆上がりA
中村 賢
〜脚の付け根を意識させる・ステップ2〜
保護者も感動!よさこいソーラン (第2回)
北海道道民に元気と感動を与える
割石 隆浩
常識を疑え!この動き (第2回)
クロールの息継ぎは協応動作で
上川 晃
微細技術で子供が燃える (第2回)
声を通す
渡辺 喜男
全校動かす体育主任の仕事術 (第2回)
100円ファイルで整理する
並木 孝樹
インターネットの活用で授業が3倍上手になる! (第2回)
ドラマが起きる、鉄棒授業のサイト
上木 信弘
ビジュアルに学べる保健の学習 (第2回)
危険な場所に共通する条件に気づかせる
戸井 和彦
TOSS体育授業研究会報告
縄跳び&鉄棒セミナー開催に向けて
藤澤 芳昭
TOSS体育最前線
プロの教師は「マット1枚で一〇〇の動きをつくれる
TOSS体育中央事務局
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
マット遊び
近藤 由佳
〜これでバッチリ!!マットの達人〜
マット運動
太田 政男
〜「前転」「後転」を発展させていろいろな技に挑戦しよう!!〜
子供が楽しみにするライフスキルの実践
「またやって」とせがまれ、親からも感謝される
細羽 正巳
ライフスキルと健康教育 (第38回)
コーチング(2)
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第157回)
もっと厳密な論理・証拠で組み立てよ
向山 洋一
体育科における学力保障 (第26回)
高杉祐之氏の「TOSSランド利用のライフスキル授業」
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第41回)
テクニカルポイントはここだ! (第2回)
サッカー
横浜北YMCA
〜フェイント〜

特集の解説

マット運動:このパーツが子供を熱中させる

TOSS体育授業研究会代表

根本正雄


 4年生でマット運動を行った。マット運動には次のようなパーツがある。

1 準備運動

2 用具の出し入れ

3 基礎感覚づくり

4 基礎技能づくり

5 今できる技の練習

6 新しい技の練習

7 連続技の練習

8 グループでの発表会

9 整理運動

 子供はそれぞれのパーツで熱中する。準備運動でも工夫次第で子供は汗を流して取り組んでいく。

 典型的な例は鬼ごっこがある。鬼ごっこは、どの学級、どの学年でも熱中する。短時間で汗をかくにはもってこいの教材である。

 用具の出し入れでも同じである。私の行った実践では、次の内容が集中した。

 「これから跳び箱の準備をします。3分以内で準備できたら新幹線ひかりです。4分以内で準備できたら新幹線こだまです。5分以内で準備できたら普通列車です。グループで協力して準備しましょう。用意、始め」

と指示した。

 子供は新幹線ひかりというイメージができるので、素早く活動しようという意欲がわく。しかも他のグループに勝ちたいという気持ちが出るので、楽しく準備できるようになり、子供は熱中する。

 基礎感覚・基礎技能づくりでは子供の関心・意欲を高める動きをしていくと熱中していく。

 跳び箱の学習前にタイヤ跳びをする。跳び箱は大きいので恐怖感をもつ子供もいるが、タイヤ跳びは小さく幅が狭いので誰でも跳べる。タイヤ跳びも次のような工夫をすると子供は熱中する。

 @ジャンケンタイヤ跳び

 Aシンクロタイヤ跳び

 B片手タイヤ跳び

 ジャンケンタイヤ跳びは反対方向から2人が跳んでくる。ぶつかったところでジャンケンを行う。勝ったら進み、負けたらもとの場所に帰る。相手の陣地に入ったチームの勝ちとかる。

 シンクロタイヤ跳びは2人組、3人組になって集団で跳んでいく。集団で跳ぶにはいろいろな工夫が必要である。

 「どんな工夫をしたら調子よく跳べますか」と課題を投げかけて行わせる。すると、声を出す、着手をそろえるなどの考えが出る。実際にそろって跳ぶ中で、子供は熱中して跳んでいくようになる。

 今できる技の練習、新しい技の練習では子供が自分の力に応じて選択できる場作りの工夫をする。

 どの子供も自分の力に応じて練習ができる場があれば、熱中して取り組んでいく。どのような場作りにしたら子供が熱中したか、本特集では紹介されている。

 マット運動では、連続技の練習、グループでの発表会などがある。自分のオリジナルの連続技の工夫は楽しく行う。どんな連続技の指導をしたら熱中したのか、どんな発表会にしたら子供が意欲的に参加したのかの事例を紹介されている。

 授業の全体を指導するのではなく、パーツに分けて指導していくと子供が熱中しやすくなる。

 実際指導して、子供が熱中した場面が紹介してある。

 特集では、このような「熱中したパーツ」の実践例を紹介してある。

 追試をして効果を確かめてほしい。そして、子供が本当に変わる指導法を確立していってほしい。

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