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特集の解説
4時間で25メートル泳げるとっておきの指導
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
体育指導の時間が削減され、水泳も従来より指導時間数が減った。短時間で効果のあがる指導をしていく必要が、今まで以上にある。
本特集では、4時間で25メートル泳げるとっておきの指導法が紹介されている。
鈴木智光氏の平泳ぎの段階的指導を昨年、体育講座で見させていただいた。短時間で見事に平泳ぎの指導をされていた。
今までにない、斬新な指導であった。実際のプールを使用しての指導であったために、具体的に指導を見ることができ勉強になった。
短時間で平泳ぎの苦手な教師が見事に上達し、指導の素晴らしさに驚いた。今までにない方法であった。次に鈴木氏の段階的指導を紹介する。
@ヘルパーをつける。
Aキックをしないで泳ぐ。
B足をだらんとしてゆっくり泳ぐ。
・4秒間けのびをしなさい。
・イチ、ニー、サン、シー、パッと泳ぎます。
Cかかとが少し浮くくらいで泳ぐ。
・呼吸と手のリズムがあえばいいのです。
・足を入れると3つになるので難しいのです。
・30分間泳ぐと呼吸と手のリズムがあってきます。
Dキックを入れて泳ぐ。
・4秒間は我慢して泳ぎます。
・200〜300メートル泳いだらキックをいれます。
・最後足をあわせると自然にカエル足になっていきます。
・「けって、あわせて、ダラーン」「けって、あわせて、ダラーン」のリズムです。
・あわせてという指示だけでドルフィンがカエル足になります。
Eカエル足で泳ぐ。
・中間を教えます。開いてパチンです。
約30分という短い時間にこれだけの内容を指導された。これは平泳ぎの指導として優れている。
参加された方々の泳ぎが見事に変わったのである。力の抜けたリラックスした泳ぎになったのである。
25メートル泳げるようになった方がいたというのも素晴らしかった。「キックをしないで泳ぐ」というのが分かりやすかったである。手と足と呼吸の三つを入れるとバランスが崩れてしまう。
そこで、最初はキックを入れないで泳ぐという指導を行った。確かにそうすると泳ぎやすくなった。
「けって、あわせて、ダラーン」という指示も効果があった。リズム言葉になっているので動きのイメージがつかみやすいのである。
「指示だけでドルフィンがカエル足になります」という説明は事実であった。
カエル足にするには容易ではないが、指示だけで、自然にカエル足になっていったのである。
短時間で泳げるようになったのは次の理由からである。
@運動の原理・原則にあった指導を行った。
A段階的な指導を小刻みに行った。
B動きを引き出す言葉かけが適切であった。
そのために、短時間で効果のある指導ができたのである。本特集では、鈴木氏のような短時間でできる指導を次の項目で紹介してある。
@運動の原理・原則
A段階的な指導
B動きを引き出す言葉かけ
4時間分の流れを示し、誰でも指導できるように示してある。実際に試していただきたい。
短時間で泳げる指導法を活用していくことが、指導時間が短くなったカリキュラムには大切である。
誰もが泳げるようになる方法を学び、泳ぐ楽しさを子供たちに体験させていってほしい。本特集には、短時間で泳げる指導のコツが示されている。
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