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特集の解説
必ずアンコールが起こる授業スペシャル
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
アンコールが起こる体育の授業がある。例えばドッジボール、サッカー、バスケットボール、リレーなどである。そこには共通する原則がある。
@ 誰でも参加できる。
A 技能差があっても目立たない。
B 個人種目ではなく、集団種目である。
C 勝敗がはっきりして、勝ち負けが最後につく。
子どもがアンコールを起こすということは、子どもの欲求が満たされていると言うことである。
子どもは正直である。楽しければ何回でも挑戦する。楽しくなければ1回でやめる。子どもの心に火がつけば何回でも続けていく。
アンコールの起こる原則の第1は、誰でも参加できることである。ドッジボールは上手な子どもも上手でない子どもも、「ドッジボールをやりたい」と叫ぶ。
上手な子どもは強いボールを投げて相手を当てようとする。上手でない子どもはボールに当たらないように逃げることに楽しさを求める。
つまり楽しさの違いはあるが、全員が参加できる楽しさを包含している。リレーも同じである。足の遅い子どもでも速い子どものお陰で勝利の喜びが体験できる。
第2の原則は、技能差があっても目立たないことである。サッカーやバスケットボールが好まれるのは、技能差があっても目立たないことである。
ボールに触ったりシュートしたりすることができなくても、一緒に仲間とプレーをすることに楽しさがある。時々、ボールに触り、シュートするチャンスも生まれる。
第3には、個人種目ではなく集団種目だということである。
鉄棒、マット、跳び箱、水泳など「できる」「できない」がはっきりしている。できる子どもは得意になって運動する。できない子どもは肩身の狭い思いで見ているしかない。
それに比べればサッカーやバスケットボールは集団種目なので、技能差が吸収されてしまう。そのために何度でもやりたいと希望する。
第4には、勝敗がはっきりして、勝ち負けが最後につくことである。
個人の勝敗も楽しいですが、集団での勝敗は連帯感が生まれ一体感を生み出していく。
「みんなで力を合わせて勝った」という思いが、感動を生み出すのである。勝敗がはっきりしない種目よりもはっきりする種目の方にアンコールが起こる。
鈴木恭子氏の「女子も大好き!ベースボール型ゲーム!」の模擬授業を参観した。今までのベースボール型ゲームには見られない授業であった。
キックベースボールで一番楽しいのは、得点を入れることである。得点をとってチームの勝利に貢献することが最大の喜びである。鈴木恭子氏の次のルールは、全員得点できるルールである。
蹴ったら打者は走る。守備が「STOP」というまでに通った塁の数だけ点数が入る。走って通った塁の数だけ点数が入るというルールは画期的であった。
ボールを蹴って一塁までいけば、1点が入るのである。「自分も頑張れば得点できる」という思いが意欲を高める。二塁まで行ったら2点である。誰でも得点できる可能性がある。味方の友だちも応援してくれる。自分の得点がチームの勝利に貢献することができる。
このルールによって、従来の単調なキックベースが変化のあるゲームになった。
打つことが中心であったゲームが、守ることに活気が生まれ、楽しくなったのである。バラバラであった守備側が、全員で手をつなぎ「STOP」というルールで一つになった。
子どもは何度もアンコールを繰り返したという。
本特集では、このようなアンコールが起こる体育指導の実践を紹介し、その指導方法が示されている。
何度も挑戦して、子どもの目が輝いて、食いついてきたという授業実践が紹介されている。授業に取り入れてほしい。
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