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特集の解説
TOSS体育授業研究会代表 根本正雄
「ボール運動」=子ども大満足の指導事典
体育で一番人気のあるのはボール運動である。「何がやりたいですか」と子どもに聞くとボール運動と言う。
ボール運動はボールが1個あれば、どこでもできる。しかも誰でも参加できる。器械運動や水泳のようにできる、できないがはっきりしていないからである。
自分は活躍できなくても周りの人間の活躍でチームが勝つことができる。集団の力で個人の力をカバーできるのである。つまり、個人種目にはない教材の持つ魅力がある。
しかし、いざ授業をするとなると、どんなボールを使用したらよいのか、コートの大きさはどうしたらよいか、どんなルールで行ったらよいかという問題にぶつかる。
自分が経験したことのある教材なら指導できるが、やったことのない教材は指導することが難しい。そんなときに、すぐできるボール運動の全てが分かる小辞典があれば役に立つ。
本特集では、運動の体験が少なく、指導することに自信のない教師が、すぐに実践できるボール運動についての内容が紹介してある。
改訂される学習指導要領体育科編では、低学年の基本の運動がなくなる。低学年・中学年から高学年と同様に6領域で構成されている。
中学年の「ゲーム」及び高学年の「ボール運動」では、「ゴール型」、「ネット型」、「ベースボール型」として規定されている。
そうなると「ゴール型」とは何かという問題が最初に出てくる。どんな教材があるのか、どんなルールか、コートはどのようにするのか、どんな作戦があるかが示されていると助かる。
本特集では次の項目で示してある。
1 チーム分け 2 ルール 3 コート 4 練習方法 5 ゲームの仕方
6 実際の授業の組み立て(発問・指示)
群馬県の小林宏氏は、第16回日本体育教育技術学会の模擬授業で「局面を限定し、どの子も大満足のタグラグビー」を行った。追試が可能な優れた実践であった。
1 チーム分け 4×4チーム編成=16人(赤、青、黄、緑。ビブス・タグでチームを分かりやすくする)
2 ルール
@ タグラグビーはボールを持って走るものである。
A ボールを頭より高く上げて捕る。
B 3回投げ上げて、捕ったらコーンとコーンの間の線がゴールである。ゴールしたら1点である。
3 コート
体育館の場合はバスケットボールのコートを活用する。運動場では体育館のコートと同じくらいのコートにする。
4 練習方法
@ タグを取る練習
ア 守る人は、走ってくる人の腰のタグを取ることで、攻めを止めることができる。
イ (自分の腰のタグを一つ捕りながら)「タグ」。取ったタグを腰にもどす。
ウ お互いに1回ずつ行う。
A タグを取られた後の練習
ア 2人組で、前の人のボールを持ち、縦に並んでゴールを目指して走る。
イ タグを取られる。
ウ すぐに振り返って止まる。
エ 前の人を抜いてゴールを目指して走る。
5 ゲームの仕方
@ 1対2で通り抜け練習
A 2対2で通り抜け練習
6 実際の授業の組み立て(発問・指示) 略
本特集では、以上のようなすぐに実践できるボール運動の実践例が紹介されている。
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