- 特集 すぐ使える“体育学習カード”18選
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- すぐ使える“体育学習カード”18選
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- 【バスケットボール型ゲーム】運動量を確保する学習カード
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- 【サッカー】教師がいなくても子どもたちだけで学習を進められる「サッカー学習カード」
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特集の解説
すぐ使える“体育学習カード”18選
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
体育指導が苦手だという教師がいる。体育の授業は、教師の力量によって子どもの動きが変わってくる。
学習カードが作成されていれば、体育指導の苦手な教師でも指導することができる。
なぜなら、学習の手順や方法が効率的に示されているからである。
誰が指導しても一定の効果が上がる仕組みになっているからである。
本特集では、子どもが大好きになり、意欲的に取り組む学習カードが紹介されている。
子どもが大好きになる学習カードは、次のような内容が考えられる。
1 学習の順序が分かる。
2 学習の仕方が分かる。
3 動きをつくる方法が分かる。
4 動きを広げる手立てが分かる。
5 動きを高める器具・用具の使い方が分かる。
6 学習の評価ができる。
学習カードで大切なのは、学習の順序と学習の仕方が分かることである。
基本的には学習カードだけで動きが作れるのが望ましい。教師の指導がなくても、子どもだけで学習できる内容になっていることである。
そのためには、学習の順序と仕方が明示されていて、その通りに進めていけばできるようになっていることである。
次は、動きをつくる方法が分かることである。体育指導で一番困るのは、動き方が分からないことである。
動きをつくる方法が分かる発問・指示などの言葉掛けが示されていれば、すぐに指導できる。
学習カードに示された言葉掛けで動きができれば、教師の指導はずっと楽になる。
さらに動きを広げる手立て、動きを高める器具・用具の使い方なども示されていると役立つ。
最後に評価の仕方が出ていると便利である。学習したことが自己評価できるようになっていれば、次の学習に生かすことができる。
以上のような内容で構成されていると、体育指導の苦手な教師も指導がしやすい。子どもも自分たちで学習できるようになる。
教師の指示ではなく、子どもが自分たちで学習していければ、達成する喜びが大きくなる。
本特集では、以上の内容が、次のように紹介されている。
1 学習カードの使い方
2 学習の手順、方法、器具・用具の活用
最初に学習カードの使い方が示してある。
どのように活用していけばよいのかの全体像を示し、学習の手順、方法、器具・用具の活用の仕方について紹介されている。
2ページに、単元全体の評価カードが示してある。
ここでは、子どもに配布する実際の学習カードが紹介されている。
毎時間の評価を通して、自己の学習を振り返り、悪いところを直していけるような内容になっている。
子どもが大好きになり、自主的に活動できる学習カードが示してあるので、多くの教師にとって役立つ内容になっている。
そのまま教師がコピーして活用できる内容にしてある。学習カードで大切なのは、フィードバックのできる内容になっていることである。
躓いたときに、できるところまで戻り再び挑戦できる内容になっていれば、子どもは教師に頼らなくても学習ができる。
個人学習でもそうであるが、グループ学習でも教え合うことが可能になる。共通の物差し、ステップが共有できるからである。
本特集を活用して、個人の学習、グループの学習、全体の学習が高まっていく授業にしてほしい。その中で、子どもの主体的な学習が展開されていく。
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- 明治図書