- 特集 参観授業―親子で盛り上がるネタ18
- 特集の解説
- 参観授業―親子で盛り上がるネタ18
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- 実践事例
- (1)チーム達成型
- リレー/全員が熱中するリレーゲーム
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- 鬼遊び/鬼遊びは、スリルあふれる遊びの原点!
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- ティーボール/楽しい! ならべっこベースボール
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- バスケットボール/一人ひとりが活躍している姿が見えるバスケットボール
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- サッカー/特別ルールでみんな楽しいサッカーに!
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- ソフトバレーボール/定番メニューで授業を組み立てる
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- (2)成功体験型
- 体ほぐし/体ほぐしをしながら道徳的素地を
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- 跳び箱/跳び箱を跳べない子が跳べるようになる「成功体験」の事実を示す
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- 鉄棒/鉄棒の技をシンクロさせて、全員の子を活躍させる
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- マット/シンクロゆりかご大成功!
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- ハードル走/局面の限定で子どもの力を引き出し、どの子も満足させる
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- 走り幅跳び/保護者と一緒に片足運動(片足踏み切り)を楽しく行う
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- (3)保護者参加型
- ドッジボール/“保護者参加型の「ドッジボール」はこれだ!”
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- ソフトボール/子どもVS.保護者 スタートから、満塁の状態から始めるソフトボールゲーム
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- 短なわ跳び/保護者も巻き込んで、歓声が飛び交う短なわ遊び7
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- 大なわ跳び/親子でふれあう大なわ跳び
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- リズムダンス/思わずにっこり!授業参観・運動会で親子ダンス!!
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- フォークダンス/保護者はなつかしい フォークダンス 児童が踊り、保護者も踊る。笑顔がいっぱいの参観授業
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- ミニ特集 8月 すぐに授業ができる!今月の単元計画
- 低学年/基本は「うさぎのゆりかご」
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- 中学年/多様な動きを引き出すフラフープ(体つくり運動)
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- 高学年/計画的に無理なく行う組体操の指導計画
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- ライブで体感!TOSS体育講座
- TOSS全国1000会場一斉セミナー 全国で開催
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- できない子のさみしさの思いを馳せ、できる教育技術を見つけ出せ
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- TOSS体育直伝マンガ(石橋先生の夏休み水泳教室!)
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- 向山型水泳指導法でガンガン泳がせる!指導のポイントは単元を貫くプールの場作りにある
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- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
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- 8月号
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- 授業の腕を上げる体育クリニック (第5回)
- 魔法の教材ユースウエア@
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- 〜くるりんベルト〜
特集の解説
参観授業―親子で盛り上がるネタ18
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
授業参観で体育の授業を行うことがある。普通は、教室で行うが、子どもは体育館や運動場で行う体育の授業参観を希望する。
教室と違い、体育館や運動場で行う体育の授業参観は難しい面がある。教室だと席に座っているので落ち着いて授業ができる。
ところが体育館や運動場では、子どもは開放的になり教師の指示通りに動かない場合がある。保護者に対して不信感を抱かせてしまう危険がある。
体育の保護者参観では2種類考えられる。一つは担任が授業を行って、保護者が参観する場合である。もう一つは、保護者と子どもとが一緒になって行う授業である。
本特集では、二つの側面から紹介されている。
担任が授業をする場合、親子で熱中する参観ネタとしては、リレーがある。リレーは団体競技なので勝敗がはっきりする。
どちらが勝つか分からないので、子どもも保護者も熱中する。途中でバトンを落とす、転ぶなどのハプニングも起こる。その都度、大きな歓声が上がる。
1回戦ののちに作戦会議を開く。走る順番、バトンゾーンでのバトンの受け渡し位置の工夫などが話し合われる。続いて、作戦を活かして2回戦を行う。
このような授業を行うことで子どもも保護者も一体感をもち、教師への信頼感が生まれてくる。
成功体験を味わわせる授業も熱中する。たとえば跳び箱運動である。4年生の授業で開脚跳びをする。
跳べるようになった子どもは高さや踏み切り板の距離に挑戦させていく。
跳べない子どもには向山型指導法で跳ばせる。そうすると1時間の中で、どの子どもも開脚跳びができ、自分の力を伸ばすことができる。全員、成功体験を味わうことができるのである。
子どもは保護者の前で跳ぶ姿を見せようと頑張っていく。保護者は、自分の子どもが跳べるのか、跳べないのかと不安と期待で参観している。ともに授業に熱中していくのである。
全員成功するので、授業後は親子共々楽しい、明るい雰囲気になる。教師への信頼感も高まっていく。
二つ目は、保護者と子どもとが一緒になって行う授業である。一番よくみられるのは、ドッジボールの授業である。
ドッジボールはルールが簡単である。場づくりが容易である。誰でも参加できる種目なのある。
方法は子ども対保護者がある。保護者の人数を減らすなどして、子どもとのバランスを考え行う。見学している子どもや保護者から声援が出て盛り上がる。
もう一つは子どもと保護者が混ざり合ってチームを作る。親子で力を合わせて対抗戦を行う。親子の絆が生まれていく。
このような保護者参加型にすると保護者も楽しくでき、クラスの一体感が生まれていく。
日頃、ふれ合いのない親子がともに活動することで、親子の交流ができるのである。
リズムダンス、フォークダンスも同様の効果がある。最初、子どもだけで踊る。そのあと保護者が踊る。最後に親子で踊る。
このようにすると楽しい雰囲気が出て、クラスのまとまりも生まれていく。特にフォークダンスは保護者も子どもの頃踊っているので、すぐに参加できる。
運動会種目などのリズムダンスを親子で練習し、親子競技として運動会で発表するという授業参観もある。目的が明確なので、親子とも熱中していく。
本特集では、以上のような親子で熱中百発百中の授業参観ネタが紹介されている。
自分の学級の実態に合わせて授業を行い、さらに工夫して盛り上げていってほしい。
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- 明治図書