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- 【走・跳の運動】基本となる「けんぱあ」運動につなげる体つくりを行う
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- 【用具を操作する運動】協応動作の苦手な子に適切な道具と集団練習
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- 【鉄棒運動】飯田、根本式段階別逆上がり練習法とくるりんベルトで逆上がり大成功!
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- 【跳び箱運動】障がいのある子どもに有効な向山式跳び箱指導法のポイント5
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- 【バスケットボール型ゲーム】特別支援学級発の実践記録 身近な教具を使ってスモールステップでバスケットボール型ゲームを楽しませるコツ
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- 【サッカー型ゲーム】ルールが簡単! 内野外野制サッカー
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- 【ハンドベースボール型ゲーム】特別支援対応には「ルールの工夫」が必須〜ベースボール型ゲーム〜
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- 【表現】体の部位を具体的にほめる
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- ミニ特集 11月 すぐに授業ができる!今月の単元計画
- 低学年/着陸ゲームで楽しく基礎感覚づくり
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- 高学年/細分化することでできる走り高跳び(またぎ跳び)の単元計画
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- ライブで体感!TOSS体育講座
- 授業とは何か
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- 〜30%学習量増加への対応〜
- レベルアップ これだけは押さえたい体育授業の基礎・基本
- プロの教師なら、組体操「サボテン」が正しく教えられる
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- マンガで見る楽しい体育指導 (第140回)
- TOSS体育直伝マンガ(鬼遊びを楽しく!)
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- 図解・単元を貫く学習の場作り (第8回)
- 走り幅跳び・運動量を確保する
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特集の解説
特別支援の基本スキル―題材・教材別一覧
TOSS体育授業研究会代表 根本正雄
ある教師から次のお便りをいただいた。「特別支援の子どもも跳び箱が跳べるようになるのか」という内容である。
『5月に実施した研修会に知り合いの先生が参加してくださいました。その先生からメールが来て「自分の病院に通っている子どもたちは、ほとんど跳び箱が跳べない。研修会で行ったような跳び箱指導を子どもたちにしてくれないか。是非、跳べる喜びを体験させてやりたい」と言うのです。
「しかし、知り合いの先生の病院に通っている子どもたちは、自閉ぎみの子がいたり、情緒に問題を抱えていたりするような子が多い。こういう子たちでも可能か?」と、言うのです。こういう子たちへの跳び箱指導は可能でしょうか?』
特別支援の子どもも跳び箱が、跳べるのかという質問である。
本特集では、特別支援の子どもでも運動ができるようになる事例が報告されている。
小井戸政宏氏から「障がい児・逆上がり成功」の報告があった。障がい児も逆上がりができたという、次の報告である。
『指導のベースにしたのは「飯田・根本式段階別台付き逆上がり指導法」である。修正点は、二つである。
(1) くるりんベルトをつけた状態からスタートしたこと。跳び箱3段を蹴って回転することができなかったために、くるりんベルトをつけた状態から練習をはじめました。スムーズに回転できるようになったら、ベルトをはずしました。
(2) 毎日30回練習をしたこと。
体を支える腕の力をつけることと体重を減らすことがねらいです。練習をはじめて2か月で、体重が2キロ減りました。
勤務校は、「逆上がり・2重跳び・一輪車」が必達目標です。ほとんどの子が低学年のうちにこれらの三つを達成します。
今、1年生が逆上がりの練習をしています。そこで、「Aくんによる逆上がり教室」をして、人の役に立つ経験をさせようと思っています。』
田口峰子氏から、障がいのある子どもへの指導として、多感覚を刺激する方法が有効であるという報告をいただいた。
多感覚を刺激するには、お手玉が有効であるということである。さらに歌を歌ったり、数を数えたりするとより効果があるという。手と目と口と頭を使うからである。
体を使い、音楽を使って脳に働きかけると、そこに必然的にリズムが習得される。お手玉を投げ上げするだけでは上達しない。
そこに歌(音楽)を入れることによって動きにもリズムが出てくるのである。その結果、お手玉が上達していく。
お手玉の代わりにボールを使って、投げ上げの練習に発展させると運動になる。最初はお手玉から入り、次第にボールを大きくしていく。
そこにリズム音楽をつければ、さらに効果が上がっていくのである。
体育(動き)と音楽(リズム)の活用のよさは、音楽によって動きのタメができることである。タメとは言葉を換えれば「間」である。
運動の苦手な子どもは「間」が取れない。音楽がそれを補ってくれるのである。
「あんたがたどこさ」という熊本民謡がある。この歌を歌いながらボールをつく。この歌に合わせて短なわ跳びを集団で行う。
なぜ、それらの活動が楽しく効果が上がったのかが理論的に説明できるのである。本特集では、特別支援の基本スキルが紹介されている。
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