- 特集 通知表記入の言葉“プロの決めゼリフ”26
- 特集の解説
- 通知表記入の言葉“プロの決めゼリフ”26
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- 子どもに自信を持たせる“通知表の言葉”
- 微細な変化を具体的な描写で書く
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- 具体的な事実と意欲でほめる
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- なってほしい姿を事実として書く
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- 教師と親、両方にほめられるような表記
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- 「具体的な言葉」で記録を残す
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- TOSSメモで「描写のある」所見づくりを
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- 「ボール運動の所見」で有効な決めゼリフ
- 「ドッジボールの所見」で有効な決めゼリフ
- 『投げる』『捕る』『よける』で有効な決めゼリフ
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- 「バスケットボールの所見」で有効な決めゼリフ
- きちんとした評価を示し、その言葉をもとに所見を書く
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- 「サッカーの所見」で有効な決めゼリフ
- 短い描写でほめる
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- 「陸上運動の所見」で有効な決めゼリフ
- 「短距離・リレーの所見」で有効な決めゼリフ
- 教師の発問・指示と、動きの細分化が所見の決めゼリフになる
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- 「ハードル走の所見」で有効な決めゼリフ
- 運動場面を分解する
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- 「走り幅跳びの所見」で有効な決めゼリフ
- 所見は局面ごとのテクニカルポイントに沿って書く
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- 「器械運動の所見」で有効な決めゼリフ
- 「跳び箱運動の所見」で有効な決めゼリフ
- 「できた・できない」の技能面だけでない記述を
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- 「マット運動の所見」で有効な決めゼリフ
- 長所、努力、成長を認める所見
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- 「鉄棒運動の所見」で有効な決めゼリフ
- できるようになるまでの過程を書く
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- 「表現運動の所見」で有効な決めゼリフ
- 「表現リズム遊びの所見」で有効な決めゼリフ
- 子どもも保護者も気付かなかったよさをほめる
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- 「表現の所見」で有効な決めゼリフ
- 子どもたちからの感想を活用する
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- 「リズムダンスの所見」で有効な決めゼリフ
- 他領域では使わない言葉を選ぶくらいの気持ちで所見を書こう!
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- 「水泳の所見」で有効な決めゼリフ
- 「クロールの所見」で有効な決めゼリフ
- 泳げるようになるための本質をつく
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- 「平泳ぎの所見」で有効な決めゼリフ
- 蹴って、伸びて、掻いて、パッ
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- 「背泳ぎの所見」で有効な決めゼリフ
- 「25m泳げた」が何よりの決めゼリフ
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- 「体つくり運動の所見」で有効な決めゼリフ
- 「体ほぐし運動の所見」で有効な決めゼリフ
- 子どもから工夫や発見を引き出す決めゼリフ
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- 「多様な動きをつくる運動の所見」で有効な決めゼリフ
- 多様な動きを生む子どもたちの発想をほめる
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- 「体力を高める運動の所見」で有効な決めゼリフ
- なわとび級表でほめることで技を習得する
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- 「運動の苦手な子ども」を意識した決めゼリフ
- 低学年「運動恐怖心のある子どもの所見」を意識した決めゼリフ
- 「できた瞬間」を切り取ってほめる
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- 中学年「運動嫌いの子どもの所見」を意識した決めゼリフ
- 跳び箱指導で運動嫌いの子も笑顔!
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- 高学年「空間認知力の弱い子どもの所見」を意識した決めゼリフ
- 少しずつできたことも見逃さず評価する
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- 高学年「発達障害の子どもの所見」を意識した決めゼリフ
- 結果ではなく過程を評価する
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- 高学年「肥満児の子どもの所見」を意識した決めゼリフ
- できるようになったこと・自ら取り組もうとした成長を評価する
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- 「通知表に書いてはいけない」言葉リスト
- 低学年「通知表に書いてはいけない」言葉リスト
- 子どもと親の自尊感情を落とす言葉
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- 中学年「通知表に書いてはいけない」言葉リスト
- できない事実を書いても、保護者は困惑!子どもは伸びない!
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- 高学年「通知表に書いてはいけない」言葉リスト
- ほめるのも励ますのも具体的であれ!
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- ミニ特集 7月・すぐに授業ができる!今月の単元計画
- <低学年/鉄棒遊び>鉄棒遊びはリズム太鼓に合わせてテンポよく
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- <中学年/鉄棒運動>鉄棒をゲーム化してブームを起こす
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- <高学年/鉄棒運動>場づくりとスモールステップで楽しく鉄棒指導
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- ライブで体感!体育授業最前線
- 本誌編集長・根本正雄氏を招いての第2回TOSS教え方セミナーin釧路&くしろ子ども未来塾・走り方教室
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- その運動量は何メッツ? 北海道教育委員会の取り組み
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- 水泳指導を陸上で始める
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- 〜走るんジャー!ドン!ジャンケン〜
- 発達障害のある子どもへの体育 OK・NG対応 (第4回)
- 「一時一事の原則」「簡明の原則」を意識せよ!
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- 子どもの動きを高める意識誘導型指導法 (第4回)
- 前転
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- 読者のページ My Opinion
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- 7月号
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- 変化のある繰り返しで遠くに投げられるようにする3つの投げ方
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特集の解説 通知表記入の言葉“プロの決めゼリフ”26
TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄
通知表を書く時期になってきた。通知表の所見に何を、どのように書いたらよいのかという問題がある。
前東京都立川市立大山小学校長の駒井隆治氏は、『管理職が添削する「通知表所見の言葉=v』(明治図書)の中で、「児童・保護者から信頼される教師の所見の秘密」を紹介している。
1 「つかみ」がある所見
2 「愛」がある言葉遣い
3 「意外性」は効果絶大
4 マイナス面をプラス面に変換して伝える
「つかみ」のある書き方の例として、4点を挙げている。
・わざと反対の事を書く。
・時系列を逆転させて書く。
・意外な内容を書く。
・インパクトのある内容を書く。
このような内容で書かれれば、子ども・保護者も所見を読んでみようという気持ちになる。
「マイナス面をプラス面に変換して伝える」では、実態の例と望ましい書き方の例を示されている。
▲発言が少ない ◎人の話をよく聞いてよく理解しています。今後は発表することにも力をいれて指導していきます。
▲忘れ物が多い ◎学習の準備がしっかりできるようになればぐんと伸びます。
本特集では、駒井氏のような、効果のある通知表記入の「決めゼリフ」が紹介されている。
「子どもに自信を持たせる通知表の言葉=vでは、体験上有効だった方法が示されている。
通知表の言葉で最も大切なのは、子どもに自信を持たせることである。1センチの伸びを認め、励ましていくことが自信につながる。
それに続いて、「各運動領域の有効な決めゼリフ」についてが示されている。
通知表には、単元ごとの評価がされている。各運動領域での評価をどのような言葉で、通知表に記入していくか。教師の仕事である。
短距離走で、「走るのが速くなりました」と書くのではなく、「50メートル走で4月より0・3秒速くなりました」と書けば、保護者はどのくらい速くなったのかが理解できる。
バスケットボールの試合で、「試合で活躍しました」と書くのではなく、「味方の選手にパスをして、チームのために活躍しました」と書くと、場面が浮かぶ。
子どもも保護者も納得する、具体的な決めゼリフが紹介されている。
また、「運動の苦手な子ども」を意識した決めゼリフが、示されている。
運動の苦手な子どもにもいろいろある。体力のない子ども。集中力のない子ども。運動技能の低い子ども。友だちと関われない子ども。
そのような実態に即した決めゼリフが書かれている。
ただ、「うまい」「上手だ」「素晴らしい」と書くのではなく、「どこが」「どのように」「なぜいいのか」の根拠を書いていくと分かりやすくなる。
最後に、「通知表に書いてはいけない」言葉リストが示されている。
どんな所見が子どもが自信を失い、やる気をなくすのかが書かれている。通知表に書いてはいけない所見の事例が書かれている。
各項目は、次のような内容で執筆されている。本特集を参考にして、子どもも保護者も自信を持ち、学習意欲を高めていく所見の内容にしていってほしい。
1 種目名 2 目標 3 決めゼリフ
4 実際の所見の内容 5 留意点
6 参考文献
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- 明治図書