- 特集 子どもアスリート続出―“あの指導”のヒミツ
- 特集の解説
- 子どもアスリート続出―“あの指導”のヒミツ
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- 学級全体を刺激!子どもアスリート誕生のヒミツ
- 野球というスポーツをとおして、学級に貢献できる本当のアスリートを育てる
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- 基礎基本を定着させる授業の三要素―テンポ、組み立て、モジュール
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- シンプルな言葉かけとほめることでやる気に火がついたAくん
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- 短距離走・スタートダッシュのレベルアップでアスリート感覚を!
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- リズム言葉とシンクロで子どもアスリートを増やせ!
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- 「全員逆上がりをさせる!」という教師の絶対にあきらめない気持ちがアスリートを誕生させる!
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- “なわ跳び名人”誕生!指導のヒミツはここ
- 二重跳び名人が生まれるまでのドラマ
- 「楽しく」、そして「継続」した練習が上達の鍵!
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- 長なわ連続跳び名人が生まれるまでのドラマ
- 「過ぎたら入る、ピョン!」のかけ声で低学年の子もなわに入るタイミングがばっちり!
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- “鉄棒名人”誕生!指導のヒミツはここ
- こうもり振りおり名人が生まれるまでのドラマ
- 安全に楽しく名人をめざす!
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- 逆上がり名人が生まれるまでのドラマ
- 逆上がり全員達成のヒミツ
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- “跳び箱名人”誕生!指導のヒミツはここ
- 開脚跳び名人が生まれるまでのドラマ
- 「開脚跳び名人」を生むには、「開脚跳び跳ばせ名人」が必要だ
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- 向きかえ跳び名人が生まれるまでのドラマ
- 友だちと関わりながら楽しくできる向きかえ跳び
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- “マット名人”誕生!指導のヒミツはここ
- 前転・後転名人が生まれるまでのドラマ
- 「手本の模倣」「反復による習熟」でマット名人!
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- 側方倒立回転名人が生まれるまでのドラマ
- 基礎感覚を養うことと、個別設定がポイントである
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- “表現・ダンス名人”誕生!指導のヒミツはここ
- まねっこ名人が生まれるまでのドラマ
- 先頭集団を選び、まねをさせる
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- リズムダンス名人が生まれるまでのドラマ
- ほめることで動きを作る!表現運動
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- “ボール名人”誕生!指導のヒミツはここ
- サッカー名人が生まれるまでのドラマ
- 基礎感覚・技能をしっかりと身に付ける
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- バスケット名人が生まれるまでのドラマ
- みんなが活躍できる「時間差バスケットボール」
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- “陸上名人”誕生!指導のヒミツはここ
- かけっこ・リレー名人が生まれるまでのドラマ
- 楽しく走能力が高まる「宝運び競争」
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- ハードル名人が生まれるまでのドラマ
- ハードル走が上達する三つのポイント
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- “水泳名人”誕生!指導のヒミツはここ
- だるま浮き名人が生まれるまでのドラマ
- プールに入ることすら拒否した女の子が、スモールステップで指導することによってだるま浮き名人になった
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- クロール名人が生まれるまでのドラマ
- 努力の方向性を示し、成長の実感を得させる工夫
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- 平泳ぎ名人が生まれるまでのドラマ
- 陸上と水中での指導で習得させる
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- ミニ特集 8月・すぐに授業ができる!今月の単元計画
- <低学年/マット遊び>お話マットで回転加速の技術を高める
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- <中学年/マット運動>「楽しさ」や「喜び」を感じるシンクロマット
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- <高学年/マット運動>シンクロさせることで「より楽しくなる」マット運動
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- ライブで体感!体育授業最前線
- 体育授業のマネジメントに特化した講座で学ぶ
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- 〜第3回・体育授業マネジメントアップ講座in柏〜
- レベルアップ 体育の授業を変える (第17回)
- 向山型なわ跳び指導はシステムとして機能する
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- 体育の基本用語事典 (第17回)
- 賞賛の原則
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- 誰も教えてくれなかった体育入門 (第5回)
- プール授業のはじめの一歩
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- 準備のいらない体育指導 (第5回)
- 心と体の緊張をほぐす「ストレッチ」
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- 発達障害のある子どもへの体育 OK・NG対応 (第5回)
- 問題行動を目立たせない。全体への指示を優先する
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- 子どもの動きを高める意識誘導型指導法 (第5回)
- 側方倒立回転
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- 〜足・手を意識誘導する〜
- 10分で運動神経をよくする体育レシピ (第5回)
- 準備運動で基礎感覚・体幹を鍛える
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- 小田原式応援団指導法 (第5回)
- 「面白い応援団」その@
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- 〜「ペンギン・いか・こんぶ・うに踊り」〜
- 汗びっしょり体力づくり (第5回)
- 運動量も確保!真下投げとシューティングゲーム
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- 走力アップ・体幹と股関節を使える指導 (第5回)
- 運動会で1番になるための必勝ドリル・その2
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- [保健授業]そのままできる指導案 (第3回)
- 教科書を使った、準備いらずの保健指導
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- 〜4年生「育ちゆく体とわたし」〜
- これって本当に必要?体育的行事の常識 (第5回)
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- 保護者に受ける授業参観「新ネタ」 (第5回)
- マイナスをプラスに―本田圭佑選手の生き方から学ぶ
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- 開眼!プロスポーツ選手のコメント (第5回)
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- ICTを活用し、興味関心を高めながら運動量を確保するシンガポールの体育授業!!
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- TOSS体育サークル紹介 (第15回)
- TOSS北海道 根室アカゲラサークル
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- 〜セミナーでの学びを共有しあう校内サークル〜
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- <低学年/マット遊び>楽しさを感じられるうしろまわり
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- <高学年/マット運動>スモールステップで、「開脚前転」・「開脚後転」「伸膝後転」を成功させよう
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- 授業の腕を高める論文審査 (第268回)
- 楽しく、熱中する体育を!
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- どの子にも成功体験!体育指導入門 (第5回)
- シンクロ側方倒立回転の授業
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- 〜飯塚市立立岩小学校5年1組D〜
- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
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- TOSS体育ニュース (第151回)
- 8月号
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- できるようになる指導法の工夫 (第5回)
- 後転ができない子には、頭がぬける空間を場づくりでつくる
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特集の解説 子どもアスリート続出―“あの指導”のヒミツ
TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄
福井県の村田正樹氏は、6年生のクラスで、前方支持回転を、全員達成したと報告されている。村田氏はこれまでも、逆上がり、後方支持回転も全員できるようにしてきた。
その秘密はなんであろうか。
1 運動のテクニカルポイントを熟知している。
2 指導の方法を開発している。
3 子どもの実態に応じた段階的な指導を行っている。
例えば、指導のポイントを「肘から手首までを、1本の棒のようにして」、上体を鉄棒にかぶせるような動きを意識させるようにした。
また、子どもには、前方支持回転のコツを見つけさせていった。例えば、「ギュイーン。ダーン」という言葉である。
「ギュイーン」は、上を向いて背筋を伸ばして、「ダーン」で一気に決めると言う。そして、どう縮まるか。勢いがあり、縮まる言葉が「ギュイーン。ダーン」なのである。
子どもの実態に応じた段階的な指導として、鉄棒の真下のラインより後ろに下りる前回りおりを指導している。
この動きを行うことによって、次の波及効果がある
@鉄棒をももの付け根にはめて、回転の中心を固定する。
A回転加速の習得をする。
B前方支持回転の習熟度を診断し、個に応じた指導をする。
本特集では、村田学級のように、子どもアスリートが続々と生まれている背景、指導の方法が紹介されている。
これまで実践の中で、子どもが次々とできるようになった事例がまとめられている。
そこから同じように、“子どもアスリート”にする指導方法が提示されている。
「学級全体を刺激!子どもアスリート誕生のヒミツ」では、今まで参観した学級や自分の学級での“できるようになった”事例や子どもアスリートの事例が述べられている。
その次に、種目ごとに「“○○名人”誕生!指導のヒミツはここ」が示されている。
内容は次のような項目で紹介されている。追試ができるようになっているので、参考にしてほしい。
1 種目
2 子ども名人の姿(様子、達成率、写真、感想など)
3 名人を生み出している指導法
4 追試をして分かったこと
5 成果と課題
名人が生まれるまでの具体的な指導が示されているので、見ていただきたい。
見て凄いという主観的な観察だけではなく、誰もが納得する客観的な実践の道すじが示されている。
名人を生み出している指導法が具体的に紹介されている。指導法を分析して、追試のできる形にまとめてある。
すぐに同じようにはできないが、目指す子ども象、目指す授業の姿をイメージしてほしい。
そして、分析された指導法を参考にして実践してほしい。学級の実態に合わせて、子どもアスリートの秘密を学んでほしい。
そして、どの子どもにも運動の楽しさ、喜びを伝えてほしい。生涯に渡って運動に親しむ子どもにしてほしい。
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- 明治図書