- 特集 プロ教師への道=体育研究最前線34
- 特集の解説
- プロ教師への道=体育研究最前線34
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- 私の体育研究、これからどうするか
- 子どもの動きが変化する言葉を作り、集め、シェアする
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- 脳科学と運動の視点をシステム・シェアリングする
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- 脳科学とリンクして進めていく
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- できない子をできるようにするにはどうすればよいかを、これからも考え続ける
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- 「どの子」にとっても楽しい授業をめざす
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- 優れた指導法の追試をする
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- 器械運動指導のマニュアル―後輩に説明できるネタ
- 怖くて前回りのできない子どもの指導
- 怖さを取り除く教具で前回り成功
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- 逆上がりができない子どもへの個別指導
- 先行研究をふまえて指導方法と個に対応できる技術を確立する
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- 台上前転で回れない子どもの指導
- どの子も安心・やる気を持って取り組めるスモールステップ
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- 抱え込み跳びで跳び越せない子どもの指導
- 前へならえをすると、着地が安定する
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- 後転でまっすぐに回れない子どもの指導
- 回転速度を意識した指導法の工夫
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- 側方倒立回転で足が上がらない子どもの指導
- 教具を活用し、視覚的に分かる工夫を
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- 陸上運動指導のマニュアル―後輩に説明できるネタ
- 速く走れる短距離走の指導
- 楽しく練習し、記録の上がる短距離走の指導法
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- 遅い子も満足するリレーの指導
- 距離の選択でどの子も満足できる
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- ハードル走の抜き足の指導
- 低く、速く、駆け抜ける!
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- 走り幅跳びで遠くへ跳べない子どもの指導
- 立ち幅跳びで跳ぶ経験をさせる
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- どの子どもも達成感が得られる走り高跳びの指導
- 助走をリズミカルに行い、しっかり踏み切ることで成功する指導
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- 自分のペースで走れるようになる持久走の指導
- 「ドラムカン走」でペース走を身に付けさせる
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- 水泳指導のマニュアル―後輩に説明できるネタ
- 水に顔をつけられない子どもの指導
- 遊びながらスモールステップで水に慣れる
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- 水に浮けない子どもの指導
- 「変化のあるくり返し」で、焦らずに、励ましながら!
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- 泳ぎ方指導、どんな方法があるか
- 泳げなかった六年生の子を、クロールで25m以上泳げるようにする方法
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- 平泳ぎの指導、研究団体とその主張
- 「技術の系統を踏まえたドル平泳法」は、多くの子を泳げるようにした
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- 授業で取り上げる水泳指導の重点
- 「命を守る水泳」を目指そう
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- 校内研究のテーマと提案の仕方
- 「測定可能」な目標を研究テーマと連動する
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- ボール運動指導のマニュアル―後輩に説明できるネタ
- 苦手な子も楽しいドッジボールの指導
- 「できる」ことを、楽しく繰り返し練習しよう
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- 女子も活躍できるサッカーの指導
- 特定のルールだけに頼らない
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- 得点が倍増するバスケットの指導
- スモールステップで行うシュートゲーム
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- チームがまとまり、勝てる作戦の指導
- 作戦タイムの「5W2H」
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- ゲームに参加できない子どもの指導
- 上達の見通しをもたせる
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- 全体指導の中での個別指導
- まずは全体を動かす、然る後に個別の指導をせよ
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- 表現運動指導のマニュアル―後輩に説明できるネタ
- 子どもを学習に巻き込む授業の組み立て
- 「一人→ペア→グループ→全体」の流れで!まずは、教師のまねから!
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- 生き生き活動するリズムダンスの指導
- 「リズムにのって弾む快感」を目覚めさせる
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- 笑顔が少ない子どもへの言葉がけ
- お手本を見せ、わずかな変化をほめることで激変!
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- 表現運動の運動量を増やす指導
- 『動きの型』を示し、『動きカード』で広げる
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- 音楽をとり入れた表現の指導
- 恥ずかしさも吹き飛ぶ! いつの間にか動き出す音楽を使って
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- 体つくり指導のマニュアル―後輩に説明できるネタ
- 子どもが喜ぶ多様な動きをつくる指導
- さまざまな運動感覚を楽しく体感させる
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- 友だちとの関わり合いが生まれる体ほぐしの指導
- 段階的にふれあいを増やし、まねっこ動きを行おう
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- 体力を高める運動の指導
- 走るのが苦手な子が変わる授業
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- なわ跳び運動で、後ろ回しが苦手な子どもの指導
- フープとびなわを使い、「かかとにバシッとなわをぶつけなさい」と指示
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- 準備が簡単で楽しい体つくり運動の指導
- 子どもたちが盛り上がった体つくり運動1・2・3
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- ミニ特集 11月・すぐに授業ができる!今月の単元計画
- <低学年/ボール蹴り遊び>ボールを止める基礎技能を習得し、時間・空間認知能力を高める
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- <中学年/サッカー>準備が簡単&授業が盛り上がる微細技術5
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- <高学年・サッカー>ゲーム化することで、技能を習熟させる
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- ライブで体感!体育授業最前線
- 最高峰の授業を学ぶ最高の祭典
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- 〜TOSS体育全国セミナー2014in大阪A〜
- レベルアップ 体育の授業を変える (第20回)
- 子どもの技能を伸ばす優れた体育授業に見られる共通のポイントとは何か
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- 体育の基本用語事典 (第20回)
- 示範の仕方
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- 誰も教えてくれなかった体育入門 (第8回)
- 熱中の原理を使った二重跳びリレー・どんじゃんけん
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- 準備のいらない体育指導 (第8回)
- レッツフォークダンス!
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- 〜「どんぐりころころ」に合わせて踊ろう〜
- 発達障害のある子どもへの体育 OK・NG対応 (第8回)
- 意思を確かめ、本人の主体性を尊重する
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- 子どもの動きを高める意識誘導型指導法 (第8回)
- 膝掛け振り上がり
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- 〜肘を意識誘導する〜
- 10分で運動神経をよくする体育レシピ (第8回)
- 子どもの弱点をふまえた逆上がり指導をしよう
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- 小田原式応援団指導法 (第8回)
- 「全児童参加できる応援団」〜「○○の色は!」〜
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- 〜「指導のコツ」@「本物に触れる」〜
- 汗びっしょり体力づくり (第8回)
- ブラジル体操で体力づくり
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- シンクロ運動で一体感 (第1回)
- ハードルもシンクロ化で楽しく
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- ライフスキルと健康教育 (第148回)
- 比喩によるコミュニケーションのスキル
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- これって本当に必要?体育的行事の常識 (第8回)
- 常識?非常識?それは全国津々浦々、地域や学校によって違う
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- 保護者に受ける授業参観「新ネタ」 (第8回)
- パーツで構成・鉄棒の参観授業
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- 開眼!プロスポーツ選手のコメント (第8回)
- 『表と裏の努力』
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- 〜見えない努力〜
- 世界の体育事情 (第8回)
- 水泳学習から見える開発途上国の現状
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- TOSS体育サークル紹介 (第18回)
- TOSS Look Forward.&TOSS桑名
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- 〜力のない者同士が膝をつき合わせて話し議論する場〜
- 効果抜群!ファックスできる体育学習カード
- <低学年/ボール蹴り遊び>サッカーに必要な四つの基礎感覚を育てる学習カード
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- <中学年/サッカー>記録とルールの工夫で誰もが楽しめる
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- <高学年/サッカー>目標と振り返りを一つにして自分を高めていく
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- 授業の腕を高める論文審査 (第271回)
- 分かち伝えられる文章を!
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- どの子にも成功体験!体育指導入門 (第8回)
- 抱え込み跳びの指導法の開発B
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- 〜根津盛吾氏「ウレタン製のブロックマット」の実践例〜
- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
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- TOSS体育ニュース (第154回)
- 11月号
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- できるようになる指導法の工夫 (第8回)
- テクニカルポイントをふまえた、倒立前転の指導の工夫
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特集の解説 プロ教師への道=体育研究最前線34
TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄
プロ教師になるために、どんな道があり、どんな研究をしていったらよいかという問題がある。
それが分かれば、子どものためにもなり、教師のためにもなる。プロ教師への道として、次の内容が考えられる。
1 指導法の研究をどうするか
2 各種研究団体の研究をどうするか
3 授業で取り上げる指導の重点研究をどうするか
4 校内研究のテーマと提案をどうするか
以上の内容が明らかになれば、体育研究の道筋が見えてくる。そして、誰もがプロ教師になれる。
向山洋一氏は、本誌9月号の論文審査評の中で、次のように述べている。
教育実践研究とは、「子どもの力」を伸ばすために、指導法を工夫することが中心となる。
そのためには、第一に「現在の問題状況」を「きちんと認識する」ことが必要になる。とりわけ、「できない子」の状況を正確にとらえることが大切だ。
第二に、「指導法の工夫」が必要になる。これまでの指導の中で、不足していたことを分析し、工夫するのである。
第三に、「工夫」の結果を、正しく判断、評価することである。「良い面」もあれば、「もう一歩」ということもある。
第四に、「更に工夫」するのである。
この「連続した教師の行為」によって、本物の教育研究がなされ、教育実践が向上していく。
本特集では、このような実践研究のあり方について紹介されている。
「私の体育研究、これからどうするか」では、今までの実践をもとにして、今後の研究の方向が示されている。
続いて、各領域の「指導のマニュアル―後輩に説明できるネタ」が示してある。例えば、水泳では次のような内容が考えられる。
「水泳指導のマニュアル―後輩に説明できるネタ」
@水に顔をつけられない子どもの指導
A水に浮けない子どもの指導
B泳ぎ方指導、どんな方法があるか
C平泳ぎの指導、研究団体とその主張
D授業で取り上げる水泳指導の重点
E校内研究のテーマと提案の仕方
泳ぎ方指導としては、基本的な泳ぎ方以外のことも紹介されている。どんな指導法があるかが分かれば、選択することができる。その中でよりよい指導ができていく。
平泳ぎでは、ドル平という指導法がある。どんな団体がどのような指導法を開発しているかが紹介されている。
授業を行う場合、どこに重点を置くかが大事である。背浮きから背泳ぎをとり入れた指導が効果的だというような提案もされている。
校内研究のテーマと提案の仕方についても紹介されている。どのような視点で研究を行えば効果的なのか、具体的なテーマと内容について紹介されている。
そのほか五つの領域で、具体的な教材に即して、体育指導の研究の最前線の内容が紹介されている。
次のような項目でまとめてあるので、活用していただければ幸いである。
1 教材名
2 目標
3 指導法の紹介
4 具体的な研究内容
5 授業で取り上げる指導の重点研究
6 校内研究のテーマと提案
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