- 特集 逆上がりができる!跳び箱が跳べる!魔法の言葉かけ
- 提言
- すべての子どもたちに体育の楽しさを保障する言葉かけ
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- 子どもがイメージ・リズムをつかめる!教師の「言葉かけ」と「NGワード」
- 体つくり運動
- 無理のない速さで走るかけ足・持久走 NGワード「自分のペースで」→魔法の言葉かけ「『スッスッハッハッ』4拍子!呼吸を整えて!」
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- 体ほぐしの運動 NGワード「リズムを合わせて!」→魔法の言葉かけ「相手の動きを感じて!」
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- 体を移動する運動(遊び) NGワード「はねて 反対の足!」→魔法の言葉かけ「パッカ ヒヒ~ン パッカ ヒヒ~ン」
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- 力試しの運動(遊び) NGワード「押せ!押せ!」→魔法の言葉かけ「おへそを下げて、下から上に押す!」
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- 器械運動
- NGワード「小さくなって回って」→魔法の言葉かけ「バランスボールを抱っこして回ってごらん」
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- NGワード「丸くなって回って」→魔法の言葉かけ「回ったら足を伸ばしてごらん」
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- NGワード「足を開いて回って」→魔法の言葉かけ「マットぎりぎりで足を開いてごらん」
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- NGワード「横になって回って」→魔法の言葉かけ「ばんざいをして真っすぐ回ってごらん」
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- NGワード「しっかりと手を着いて跳んでごらん」→魔法の言葉かけ「ライオンみたいに跳んでごらん」
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- NGワード「おなかを近づけて回って」→魔法の言葉かけ「プロペラみたいに回ってごらん」
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- 陸上運動
- NGワード「腕を振って走って」→魔法の言葉かけ「肘を曲げたまま前後に大きく振ろう」
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- NGワード「抜き足を水平に」→魔法の言葉かけ「1歩目を“ぐん”と前へ踏み出そう」
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- NGワード「もっと遠くへ跳ぼう」→魔法の言葉かけ「おへそを高く上げて跳ぼう」
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- NGワード「リード リード」→魔法の言葉かけ「逃げろ! 追いつけ!!」
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- 水泳
- NGワード「頭まで潜りましょう」→魔法の言葉かけ「フー パッ、ウン パッをします」
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- NGワード「壁をけってけのびをします」→魔法の言葉かけ「潜ってから両足で壁をけります」
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- NGワード「ひざを伸ばしてばた足をします」→魔法の言葉かけ「ひざを軽く曲げてばた足をします」
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- NGワード「横を向いて呼吸をします」→魔法の言葉かけ「空を見ながら呼吸をします」
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- ボールゲーム
- NGワード「ドリブルをしよう」→魔法の言葉かけ「ちょんちょんドリブルをしよう」
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- NGワード「周りを見てパスしよう」→魔法の言葉かけ「ちょん止めをしよう」
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- NGワード「友だちをよく見てパスをしよう」→魔法の言葉かけ「動きの先にパスをしよう」
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- NGワード「動いて」→魔法の言葉かけ「相手をふりきって」
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- 表現・リズム
- NGワード「動きがそろってないよ。カウントで動きをそろえて!」→魔法の言葉かけ「おへそもリズムに乗るよ。おへそもリズムに乗っている人は、全身でリズムに乗れるよ!」
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- NGワード「リズムから外れた動きはダメだよ!」→魔法の言葉かけ「リズムに乗って踊る中に、すばやい動きやスローな動き、ねじったり、回ったりする動きを入れてごらん」
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- NGワード「ジェットコースターは上下に動くよ!」→魔法の言葉かけ「ジェットコースターが低いところからゆっくり上がっていくよ。もっともっと上がっていくよ。まだまだ……一気にビュ~~~ン!急カーブ!急カーブ!」
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- NGワード「忍者は速く走るよ!」→魔法の言葉かけ「忍者は忍びのプロ。足音がしない。ササササッ ピタッ! ササササッ ピタッ! ヒラリ ヒラリ ゴロン ピタッ!」
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- 子どもと唱えてつかむ!「口伴奏」
- やってみよう!「口伴奏」3つの効果
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- 【実践1】口伴走でみんなができる!ダルマ回りとダブルダッチ
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- 【実践2】アタック&バッティング
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- 【実践3】「イメージ言葉」を使った跳び箱運動の指導法
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- 小道具活用 タイコでつくる動きのリズムとイメージ 4年生の実践から
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- とってもビジュアル!体育授業写真館 (第11回)
- 相手の動きをみながら走りぬける
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- ~2年生 とおりぬけゲーム~
- すぐに授業ができる!今月の単元計画 (第11回)
- 低学年/誰でも楽しくボール蹴り遊び
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- 中学年/みんなでつないで,なかマット!
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- 高学年/シュートチャンスを生み出せ!生かせ!シンプルハンドボール
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- 効果抜群!コピーしてすぐに使える体育学習カード (第11回)
- (跳び箱運動)低学年/気づきを言葉で表現する
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- (跳び箱運動)中学年/自分の力を知り自ら学ぶ子どもに
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- (跳び箱運動)高学年/自己の課題解決につながるめあて学習
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- 情報アラカルトBOX (第11回)
- 日本人学校の体育事情
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- ~南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ~
- 体育と特別支援教育 師匠からの“喝”シリーズ (第6回)
- 体育の授業で求められる合理的配慮
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- 【徹底研究】頭と体で学ぶ!ボールゲームの授業づくり (第11回)
- 高学年/学級がひとつになる!フラッグフットボール
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- ~よい体育授業と学級経営の関係から~
- 【徹底研究】体つくり運動の授業づくり (第11回)
- 低学年/子どもたちが夢中になって取り組む「体のバランスをとる運動遊び」は,こうやって指導しよう!
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- 若手教師のためのわくわく授業づくり
- とっておきの体育授業づくり (第11回)
- みんなで楽しむ!「グレードアップTボール」
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- 苦手が「できたー!」にかわるちょこっとテクニック (第11回)
- いつの間にか基礎感覚を身につけている教材づくりと何度も目標達成に向けて挑戦できる場づくり
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- 悩み解決Q&A―体育授業成功へのヒント― (第11回)
- Q 低学年のマットを使った運動遊び/Q 低学年のボールゲーム
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- これからの体育授業づくりで求められること (第3回)
- 体育学習における協働的な学び
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- 健康教育ミニ講話 (第11回)
- 心の健康問題を早期に発見しましょう
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- ~児童虐待の問題 2 心配な子どもがいたら~
- 編集後記
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編集後記
「教材研究をして一生懸命教えているのに,子どもたちはなかなかできるようにならないなぁ……」そんな悩みを持っている先生は多いのではないでしょうか。逆に,「あの先生が指導すると子どもの表情がいきいきするなぁ」と感じている先生も少なくないと思います。そしてその中の1つには,きっと「言葉かけ」が重要な位置を占めているはずです。例えば,ボール投げが上手にできない子に対して「思い切り投げて!」や「ちゃんと投げて!」と言葉をかけても,どのように投げたらよいのかわかっていないと上手にはなりません。「前に1歩踏み出しながら投げてみよう」といった具体的な言葉がけや動きのイメージを共有化した共通言語(この例で言えば「1歩前投げ」と名付けるなど)が重要なのではないでしょうか。
本号では,授業で言ってしまいがちな「NGワード」とともに,子どもが伸びる「言葉かけ」を具体的に提案していただきました。日々の授業で悩む先生方へ子どもたちにかける言葉の引き出しを増やすとともに,多くの先生方と共有し,成果の上がる体育授業が広まっていくことへつなげることができたらと思います。
/清水 由
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- 明治図書