- 特集 「学ぶ力」が育つ学級づくり授業づくり
- 提言・「学ぶ力」とは何か―学習の道具を身につけさせよう
- 「18の学習技能」を体得させよう
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- 自ら学び自ら考える力を育てるために
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- 学ぶ身体をつくる
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- 自ら学ぶ力を育てるための学級づくりと授業づくりの重点計画
- 低学年の「自ら学ぶ力」を育てる年間の見通し
- 取り組みの配置に気をつかって
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- 中学年の「自ら学ぶ力」を育てる年間の見通し
- 具体的なイメージが描けていますか
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- 高学年の「自ら学ぶ力」を育てる年間の見通し
- 食とトイレにこだわる
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- 中学生の「自ら学ぶ力」を育てる年間の見通し
- 学びの「情報」獲得力を核として
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- 「学級びらき」の会を楽しく開こう―出会いの演出
- 子どもたちの心を育てる語りかけを
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- まず教師が子どもに誠意を示すこと
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- 明るく楽しく誠意をこめて
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- 勇気が涌き出る学級開きを
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- 「早く明日が来ないかな…」こんな声があがる「学級開き」をめざして
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- 「授業びらき」で楽しい予感を―出会いの授業づくり
- ハングリーエンドから始めよう
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- 星占いで自分探しを
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- 最初の授業から学ぶ力が育つ授業をする
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- 細かく見つめる授業を仕組む
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- すべての活動は授業に通じる
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- 「黄金の三日間」で、楽しく授業のシステムを教える
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- 小特集 子どもの観察から始まる3日間
- 「学びたくなる心」を育てる3日間
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- 見逃すな、差別
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- 指示を聞く力・友達・持ち物から
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- 目立つ子の反応は、一歩ひいてみる
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- 静かにじっとしている子を観察する
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- 教室環境改善のアイデア
- 1年1組 伴学級
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- 子どもを励ます言葉
- やりがいを見つけよう
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- 学級づくりへの挑戦―集団の力を高めよう
- 低学年/ほめて、のせて、楽しい学級を!
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- 中学年/授業で「集団の力」を高める
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- 高学年/全員リレー優勝までのドキュメンタリー
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- 中学校/出席番号1番をほめよ
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- 子どもを感動させた父の一言・母の一言 (第1回)
- なぜ、父の一言・母の一言か
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- 討論が出来る学級を創る (第1回)
- 初日から討論授業を始めよう
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- 学級集団としてのまとめ方 (第1回)
- 学級集団づくりの前提と目的
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- 学級教育の改革―どこから手をつけるか (第1回)
- 学級経営から学級教育への視点の転換
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- 編集後記
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編集後記
〇…今や教育界全体が従来の知識獲得型から問題解決型へと方向転換したような騒ぎです。しかし、果たしてそうでしょうか。特に「総合的な学習の時間」は「自ら学ぶ時間」と言われているだけに、従来の教師中心の教育は「悪」のようにいう向きもあります。しかし、教える指導と自ら学ぶ指導は対立するものではないはずです。それは「知識を獲得する方法」を教えることによって、子どもたちに質の高い「学び」を保障することになるからです。
〇…鶴田清司氏(都留文科大)は、「学習の道具(学び方)を身につけさせる」ことを提唱して、次のようにいっています。「ゆとり」をもってじっくりと学ぶためには、子どもたちが基本的な「学び方」(学習技能)や言語能力(言語技術)を身につけることが必要である。なぜなら、いろいろな立場や課題に対して使えるような一般的普遍性の高い道具(共通のものさし)を身につけることによって、合理的な学習ができるようになるからである、と。
〇…教えられて学ぶ受容学習に慣らされてきた今日の子どもたちには「自ら学ぶ力」が弱いというのが一般的なとらえ方です。学習技能を身につけることの必要性を早くから主張されてきた有田和正氏は、次のように指摘しています。「知識はあるが学習技能は身についていない」という子どもを目にする。逆に「学習技能は身についているが知識はない」という子どもはいない、と。
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- 明治図書