心を育てる学級経営 2000年11月号
学び合える学習システムを創る

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心を育てる学級経営 2000年11月号学び合える学習システムを創る

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2000年10月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 学び合える学習システムを創る
提言・子どもたちが育つ「学びの共同体」とは
自主協同の学習形態
高旗 正人
学級づくりと授業づくりの両輪づくりを
有田 和正
学級を学びのターミナル基地に
押谷 由夫
共同探求型の「学習集団」をつくる
岩垣 攝
学び合うためのマネージメント
中嶋 洋一
学び合える学習システム―こう創りたい
低学年段階
向山氏、仲田氏の優れた原則を応用した「ひらがな学習システム」
大野木 一雄
段階を経て、十分に準備をすることから、創られる
石川 裕美
中学年段階
自由思考からスタートする学習システム
松藤 司
学習システムづくり五つの原則
平藤 幸男
高学年段階
向山式学習システムを応用する
柏木 英樹
板書をキーステーションとして活用する
板倉 弘幸
中学校段階
優れた教材を用意する
川神 正輝
授業で互いの考えを知る
冨松 潤治
学び合える学級をこうして創る―達成感・所属感を持たせるために
「みんなで学ぶから楽しい」ということを実感させよう
長谷 博文
大縄跳びで結束する
松本 勝男
学び合える学級を創る小さな工夫
本井 訓
短い時間で継続的に!
宮内 淳
誰もが学級に必要な人!
遠藤 瑛子
自主学習が出来る学級をこう創る
「向山型算数」で自学自習が成立する
坂口 慎英
マンガを読み描きする
浅野 秀之
見通しを与えて意欲を引き出す
岡 篤
基盤づくりから取り組もう
西尾 一
「返事」と「発表」を鍛える
松下 準市
子どもたちの「心の交流」をどう図るか
テレパシーをおくる
内山 義朗
「個の解放」と「受容の場」が大切
池田 操
子どもたちをつなぐ架け橋としての取り組み三つ
久野 勝久
友達の長所を見つけてほめる学級をつくる
三つの授業(方法)で学級をつくる
片倉 信儀
認め合い、励まし合い、支え合う
木下 正俊
教師が範を示してこそ、子どもの目は磨かれる
内村 博幸
小特集1 保護者に受ける学級懇談会の持ち方
成功させる学級懇談会のアイデア
方針を語り、方法を示し、交流を
小田原 誠一
知っているようで知らない自分の子を発見する学級懇談会
内海 俊行
あたたかく自由な雰囲気のなかで
今井 律子
個人面談の持ち方の工夫
事実をつかみ対応する
近藤 由佳
保護者の方へ笑顔でケアを
菊池 靖志
ハードとソフト両面からの工夫を
佐藤 幸司
笑顔で迎え、プラス面から話す
鈴木 智光
小特集2 学習意欲を高める赤ペン・サインの入れ方
心を込めて書き続けてあげる
福山 憲市
具体的に、方向性を示して
奥平 厚洋
A、B、Cをつける
菅原 光敏
楽しく、どこがいいかわかるように
津川 裕
教師キャラクターでメッセージを!
蔵満 逸司
「対面」を基本に
三浦 二三夫
教室環境改善のアイデア
6年3組 塚内学級・家庭科室
塚内 素子
子どもを励ます言葉
変容を伝える
竹川 訓由
子どもを感動させた父の一言・母の一言 (第8回)
貧乏だけどよく育ってくれた
明石 要一
討論が出来る学級を創る (第8回)
「その人と出会って」の発問を組み立てる
石黒 修
学級集団としてのまとめ方 (第8回)
学級集団を育成する行事への取り組み方(事例)
河村 茂雄
学級教育の改革―どこから手をつけるか (第8回)
長期自然体験で子どもの何が変わるか その2
明石 要一
〜短期と長期の違いがどこに見られるか〜
編集後記
江部 満

編集後記

〇…いま、学級を「学びの共同体」として再構築しようという提案が注目されています。九十年代以降、教師の活動が「伝達」から「支援」へと変化することによって、学級を中心とする学習形態が変化しつつあるとの指摘があります。特に子どもの「自主性」とか「主体性」が尊重されることで、子どもの学びが活動や体験に偏る傾向が見られるようになった、というわけです。文部省の提起した新しい学力観は、「知識・技能」よりも「関心・意欲・態度」を重視した結果、学習内容より学習態度を問題にする傾向があるというわけです。

〇…もっとも大きな混乱は、自己教育力、自己決定、自力学習などに見られる個人主義的な学びの強調による弊害が無視できない状況にある、とする研究者の指摘です。「学びの共同体」が改めて問われるのは、学び合いによる学習の深まりが期待されているからです。知識や技能の習得は、個人的な性格を持っていますが、同時に集団の中で、学び合いの過程で認識が深まることも否定できないといえるでしょう。

〇…学級の中で子どもたちが互いに学び合うことを確認するとすれば、学級の中での「わかり方」や「でき方」の違い、速い子遅い子たちが、共に学び合うことで「助け合い」や「教え合い」など協力場面も生み出されていくことでしょう。

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