- 特集 「指導」が入りにくい子への対応策
- 提言・「指導」が入りにくい場合―どこに問題があるか
- 教師の言葉を子どもの心に届けるために
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- 入れる指導から受けとめる指導へ
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- 一日三〇回、やさしく名前を呼ぶ
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- 事例研究・こんな時どうする?―子どもとの信頼関係が崩れた時
- 原因が分かれば対処法が見えてくる
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- 威厳の回復とコミュニケーション
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- 授業を通して粘り強く
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- 学級が騒然として「指導」が入りにくい―その対応策
- クラスに活気と権威をうち立てる
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- 学級を知的で明るくするために
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- 「子どもを動かす法則」で騒然としたクラスを立て直す
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- 時間を意識した指導とシステム作り
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- 集団生活に問題傾向のある子への対応策
- 「フリーズ」する子はいませんか
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- 授業こそが、対応策である
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- 集団生活への適応
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- 授業中の態度が気になる子への対応策
- 間接攻撃でヤンチャ坊主の心を変える!
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- どこまでその子の味方になれるか
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- 徹底したノートチェックで勝負
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- 授業についていけない子への対応策
- できることをさせ、おどろいてやる
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- 子どもは納得しないと動かない
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- 「向山型算数」の珠玉のパーツを使う
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- 自主学習ができない子への対応策
- 習慣化させるシステムを
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- 学習のシステムを定着させる
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- まず、強制
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- 喫煙ぐせのある子への対応策
- 害を教え、二度と吸わないと約束させる
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- たばこは全身病の元であることを教える
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- 喫煙は指導より授業が第一歩である
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- 小特集1 「読書」意欲を高める工夫
- 出会う・続ける・広げる
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- 好きこそ物の上手なれ……
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- 「読書の段階」を語る
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- 授業と子どもの趣味のリサーチ
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- 地味な実践を地道に積み上げて
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- 教師が感動した本を生徒に紹介
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- 小特集2 「苦手の克服」どんな助言をすべきか
- 教師の情熱と子どもの自信回復
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- のせて、その気にさせる助言を
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- 漢字嫌いのA君が漢字を読むようになった
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- スモールステップで苦手克服
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- 「見えない努力」を見える形で生徒に示す
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- 苦手を克服させる評価の技術
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- 生き生き学級活動
- 楽しい活動を仕組み、ほめて、やる気を起こさせる
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- 学級集団への励ましの言葉
- 子どもと夢を語る
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- 学級の集団機能をどう立て直すか/小学校 (第7回)
- 学級の集団維持システムを創るA
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- 学級の集団機能をどう立て直すか/中学校 (第7回)
- 熱中する授業が「学びの共同体」をつくる
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- 子どもが熱中する「学習システム」 (第7回)
- 組体操の練習も学習システムで成果を上げよう!
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- サークル自慢 (第7回)
- TOSS沖縄教育サークル
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- いなば教育サークル
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- 学級の人権総合学習 (第7回)
- 感性と表現を大切にした人権総合学習
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- 学級の裏文化 (第7回)
- 教師は得意な技を教室に持ちこめ
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- 学級の社会学 (第7回)
- 早寝運動のすすめ
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- 編集後記
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編集後記
〇…「学級崩壊」の原因として、従来の指導法やしつけ方などが根本的に限界にきているとの指摘があります。小学校や中学校の子どもたちが教師の指示に従順だったのは、教師の存在が大きく影響力を持っていたからだ、との指摘もあります。ところが最近の子どもたちは自分たちと大人も平等だと感じていると言うのです。そのために従来の指導法やしつけ方を強制すると効果がないばかりか悪い結果を招くというわけです。
〇…なぜ教師の「指導」が通じないのか、という嘆きをよく聞くようになりました。ではそのためにどうするか。松村茂治氏(東京学芸大)は、学校教育は教師と子どもたちとの人間関係の上に成り立っているのだから、これまでの「教師から子どもたちへ」といった働きかけの一方向性が今問題になっているのではないか、と問いかけています。つまりもはや教師が教師だというだけでは機能しなくなっている事実を無視できない、というわけです。そのためには子どもたちの気持ちを理解し、自分の考えを伝え、子どもたちが満足できる指導、彼らが納得できる対応を心がける等々、日常の「営業努力」なくしてはそれを形成できないのではないか、と提言されています。
〇…「この先生でよかった」「この先生のそばにいると得をする」という思いが子どもたちの側にあって初めて教師からの指導は通る、とまで言われています。教育相談や他の方法を受け止めず、他人への迷惑行為などを起こしても反省しない子どもへの指導はなかなか難しいという状況があります。
〇…本号は「指導」の入りにくい子への対応策を事例で考えてみたいとする特集です。
(江部)
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- 明治図書