- 特集 やる気が育つ「学習のしつけ」
- 提言・「学習のしつけ」がなぜ大事か
- 「しつけ」指導で学力向上を
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- 「学習のしつけ」は、学力向上の必要条件である
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- 学習習慣の獲得は時間がかかる
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- 授業が成立しない
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- やる気が育つ「学習のしつけ」―小学校低学年
- 印象的な短い言葉や動作で、「思い出させて」、繰り返し繰り返し「実行させて」教える
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- 話の聞き方 三つのしつけ
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- 聞く力を育てる学習のしつけ
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- やる気が育つ「学習のしつけ」―小学校中学年
- 授業びらきにしつけてしまう~国語の授業びらきでしつけること~
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- 小刻みに薄く書き丁寧になぞらせることでやる気を高める
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- 向山氏のCDに学ぶ学習のしつけ―子どもにとって学習方法となるように、毅然と、変化のある繰り返しで指導する―
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- やる気が育つ「学習のしつけ」―小学校高学年
- 活動を通して、成長を実感させることで、学習のしつけを徹底していく
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- 「できるようになる」学習システムで「成功体験」をさせる
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- 身につけた技能は使うことで磨かれる
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- しつけは継続、継続は楽しくないと続かない
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- やる気が育つ「学習のしつけ」―中学校
- 秩序とモデル、認められることでやる気が育つ
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- やる気は後からついてくる
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- 学習の仕方を明確に示してチェックする
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- 「できること」「わかること」を積み重ねる
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- 6つの「型」で学習のしつけを徹底する
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- 生活習慣と学習習慣をどう結びつけるか―小学校
- 時間を上手に使って、しっかり睡眠をとる習慣をつけよう
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- 「基本形」の提示と「評定」で子どものやる気を掘り起こす
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- 小学生時代に保護者への働きかけを
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- 生活習慣と学習習慣をどう結びつけるか―中学校
- 返事と正しい名前を三年間言い続ける
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- まずは、生活習慣からでよい
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- 「しつけの三原則」から学ぶ
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第3回)
- イベントも授業も、真剣に取り組む!
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- 心を育てる言葉かけ
- 相手の身になっての言葉をこそ
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- 規律ある教室づくり (第3回)
- 低学年の場合/「いすを入れなさい」で規律をつくる
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- 中学年の場合/子どもが話を聞かないのは教師の責任である
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- 高学年の場合/「続ける」ことで規律は浸透していく
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- 「道徳崩壊」をどう再建するか (第3回)
- 「理念」なくば「道徳」立たず
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- 宗教をどう教えるか (第3回)
- 宗教なき郷土教育と愛国心
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- 授業・学級経営のつまずき (第3回)
- 「たった一言」によるつまずき
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- 学級経営力を高める (第3回)
- GAPへの対応で局面の打開―5、6月の学級経営
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- 編集後記
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編集後記
○…基本的な生活習慣の自立は、幼児教育の最も重要な目標であったはずです。さらに小・中学校時代は学習習慣を身に付け自らの意思と社会規範を守る態度を育てることが「たくましく生きる人間」の目標ではなかったでしょうか。なぜ基本的なことが出来ないのか。その答えは「しつけ」の失敗に原因があると識者はいいます。つまりは「しつけの必要性と重要性の認識不足」「しつけ方略の無知と誤り」などを上げています。
○…髙階玲治氏は「学習のしつけ」を身に付けさせる教師の支援・指導を強調されています。学習意欲の低下を「しつけ」との関連で注目しようと呼びかけているわけです。そのために「学習の仕方」の指導が重要であり、各教科の「学習の仕方」の指導が大事だというわけです。
○…向山行雄氏も「学習のやる気を高める」ためにどんな指導と支援が必要か、で次のような提案をしています。(1)面白い教材を準備する、(2)学び方をわからせる、(3)学習の到達点をわからせる、(4)学習の成果をほめてやる、など。そのためにも山田一氏が言われるように、「授業中の聞き方・発表の仕方」などを指導する必要があるわけです。
○…例えば、国語科では本を読む態度、話の聞き方、発表の仕方、文字の書き方、学習用具の使い方など「しつけ」の役割を見直す。社会科では学習技能のひとつ「問題解決力」など学びの姿勢の強調。算数・数学科では「考える」ことや「みんなで学ぶ」ことなどをめざす。理科では科学的な思考力や表現力を養うための「自然の調べ方」などの学習方法や学習習慣等を身に付けさせるなどの配慮が必要とされています。(髙階玲治編『学習のしつけ・生活のしつけ』より)本号はとかく見落とされがちな「学習のしつけ」に焦点を当ててみました。
(江部 満)
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- 明治図書