- 特集 学級崩壊を防ぐ力量を鍛える
- 提言・学級崩壊を防ぐ力量を考える
- 肯定的評価のあとのアフターケアで絆を深める
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- 『ある教師の記録』から見える教師の力量
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- ペアレントトレーニングを学級経営に応用する
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- 学級で「ヨコ」の関係を作る力量
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- 授業こそネックである
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- 授業が上手いことが必須である
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- 学級崩壊を防ぐ低学年段階の力量
- 個人と全体への対応、第一はほめること
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- 学び続ける教師のみ子どもを荒れから守ることができる
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- 崩壊している低学年の学級を立て直す
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- 学級崩壊を防ぐ中学年段階の力量
- 子どもに好かれる教師になりなさい
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- 子どもの「自尊」「自律」「自学」を育てる
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- 担任教師はボス猿になろう
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- 学級崩壊を防ぐ高学年段階の力量
- 授業づくりと集団づくりの指導力で決まる
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- 綻びを叩き、子供の意識を変える
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- 「挨拶」と「返事」の奥に潜む平等意識を理解して学級崩壊を防ぐ
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- 学級崩壊を防ぐ中学生段階の力量
- 常に「生徒集団」として問題の解決に当たる
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- 学級崩壊を防ぐ具体的方法6
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- 集団を統率するという意識とその力が必要である
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- 現状に安住しない、少しでも向上しようとする教師の姿勢を生徒は感じ取る。それが学級崩壊を防ぐ力になる
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- 組織し、活動を仕組み、統率する力である
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- グレーゾーンの子がいる学級経営の注意事項
- バリアフリーの学級づくり五原則
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- とにかく授業を工夫する!
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- 学級集団再生への課題は何か・小学校
- 発達障害を理解すること
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- 学級内のルールをほめて確立する〜ネガティブ・スパイラルからの脱却〜
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- 学級集団再生への課題は何か・中学校
- ケータイHPへの対応力
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- 崩壊を防ぐ力量は、他者を頼れる度量とも言える
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第4回)
- 安定した日常と楽しいイベントが必要
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- 心を育てる言葉かけ
- 人・自然・社会に目を向けよう
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- 規律ある教室づくり (第4回)
- 低学年の場合/「先生の言うとおりにする」ことを徹底させる
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- 中学年の場合/見通しをもって、指示したことを確認する
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- 高学年の場合/イベントを仕組み、学級内に「規律」を守ろうという空気を浸透させる
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- 「道徳崩壊」をどう再建するか (第4回)
- 「道徳再建」出発点としての授業@
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- 宗教をどう教えるか (第4回)
- 理想の教師と現実の教師
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- 授業・学級経営のつまずき (第4回)
- 「授業」で見落としやすいつまずき
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- 学級経営力を高める (第4回)
- 2・6・2の見方で経営の改善を図る―7月の学級経営
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- 編集後記
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編集後記
○…学級崩壊には二つのパターンがあると言われています。第一は管理的な教師への反抗です。このタイプは中学・高校で発生した荒れの現象が小学校に降りてきたとする説です。第二は集団ができないまま拡散している学級に起こる現象だという説です。だから「学級集団未形成」と分析する意見さえあります。
○…特に後者の学級崩壊のクラスの教師は、大きく分けると二つのパターンがあると指摘する研究者もいます。一つは放任するタイプだと言います。機械的に授業を進めて、子ども同士の関係の形成や集団づくりを計画的にしないというわけです。もう一つは、カウンセラー的な教師だと言います。子ども同士の横の関係の形成や学級集団の育成ができず、指導すべきところで指導できない教師だ、と言います。(『学級崩壊に学ぶ』河村茂雄著から)
○…こうした背景に、保護者からは一方的な要求や抗議の寄せられることが多くなっています。いまや学校は聖域ではなく、多くの教師はその対応策に苦慮しています。
○…授業の基盤となる学級経営に重点を置き「授業の成立」を保障することが、学校の危機管理の重点になるものと考えられます。学級崩壊はとりもなおさず「授業崩壊の遠因」となっているからです。教師の指示や指導が全く子どもに適用しなくなり、学級が集団としての機能を喪失した状態では、学級を単位とした指導形態への疑問が生じかねません。学級集団を単位とした教育実践への不満が生まれているわけです。子ども一人一人とのマンツーマンの教育は、時代の要請なのでしょうか。
○…本号は名人と言われる教師の学級経営に学び、学級を崩壊させない教師の力量を高めたいとする特集です。
(江部 満)
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- 明治図書