- 特集 危機発生!その時冷静な対応の体験談18
- 巻頭論文
- 冷静な危機管理を徹底的に身に付ける
- /
- 子どもがいなくなった―すぐにすること
- 危機管理は学校体制で!
- /
- 四つの対応(現状の把握・報告・具体的対応・家庭連絡)がさらなるトラブルを防ぐ
- /
- ヒヤリとした忘れられないあの瞬間
- 消しゴムが一七個見つかった!
- /
- 突発的なトラブルをプラスに生かす
- /
- 暴れる子・キレる子対応
- キレた子には、毅然と対応する
- /
- 教師として体験的につかんできた対応術
- /
- 子どもの危険予測・場面別
- 危険を防ぐ布石を日常場面で打つ
- /
- 回避優先!平和なときこそ危機管理
- /
- 保護者の要望こう対応
- 子どもの事実が保護者との信頼関係を作る
- /
- 保護者にも応分の責任がいくようにする
- /
- いじめかもしれない…
- こんな時は、あせらず落ち着いて話を聞こう
- /
- 先取り指導を行った上で事実に迫る!
- /
- 失敗の後始末・場面別
- 一人で抱え込まない
- /
- 怒って山奥へ逃げ込んだ子の説得
- /
- 暴力事件の対処
- とにかく「報・連・相」どんな時でも抱え込まない
- /
- まず安全確保 共感することで冷静さを取り戻させる
- /
- 校外学習での事故防止
- 準備物や事前にできる予防あれこれ
- /
- 今までに起こったトラブルを、同僚から情報収集
- /
- 夏休みこそできること120%活用法
- 120%活用法の知恵
- /
- 夏休みこそやりたい資料集め
- /
- 私のリラックス法
- /
- 体調管理
- /
- 夏休み、出勤日こそ有効にこれをする
- /
- 旅の活用
- /
- 講習を受ける
- /
- 2学期(後期)の準備
- /
- 私の読書法
- /
- 男の先生と、女の先生
- 作文指導はあくまで褒めること
- /
- TOSSデー報告2007
- /・・・
- おすすめグッズ・整頓術
- /
- 巻頭言
- 常に高度な授業をイメージすること
- /
- 男教師から見た“…ですよね”女教師論
- 長州の女教師は益々パワフルになっていく
- /
- 高段者へのインタビュー
- どんな仕事でも無理しないで楽しく取り組む、それが一番
- /
- 〜松崎 力〜
- 辛口の応援歌―男先生からみた“女先生の教師修業”
- 機械に子どもの手がはさまれた
- /
- あの頃は若かった―ベテラン教師の若いとき
- 数教協の指導「水道方式」……量概念って、どれだけ大事なのか?
- /
- すぐ使えるイラストページ
- 夏休み明けの学年・クラス便り@
- /
- 夏休み明けの学年・クラス便りA
- /
- 8―9月のオススメ教材
- 読書の基本
- /
- 読書感想文指導の基本
- /
- 8―9月の行事の取り組み
- 夏休みの宿題 課題の評価
- /
- 2学期(後期)の運動会
- /
- すぐ使えるファックスページ
- 夏休み明けの最初の算数定着度テスト
- 1年用/さんすう おぼえているかな?
- /
- 2年用/一気に勉強モードに引き込む20問
- /
- 3年用/一石三鳥、テスト1枚で3つの効果
- /
- 4年用/4年生夏休み前までの復習
- /
- 5年用/4〜7月の算数の学力定着度の把握
- /
- 6年用/解決の途中が見える問題でわからない子を見つける
- /
- 名作からの心の教育
- 低学年・中学年/人のために生きる尊さ 新美南吉「牛をつないだ椿の木」
- /
- 高学年・中学校/人生に待ち受ける壁を乗り越える
- /
- 女子学生ただいま教師修業中
- 「夢を追う」これ以上の幸福なし!
- /
- 女教師のやる気まんまん
- 翔び梅サークルに出会えて良かった! 元気が湧いてくる教師修業
- /
- 子育て奮戦記
- 「乾杯!」はなくとも夢があるから頑張れる
- /
- 女教師・学校を動かす術
- 「本当に力のつく校内研究」で学校を動かす
- /
- 中学女教師・腕力なき指導を目指して
- 直球勝負で詰めない 対応にも遊びが必要
- /
- 女教師はまたまた見た
- どうしてそんなにわかってしまうのですか?
- /
- 保健室奮闘記 (第32回)
- その意味が今わかる向山先生の言葉「それが教師の仕事です」
- /
- 女教師喫茶室
- /
- 編集後記
- /
- ことば書道
- 好きな漢字
- /
巻頭言
常に高度な授業をイメージすること
本誌編集長 石川裕美
今年受け持ったクラスは、最高だ……なんて、そうそうあるわけがない。毎年、あの子の言動、この子の学習が気になり気になり、何とかしようと夢中になる。それを続けていくうちに、いつの間にか追いつめられていく。そのことだけで一杯になり、頭の中がぐるぐる回ることになる。
しかし、すぐに解決する方法はない。一つの問題に向かって、挑戦すること、あきらめずに何度もやってみること、そこから小さなヒントが見えてくる。荒れたクラスであっても、平和なクラスであっても、実はかわりがない。
医者の世界には、脳の中のミクロの手術をする人がいる。血管を切断し、つなぐ人がいる。「神の手を持つ医師」と言われる人がいる。その医師が言う。
「若い頃は毎日の手術が単調で、意欲が出なかった。でもある時わかった。高度な技術を毎日繰り返し行うことによってしか、より高いレベルに向上していく道はない」
より高度なレベルの教育を毎日毎日積み重ねることによってのみ、結果が出てくる。
日本の中でも、抜きん出た教師になりたい。高度なプロの教師の腕を持ちたい。その意志を、持ち続けることだ。
プロの仕事とは何だろうか。子どものささやかな変化を、見つけているか。1時間に発言した子の意見を、全部記憶できるか。授業をしながら、瞬時にすぐれた発問が頭に浮かぶか。机の間を歩いて、つまずく子を見つけているか。
理想をイメージできないものには、とうてい到達することができない。せめて、イメージだけは崇高に持っていよう。
-
- 明治図書