- 特集 定番指導を知的に変える場面16
- 巻頭論文
- 知的な指導は、小さなことにこだわり、敏感になることから始まる
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- 漢字の指導
- 漢字に興味を持たせる
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- 音読をさせる時
- 「すらすら読み」で知的な雰囲気づくり
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- 言葉を正確に使わせる
- 言葉を正確に使わせるのは日ごろの実践から
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- 計算の仕方
- 計算の間違いを見つける緊張場面を作る
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- たくさん考えを出させる場面
- 状況に応じた教師の“ひと言”で意欲を喚起する
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- 資料を調べさせる時
- スモールステップで調べ学習を知的にしていく
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- ノートづくり
- 『ノートづくり』は二つの場面で指導する
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- 問いと答えの整合性
- 問いと整合する答えを言うから、心が素直になる
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- 質問・意見・感想の違いと出させ方
- フォーマットを示すことで知的に指導する
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- 理科・生活科の観察場面
- 解説文=目標を示し、場所と時間を限定して観察させる
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- 実験する時
- 理科の実験を知的にさせるノート指導
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- 学習新聞づくり
- ノート見開き二ページで学習新聞づくり
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- スピーチや発表場面
- スピーチ 発表場面で一年間を見越した継続的指導を
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- 知的な体育の授業
- 仲間づくりのためのとっておきの体育のパーツ
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- 係活動を知的にする
- 係活動は、子どもが燃える!〜係り活動をこんなに喜ぶとは!〜
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- 授業中の注意の仕方
- 効果的な注意に変えるための三つの視点
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- 落ち込んだ時のあざやか脱出法
- 他のことをする、他のことを考えることでコントロール
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- 例会セミナー、TOSS!
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- 一にサークルでのおしゃべり 二に本を読む
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- 「神様がくれたチャンス」と、本を読んだり、情報を得たりすることで抜け出す
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- 「私はできる!」と信じること
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- 男の先生と、女の先生
- 黒板を向いている時間を短く
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- TOSSデー報告
- なのはなTOSSデー ほか
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- おすすめグッズ・整頓術
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- 巻頭言
- 解決は100%ではない。1%でも解決につながる
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- 男教師から見た“…ですよね”女教師論
- 若い女教師たちよ! めざせ、桐谷二世!!
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- 向山先生への師尾突撃インタビュー (第3回)
- 向山学級「男女仲良し」の指導のコツを探る
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- 辛口の応援歌―男先生からみた“女先生の教師修業”
- 教師の仕事はまず「教える」こと
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- 若い先生へのエール (第3回)
- やってみる、楽しんでみる。悩むより、何か行動にうつすこと、失敗は若さの特権だ
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- 続・となりの席の女発 よみがえる向山実践のウラ技
- 向山先生と同学年を組んだ時に「となりの席の女発」というタイトルで「教育トークライン」誌に連載した。その連載が100回を超え、書きためたものを編集し、『向山実践のウラ技』『“集団を統率する”には法則がある』として、明治図書より発刊していただいた
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- すぐ使えるイラストページ
- 暑中みまいのイラスト
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- 夏休みの作品カード
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- 学年別・今月のおすすめ指導
- 夏休みに是非やっておきたい教材研究のアイデア
- 1年生/二学期指導の図工実技研修
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- 2年生/新教科書の算数指導ポイントチェック
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- 3年生/自分への挑戦
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- 4年生/見通しを立て先手必勝
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- 5年生/今できることをする!
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- 6年生/楽しい旅行で教材研究
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- 中学生/普段はとれない時間をかける
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- すぐ使えるファックスページ
- 算数の1学期計算総復習
- 1年用/楽しい色塗りで計算復習
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- 2年用/塗り絵問題で楽しく筆算の復習をしよう!
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- 3年用/ぬって! ぬって! 1学期のふく習
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- 4年用/計算はバッチリ!?
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- 5年用/リズムよくテンポよく授業して早めの総復習!
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- 6年用/分数のかけ算・わり算 復習パズル
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- 保護者の信頼を勝ち取る教室の“チャームポイント”
- うっとりするノート指導
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- 女教師流“時短”ができる生活術
- 子育て中の仕事術「学校の仕事は、学校でやってしまう!」
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- 特別支援学級ほのぼの便り
- 五色ソーシャルスキルかるたで成功体験
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- やんちゃの集団に統率力発揮!
- ギャングエイジのやんちゃには、「教えて褒めて」規律を指導
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- 学年主任 押しの一手 (第3回)
- 学年主任がレールを引くことで時間をかけなくても一年がうまく進みます
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- 個を鍛える・クラスを鍛える授業 (第3回)
- あこがれの授業の追試で鍛える
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- 海外教育事情 (第3回)
- ドイツ編/日本とドイツのちがい
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- センスある女教師を目指して
- 子どもや授業へのセンスをサークル・セミナーで磨く
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- 女子学生ただいま教師修業中
- 学生でも現役でも、TOSSで学び続ける!
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- 子育て奮戦記
- 子どもが主役の「子どもTOSSデー」
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- 〜子育て中の女教師は、子ども同伴で堂々と学ぼう〜
- 中学女教師・腕力なき指導を目指して
- どんな時でも教師は笑顔
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- やる気満々 しなやかに・したたかに (第3回)
- 忙しくても、「感謝」を忘れず、ベストを尽くす
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- 女教師喫茶室
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- 編集後記
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- 教室で絵手紙を描こう
- 夏を送ろう
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巻頭言 解決は100%ではない。1%でも解決につながる
本誌編集長 石川裕美
神様は解決できない課題は与えない……と、心に決めて、がんばってきたつもりだった。なのに、ふりかかってきた課題のあまりの大きさに、つぶれてしまいそうになる。解決できない問題だってあるじゃないか、そう思う時もある。もう無理!と、投げ出したい。どうでもよくなる。気力もなくなる。
「解決」とはどんな状況のことだろうかと、ある日考えた。
100%問題がないことは、自分の毎日にあるのかと、見直した。見つからなかった。
いつも、けんかが絶えない子が、今日は、けんかがなかった。授業がうまくいった。保護者からうれしい連絡帳が届いた。
これとて、とてもうれしいことだが、だからと言って問題がないわけではない。
そこまで考えて分かった。そうだ、これまで100%解決することばかり望んでいたのだ。
問題は、一つひとつ糸をほぐすように調べてみて、そして、解決の割合を決める。
この問題は10%、この問題は50%は、解決できる。そうすればどんな困難なことでも、解決が0%ということはないのだ。
それは、立ち向かう人間の考え一つによって、変化する。常に100を目指す人は、どんな事柄も解決できないと思うのだろう。
今は、僅かかもしれない。でも努力を積み重ねたら、必ず割合は増えるはずだ。
視点を変えてみる。まったくひどいことだと思っていた。でもこのおかげで、人のことを考えることができた。悩んだことが次への一歩につながるのだった。
解決できる割合は、自分で決めることだ。小さな一歩でも踏み出せば、続いていくのである。
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- 明治図書