- 特集 ことばの文化に親しむ
- ことばの文化とは
- ことばの文化の享受と創造
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- ことばの文化に親しむ小学校の授業
- ことばの文化に親しむ授業の視点
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- ことばの文化に親しむ中学校の授業
- 日本の文化伝統を継承する国語科の在り方
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- 実践/ことばの文化に親しむ小学校の授業
- 1年/発見や感動から、言葉を見つけて
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- 1年/語感を育て、表現力につながる「かるた作り」
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- 3年/本に親しむ子どもを育てるシリーズ読書
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- 3年/地域の民話の語り部になろう
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- 4年/日常から捉え、日常へ返す言葉の指導
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- 5年/「かぐや姫」の物語を楽しもう!
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- 5年/ふるさとの民話の読み聞かせをしよう
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- 6年/句会を通して俳句の質を高めよう
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- 6年/文語文の文章に楽しく親しむための工夫
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- 【コラム】小学校/ことばの文化にどう出合わせるか
- 古典の音読を積極的に
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- 古典と出合わせ、古典へつなげる
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- 実践/ことばの文化に親しむ中学校の授業
- 1年/漢語・和語・外来語でリライト
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- 1年/話し言葉の言語文化に学ぶ
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- 1年/手書き文字で心を伝えよう
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- 2年/郷土の古典、再発見!
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- 2年/現・古・漢で読む「平家物語」
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- 3年/和歌の心を感じよう
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- 【コラム】中学校/ことばの文化にどう出合わせるか
- 言語文化に親しむ土台作りを
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- 授業のスキマでこそ気づかせたい
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- 子どもの心と言葉を豊かにする国語教室 (第18回)
- 「言葉と体験」を重視して「心を結び合う」子どもを育てる
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- 〜神奈川県横浜市立本町小学校〜
- 確かな国語力をつける実践資料の展開
- 低学年/オノマトペを使って説明しよう
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- 中学年/まとめて、わかりやすくしよう
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- 高学年/「話す・聞く力」を生かす
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- 投稿=実践研究の広場
- 表現の工夫を学び、活用する力を育てる
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- 子どもの読書意欲を高めるために
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- BOOK GUIDE 《この本がおもしろい》
- 『書く力の基本を定着させる授業』(井上一郎編著)
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- お薦めの海外絵本二冊
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- 子どもが動く国語科指導のヒント (第6回)
- 子ども自身の評価力を育てる
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- 中学校の国語を改革する (第6回)
- 全国学力調査結果を授業改善に生かす
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- 教師に必要な「言葉の力」を見直す (第6回)
- コミュニケーション力
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- 子どもの言葉 (第18回)
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- 話す力・聞く力の基礎・基本 (第18回)
- 話す力・聞く力―基本の基本
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- 中学校国語科の授業 (第12回)
- 書くことの指導をどのように展開するか(12)
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- 「言葉の基礎」を育てる学習活動 (第6回)
- 習得した言葉の力を活用するために
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- 説明的文章の学習指導における新しい地平 (第12回)
- 説明的文章の学習指導における読者の育成
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- 国語力の向上―算数教育の視点から (第6回)
- 算数・数学における記述力
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- 実践/楽しく力が付く物語の授業 (第6回)
- 事実と筆者の考えを区別しよう
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- エッセイ/教師として生きていく (第6回)
- 人生総幸福量
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- 編集後記
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編集後記
「ことばの文化に親しむ」とは、言語芸術と呼ばれる古典や文学などの享受及び創造、また日本語としての言葉の特質などの知識・理解を意味する。従来、国語の指導内容として「ことばの文化」を取り上げることはあったが、それらをまとまったものとして取り上げることは少なかった。古典作品の一部を教材化しても、それらが文学史や文章史の観点からどのような意味を持つのかを児童・生徒に説明を求めない。また、現在、教材や読書の対象となっている文学についても、どのように継承と創造を繰り返してきたのかをメタ認知させることは少ない。
同様に、日本語の特質について調査報告するような言語活動は多くない。例えば、外国人に説明できるような知識や理解を持っている児童・生徒は少ないだろう。古典作品の発展は、日本語の形成と深く関わっている。このような内容をまとまったものとして取り上げ、指導することが、国語科で求められていることは言うまでもない。
そこで、本特集では、「ことばの文化に親しむ」学習を取り上げることにした。従来の教材をどのように生かしたり、位置付け直したりすればよいのか。あるいは、新たな教材開発としてどのような内容を取り上げればよいのか。それらにどのように親しませればよいのか。このようなことの授業構想について、小学校・中学校の実践から提唱できるように構成した。
(井上一郎)
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- 明治図書