- 特集 伝統的な言語文化と国語の特質の指導
- 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項の指導
- 小学校/言葉とその文化の継承のために
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- 中学校/改訂の要点と指導の方向性
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- 伝統的な言語文化に関する事項の授業構想
- 低学年/神話・伝承に親しむ
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- 中学年/落語の語りのおもしろさを味わう
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- 高学年/古典の世界を味わい、暗唱発表会を開こう
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- 中学校1年/三つの言語活動を柱としたカリキュラム作り
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- 中学校2年/『平家物語』の世界にひたる
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- 中学校3年/好きな古典の一節を使って思いを伝える
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- 言葉の特徴やきまりに関する事項の授業構想
- 低学年/言葉の働きを実感して運用する
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- 中学年/人柄や様子を表す言葉を考え使う
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- 高学年/“ことばのお宝ノート”を作ろう
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- 中学校1年/領域と関連させた学びの中で
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- 中学校2年/生きた言葉への関心をもたせる「調べる学習」
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- 中学校3年/求められる教師の授業構想力
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- 文字・漢字に関する事項の授業構想
- 小学校/漢字指導/漢字を使う喜びを味わわせる工夫を
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- 中学校/漢字指導/有用感をもたせる指導が必要だ
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- 小学校/ローマ字指導/活用へとつなげるローマ字指導
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- 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕内容一覧
- 中学校
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- 小学校
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- 書写に関する事項の授業構想
- 小学校/硬筆の指導/実生活に生きる書写指導の試み
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- 小学校/毛筆の指導/点画の書き方と筆圧との関連指導
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- 中学校/書写の指導/思いを伝え合う書写指導
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- 実生活・実社会に生きる国語教室 (第5回)
- 学校図書館を活用し、主体的に学ぶ子どもの育成
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- 〜広身県三次市立君田小学校〜
- 確かな国語力をつける実践資料の展開
- 低学年/楽しみながら昔話を読もう
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- 高学年/聞き手の心に訴える報告会をしよう
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- 高学年/子どもに応じた「書くこと」教室
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- 投稿=実践研究の広場
- 物語の創作をとおして自己発見を
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- 年間を通したコミュニケーション能力の育成
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- BOOK GUIDE 《この本がおもしろい》
- 「生きる」をテーマに選んだ海外絵本
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- 友達にも薦めたいこの本
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- 新しい「国語」を学校で具体化する (第5回)
- 「言語技術」の視点から言語活動の充実をはかる
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- 中学校の国語を改革する (第11回)
- 感性や情緒をはぐくむ
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- 言語文化と国語の特質の理解 (第5回)
- 語句、語彙の指導
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- 子どもの言葉 (第23回)
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- これからの国語教育の課題と具体化【小学校】 (第5回)
- 「書くこと」及び「読むこと」の内容と系統
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- これからの国語教育の課題と具体化【中学校】 (第5回)
- 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕の内容(1)
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- 自ら学ぶ子どもを育てる国語の授業 (第5回)
- 自己評価やメタ認知の力を付けるための工夫
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- 小・中学校における書くことの領域の系統化 (第5回)
- 「引用」と「編集」の系統性
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- 実践/教科国語と結びついた読書活動の展開 (第5回)
- 編集の仕方に着目した読書活動
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- 小学校の外国語活動(英語活動) (第5回)
- 海外における小学校英語の現状
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- 編集後記
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- Keyword Index
編集後記
二〇〇八年三月告示された新学習指導要領では、〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕が新設されました。その内容は、(1)として「伝統的な言語文化に関する事項」や「言葉の特徴やきまりに関する事項」及び「文字に関する事項」、(2)として「書写に関する事項」から構成されています。それぞれは、次のような趣旨と内容になっています。
@ 伝統的な言語文化に関する事項
伝統的な言語文化に関する事項は、伝承されてきた伝統的な言語文化について小学校から親しむために、昔話や神話・伝承、短歌や俳句、古文・漢文などの本や文章などを取り上げるとともに、それらについて、音読や暗唱をしたり、昔の人のものの見方や感じ方を知ったりすることなどの活動が示されている。
A 言葉の特徴やきまりに関する事項
言葉の特徴やきまりに関する事項は、言語の働きや日本語としての特質についての知識を得ることやそれらを運用する能力を高めるために、言葉の働きや特徴、表記、語句・語彙、文及び文章の構成、言葉遣い、表現の工夫や技法などに関する事項などで構成されている。
B 文字に関する事項
文字に関する事項は、仮名や漢字の読み書きや使い方、文字文化に関する事項などで構成されている。ローマ字は、第3学年に移行している。
また、(2)書写に関する事項では、姿勢、筆記具、文字の形、点画、筆順、文字の大きさや配列、毛筆に関する事項などで構成されている。
本特集では、これらを受けて、新しい教育課程や授業改善をどのように図ればよいのかを取り上げました。新学習指導要領の考え方に立ちながら、現段階でどのようなカリキュラムや授業改善が必要なのかを実例に即してご執筆いただきました。
(井上一郎)
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- 明治図書