- 特集 子どもの居場所づくり◇学級世界をひらく
- 学級づくりの可能性
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- 「あいうえお」から おもいをつづるまで
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- 「Aちゃん元気だね」
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- 子どものつぶやきをつないで
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- 出会いをつくる…私の学級びらき
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- 地域の人たちとともにつくる『総合的な学習の時間』
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- 大震災後の子どもたち
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- ひとつの切実な自己表現として
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- 小特集 創刊400号によせて
- 『解放教育』誌への提言・今、何が求められているか
- 21世紀の人権教育をリードするさらに豊かな内容の創造を期待します
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- 「一般校」と「若い人」の問題
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- 矢田教育差別事件への雑感
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- 情報提供のいっそうの充実を
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- 雑誌『解放教育』に期待するもの
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- 雑誌『解放教育』はぼくらのバイブル
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- ネットワークづくりの媒介として
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- 『解放教育』誌と共に、わたしも30年
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- 九年ぶりの学校現場から
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- 価値観を検証し合える軸に
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- 労働者としての自覚と集団主義の思想を
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- 【資料】機関紙『解放教育』創刊のことば
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- エピグラフ
- 仏師の公共性
- 〜高木仁三郎著『原発事故はなぜくりかえすのか』(岩波新書、二〇〇〇年)一一〇頁〜
- 座標
- 個々の取り組みを束ねて人権文化の創造を
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- 記者OBの視点
- 『画報近代百年史』刊行から半世紀後の現状
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- 図書紹介
- 『よみがえる部落史』(上杉聰著)
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- 〜差別はいかに生み出され、なぜ今に引き継がれているのか〜
- 子どもたちにラブレターを書こう〜「小1プロブレム」をともに越えるために (第8回)
- 若い保護者たちにもラブレターを書こう
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- 母を送る
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- 解放教育おりおりの断章 (第10回)
- 人間解放への情熱とロマン
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- 編集後記
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編集後記
▽本特集では、学校世界を中心に子どもの居場所づくりに焦点をあてた。学級世界のなかに、一人ひとりの子どもの居場所があるのか。「いじめ」や「学力不振」、逆境での育ちにより、居場所を奪われたり失ったりした子どもたちは、心がどんな状態で苦しんでいるのか。では、どのようにして居場所をつくりだせばよいのか。居場所は、暮らしのなかの人権のあり方に関わる基本的な生活概念である。子どもたちが、一人の人間として暮らし、成長していくうえで必要不可欠な、自らのアイデンティティを確かめ、自己実現していける空間である。心が傷ついたりおちこんだりしたとき、支え励ましてくれる仲間がいて、癒され、自分を取り戻すことができる場所でもある。人権教育にとって、豊かな居場所づくりは、必須の土台である。そうした視点から、子どもたちの厳しい状況と学校・学級空間を見つめ、開かれた人間関係育てや学級づくりの実践的営みに迫ってみた。
▽小誌は、一九七一(昭和四六)年七月に創刊号を出し、この四月号をもって、四〇〇号に達した。一九六七(昭和四二)年に、全国解放教育研究会の機関誌として創刊され、解放教育読本『にんげん』の編集・発刊とともに、財団法人・解放教育研究所(一九八五年三月設立)の事業として引き継がれ、今日に至っている。全国の部落解放同盟をはじめとする広範な読者のみなさんのご支援・ご協力に対して、改めて感謝の意を表したい。本誌は、グローバル化時代の平和と人権文化の創造をめざし、激変転換期の解放教育の研究と実践の交流・討論・総括の場を提供する役割を担っている。この小特集では、これからの小誌の編集に対する期待・苦言・注文などについて、それぞれの立場から率直かつ具体的なご提言を寄せていただいた。今後の編集に活かしていく所存である。なお、資料として次号でバックナンバー三〇一号から四〇〇号の項目別リストを一括掲載するので、ご活用いただきたい。
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- 明治図書