- 特集 平和と共生の教育をつくる◇新しい平和学習の展開
- 世界の平和教育―新しい方向と課題
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- 何が書かれ、何が書かれていないか―「新しい歴史教科書をつくる会」教科書批判
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- 多文化教育と文化人類学とのかかわり―10回めを迎えた日米人権教育セミナーの旅
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- 地域でつくる「平和のつどい」―地域をフィールドに保護者とともに
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- 今やったらちゃんと言える。戦争は絶対反対や―沖縄戦創作劇に取り組んで
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- 「うつろな目の少女」は今どこに……
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- 日米人権教育交流10年を通して見えてきたもの―部落の子どものアイデンティティに関わって
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- エピグラフ
- 差別で排他的な「世間」
- 〜阿部謹也著『学問と「世間」』(岩波新書、二〇〇一年)、一五二〜一五三頁〜
- 座標
- 今、地球市民として地域で育ちあうこと
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- アジアに背を向ける歴史教育―「新しい歴史教科書をつくる会」中学歴史教科書を読む(下)
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- 【資料】アジアと共に歩む歴史教育
- 「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書にたいする見解
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- 緊急レポート
- 「控訴断念」に追い込んだ命の叫び、魂のうめき
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- 「自己発見工房」―細うで奮せん記 (第2回)
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- 大震災後の子どもたち (第3回)
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- 図書紹介
- 『はい、子どもの人権オンブズパーソンです 兵庫県川西市の試みから』(住友剛著)
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- 〜子どもの人権を守る活動〜
- 調査に見る 素顔のいまどき高校生 (第3回)
- 男子は「人間」たれ、女子は「おんな」たれ
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- 編集後記
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編集後記
▽いまグローバル化時代という世界の激変転換期の中で、新しい平和と共生の教育をどのように構築していけばよいか、が厳しく問われている。東西冷戦構造解体の後、地域紛争や大量の難民問題、貧困とスラムの拡大、環境破壊など、いわゆる、南北問題、南南問題が深刻化し、国連も、問題解決の処方箋が書けないで苦悩している。日本国内も、五五年体制崩壊のあと、「失われた一〇年」からの脱出口もみえず、閉塞状況に陥っている。そうした国民の閉塞感を逆手にとって上からの改革を旗印に登場してきたのが、小泉首相のポピュリズムではないか。この岐路に立つ情勢の中で、核軍縮と東アジアの平和を促進し、これまでの成果の上に新しい平和教育をどのように構想・構築し、広めていくか。そのしなやかな実践的展開、多面的な取り組みが切実な課題となっている。戦争を全く知らない高度情報社会、高度消費時代に育った若い世代に、どのように戦争体験を歴史認識として位置づけ、平和的共生の願いとして伝えていくか。各地に作られた平和博物館との連携を深め、生涯学習としての平和総合学習をどのようにつくりだせばよいか。また、地方自治体、NGO、市民などが参加する「民際交流」がますます重要性を増している。地域発の国際交流を、もっと積極的に展開していくべき時期ではないか。本特集では、さまざまな形で平和と共生の教育創造を目指して取り組んでいる教育実践と活動を紹介し、問題提起とした。特集にあたり、大同教の新保真紀子さん、大阪市同教の西口清さん、大阪青館連の吉野修一さんのご協力を得た。
▽大阪教育大学附属池田小学校事件を契機に、開かれた学校づくりと安全確保のあり方が論議の焦点の一つになっている。九九年一二月に起きた京都市伏見区小学校事件に関する専門家会議の報告書(二〇〇〇年一二月)が、開かれた学校づくりの中で安全確保を図る方向で、すでに有益な視点と対策を提起していた。
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- 明治図書