- 最新・人権教育ナビゲーション◇第56回全同教大会OSAKAに向けて
- 序 本特集企画の主旨
- あなたに伝えたい 人権教育が拓く未来を
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- T 人権教育と同和教育
- 人権教育構築の指針と方法―同和教育の新たな局面から
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- 人権教育で、同和教育は変わったか
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- 「同和教育と人権教育の関係は?」という問いから
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- これからの人権教育の可能性
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- U 学力保障と「効果のある学校」
- 授業改革が 効果のある学校への出発点
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- 「力のある学校」づくりへ
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- 効果のある学校を夢見て
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- 個に応じたきめ細かな指導をどう実現するか
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- ねらいは「効果のある自分」形成
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- 「研究」としての学習とその支援
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- V 部落問題と人権総合学習
- 「年齢階層別の学歴構成」を読む
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- ヒューマン・ステインと多様なアイデンティティ
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- 人権総合学習と部落問題の接点
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- 部落問題学習の原点に帰って
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- W ジェンダーと男女共生教育
- 男女平等の磁場
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- ポスト性別役割分業社会にむけての男女平等教育
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- X 国際人権と多文化共生教育
- 「人権教育のための世界プログラム」へ盛り込むべきもの―「人権教育のための国連10年」を踏まえて
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- 日本における多文化共生教育とは
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- いま、市民社会に求められる役割
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- 国際人権法と多文化共生教育
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- Y インクルージョンと障害児教育
- 「特別支援教育」でなく「インクルーシヴ教育」を
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- インクルージョンの理念と教育
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- Z 子どもたちの育ちと地域教育コミュニティ
- 子ども虐待と学校の課題
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- 自尊感情を高める学校とは
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- 「地域教育協議会」は何をめざすか
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- 子どもとともに大人が育つ場の創造を―地域教育コミュニティづくりの課題
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- 地域から愛され信頼される学校づくり
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- 子どもの育ちと地域共同体―「部落差別から学ぶ」から
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- [ 進路保障とキャリア教育
- 進路を拓くキャリア教育の構築を
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- 若者の危機と進路保障の課題
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- 編集後記
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編集後記
△大阪の公立小・中学校での同和教育の実践的展開を主導的に担ってきたのは、大同教(現・大阪府人権教育研究協議会)・市同教(現・大阪市人権教育研究協議会)という組織である。各学校と地域の住民や解放運動とも連携し、教委の行政的支援を受けながら、研修・研究・発信・交流のコーディネーターとして人権・同和教育の創造に貢献してきた。その間、大学の専門研究者も数多く、協同研究者として参加してきた。とりわけ、60年代後半の大学改革闘争の時代に、大学の差別的体質が問われ、その克服に立ち上がった研究者が、教育現場の研修・研究活動に参画・協働するようになった。今回、大阪で開かれる全同教大会にさいして老若世代にわたる、研究者の皆さんに、これからの人権教育の研究課題について、自由に寄稿していただいた。これを契機に、さらに現場との協働研究が組織的に発展することを期待したい。なお、本臨時特集の企画は、大人教前事務局の新保真紀子さんにお願いした。執筆者の皆さんはもとより、新保さんの献身的なご尽力に、心から感謝の意を捧げたい。
(桂)
▲九枚のたのしい中トビラについても、新保真紀子さんにたいへんご尽力をいただいた。裏表紙のほうは、故・丸木俊さんの絵に登場していただくことになった。読本『にんげん』で75年から91年まで表紙として親しまれてきたなかの、小学校三年生用のものである。
▲『解放教育』の編集部を退職して11年になるが、今回、実務のお手伝いをさせていただき、感慨深いことが多かった。その一つがインターネット。かつて、ぎりぎりにいただいた原稿を夜行列車に持ちこんで作業しながら東京へ走ったことが、前世の出来事だったような気分になる。あれからわずか10年。あまりにも便利になりすぎて、忘れものをしたような、不安な感じを持ったりした。何はともあれ、浦島太郎。ご執筆くださった方や関係者のみなさんに、種々、ご迷惑をおかけしたことと申し訳なく思っている。
(辻)
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- 明治図書