- 特集 「学力低下」論争をのりこえる授業づくり
- 学力保障は授業改革から
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- 好きやねん敷津浦 自分らもやれるねん、やりたいねん
- 総合学習を軸に子どもたちの一年間
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- 生き生きと学ぶ子どもを育てる学校に
- 学習意欲を大切にした授業づくり
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- 二日市北小学校がめざす授業改革
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- 最後のひとりまで
- 班活動を通しての学習集団づくりから進路保障へ
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- 総合学科における「産業社会と人間」から見えたもの
- 勉強から学習へ
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- 座標
- 部落差別の現場から
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- 〜「サンデープロジェクト」の差別放送の場合〜
- メディア社会を生きる〜メディア・リテラシーのすすめ〜
- 予告
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- ふくおか発 今Doki子どもたち (第1回)
- 『めんどくさい』ことと「立ち止まる」こと
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- 解放教育四一年間のさまざまな出会い (第4回)
- 淡中闘争から読本『にんげん』へ
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- こころの風向計 (第12回)
- 空気
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- 共生のトポス (第40回)
- 社会病・格差としての結核
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- Let's Collaborate 《金川の教育改革》 (第2回)
- この子をこんなふうに評価したい
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- 元気のもとはつながる仲間 (第4回)
- そこに行けば自分が語れるから
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- 2005年度にんげんセミナーご案内
- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第3回)
- 「ジェンダー・フリー」バッシング
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- 若いせんせいに送るラブレター (第4回)
- 日記指導はがっかりすることから始まる〜生活ノートの巻〜
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- だまってられへん (第4回)
- 講師料はおいくら?
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- 授業と学級づくりを愉しむ方法 (第4回)
- 「子どもより私がウキウキワクワク」
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- 資料/「識字・日本語学習推進法」(仮称)要綱案
- 識字・日本語連絡会「国連識字の一〇年」行動計画具体化プロジェクト
- 編集後記
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編集後記
▼OECDの学力調査の結果をもとに、改めて日本の子どもたちの「学力低下」が喧伝されています。もともと、「新しい学力観」が出されるようになったのは、日本の置かれた新しい状況に対応するためでした。つまり、経済界の論理では、日本が、欧米に追いつき追い越すことをめざしたキャッチアップ型の社会から、自己開発型の社会へと発展する必要があるという認識に立ってのことだったはずです。
▼一方で、解放教育の立場からも、生きて働く学力の必要性が謳われてきました。受験などに役立つだけではなく、社会で生き抜き、差別をなくし、人権文化を築くために必要な学力を育むことこそ必要だというのが、解放教育の立場でした。一九八五年頃からは、学力調査などを土台に自学自習と授業改革が提唱されるようになります。さらに、二〇〇二年から導入された「総合的な学習の時間」は、人権学習や地域学習に使うことができ、人権教育を促進する時間として歓迎されました。
▼こうした解放教育における実際の授業づくりと、新しい試みをうかがわせてくれるすてきな実践報告をいただくことができました。編集にあたり、全国同和教育研究協議会、大阪府人権教育研究協議会、大阪市人権教育研究協議会、福岡県人権・同和教育研究協議会のみなさんにご協力いただきました。ありがとうございました。
▼編集を担当するようになって数ヵ月がたちます。さまざまな方から感想をいただいており、ありがたく感じています。一号編集するたびに次の方向が新しく見えてきます。まだ感想をお届けいただいていない他の皆さんも、ご遠慮なく感じられたことや希望などを編集部までお伝えください。雑誌『解放教育』は、定期購読くださっている方たちによって支えられています。これからの時代、それらの方たちの支えはこれまで以上に重要になります。できれば、ぜひ他の方にもおすすめください。「まだ定期購読はしていない」という方は、ぜひ定期購読の手続きをお願いします。雑誌『解放教育』は、皆さんの声と力によって創られているメディアです。
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