- 特集 子どもの権利学習プログラムを創る
- 特集に当たって
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- 幼い子どもを性暴力から守るために
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- 子どもの生きる力を信じ、つながるプログラムつくり
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- 誰もがありのままの自分で―SEAプログラムの実践から
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- SAFEプログラム―子どもの安全を子ども自身が守るために
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- いま求められる「権利基盤型アプローチ」
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- 座標
- 日教組「人権教育指針」の見直しにあたって
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- 資料/〔1〕子どもの権利委員会の総括所見:日本
- 資料/〔2〕欧州審議会 家庭生活および社会生活における子どもの参加に関する加盟国への閣僚委員会勧告第R(98)8号
- だまってられへん (第11回)
- リーダーシップ
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- 若いせんせいに送るラブレター (第11回)
- 部落史をどう教えるか?
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- 〜生き方につながる部落問題学習をA〜
- 共生のトポス (第47回)
- フランシスカ10年の闘い(後編)
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- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第10回)
- 「性的役割への権利」は存在しない
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- メディア社会を生きる〜メディア・リテラシーのすすめ〜 (第6回)
- 高校生とともに学ぶメディア・リテラシー
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- 授業と学級づくりを愉しむ方法 (第11回)
- 連絡帳・学級通信という文化ボンドの役割
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- ふくおか発 今Doki子どもたち (第8回)
- 子どもと言葉
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- こころの風向計 (第18回)
- サウダージ
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- 創作民話は復活するか (第1回)
- 上
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- 元気のもとはつながる仲間 (第11回)
- 事実を誠実に伝えることを歌声に込めて
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- 解放教育四一年間のさまざまな出会い (第11回)
- 井の中の蛙、大海を知らず
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- Let's Collaborate 《金川の教育改革》 (第9回)
- 「俺もGOKUEWNKAIできるかな!」
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- 編集後記
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編集後記
▼経験的に言って、学習プログラムを創るのは簡単ではありません。私自身は、大学の部落問題関連の授業でいろいろなアクティビティを創ってきました。それらのなかには、数回使ってやめたものもありますし、創ってからくりかえし使い、何度も改訂を重ねてきたものもあります。私の場合は、部落問題について講義をして、説明を通して理解してもらおうとしても、学生たちが講義だけではぴんと来ないというときにアクティビティを創るという例がほとんどです。ですから、そうやって生まれたアクティビティは、アクティビティのあとでどんな解説をするかということがあらかじめ決まっています。よく、「参加型学習に決まった結論はない」と言いますが、私自身が創ってきたものについて言えば、実はかなり結論があります(もちろん、一方で、それぞれのアクティビティは、さまざまな広がりも持っており、受講生の質問や意見によって千変万化しますから、やはり「決まった結論はない」とも言えます)。この意味では、アクティビティをつくるには、課題克服に関わってどこがネックであり落とし穴であるのかという点がはっきり認識されていなければならないのです。その上に、課題をクリアする補助となるようなアクティビティを構想しなければなりません。ですから、漫然と新しいアクティビティが生まれるはずもありません。その点、本号で登場いただいた市民団体の皆さんは、それぞれに繊細で明確な問題意識を暖め、子どもたちの様子と問題意識をつきあわせながら、ていねいなアクティビティをつくっておられると日頃より感じています。忙しい活動の合間を縫って、貴重な原稿をいただき、ありがたく感じています。
▽「人権教育の指導方法等の在り方について[第二次とりまとめ]」をめぐって、私の周りでも、さまざまな意見があります。この議論を通して、今の解放教育をめぐってなにが課題であるのか、建設的な話し合いが積み重ねられることを期待しています。本誌でも、今後数回にわたって、取り上げることになるのではないかと予感しています。
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