- 特集 アイヌアートの未来
- 座談会
- アイヌアートプロジェクトのいま
- 人権教材にみるアイヌ
- 「かみさまの くつ」(人権教育読本『せいかつ』)
- 明治図書発行
- 「きつねのチャランケ」(人権読本『ぬくもり』)
- 福岡市同和教育研究会発行
- 「アイヌの人々の暮らしに学ぶ」(人権学習教材『わたし かがやく』)
- 三重県教育委員会発行
- 「自由の大地 アイヌモシリに生きてきた人々」(人権教育読本『にんげん』)
- 明治図書発行
- 資料と解説
- 《資料》アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律
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- グラビアと解説
- AINU-ART-PROJECT
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- 第58回 全国人権・同和教育研究大会 開催要項
- メディアリテラシーの次の一手 (第1回)
- 作る側としてメディア社会に参画する
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- 共生のトポス (第56回)
- ESDなひと〜@
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- 元気のもとはつながる仲間 (第20回)
- いま、ここでの自分にこだわって(前編)
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- 〜宇和島から日之出、そして出口へ〜
- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第19回)
- ジェンダーと生物学(2)
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- 生かされて―ヒロシマから未来へ (第8回)
- 立場の自覚
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- ふくおか発 今Doki子どもたち (第17回)
- 教師をめざす学生たちは……
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- だまってられへん (第20回)
- 人間として許せへん
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- 編集後記
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編集後記
▼アイヌ民族に関わる特集は、私の知る限り、本誌としては初めてです。アイヌアートプロジェクトの座談会が実現してうれしい限りです。これを皮切りに、今後アイヌ民族に関わる実践報告などが掲載できるようになることを期待しています。私にとってアイヌ民族の運動や北海道につながるきっかけは、二〇〇三年に十勝で行われた「先住民ワールドユースキャンプ」でした。学生六人と一緒にボランティアとして参加したのが、いまでは貴重は思い出です。そのときにさまざまなことを経験し、考えることができました。アイヌアートプロジェクトの方たちと初めてお会いしたのもこのときでした。今回座談会のために北海道に伺ったときにも、安東ウメ子さんの法事などで、貴重な方たちにお会いできました。ワールドユースキャンプの成功に向けて努力された方たちに感謝します。
▼若い教職員の連載「君は君の人生を歌え」は、大阪が終わったところでいったんお休みとさせていただきます。また再開するときを楽しみにしてください。
▼「教育再生」をテーマとするシンポジウムに参加させていただきました。いまの日本社会に何より必要なのは、自分たちの加害性の自覚だということを改めて感じました。生き方を引き締めるものは、加害性の自覚です。政府こそがその点を推し進め、人権と存続可能な開発を牽引するべきなのに、また、民主党の教育基本法は、外国人の教育権に言及している一方、前文で「日在日外国人にも「日本を愛する心」を育てるというのでしょうか。言及するなら、多文化教育や、自らの文化や言語を学ぶ権利をこそ位置づけるべきだったといえます。
▼本号の編集が最終段階にさしかかった頃に、福地幸造さんの訃報が届きました。解放教育が生まれ、発展していく上で、福地さんの実践や思想は原点の一つでした。私は、同級生が尼崎工業高校に進学したこともあって、高校時代から福地さんいついて聞いていました。受け継がれるものは精一杯受け継ぎたいと思います。
(森)
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