- 特集 ジエンダーをめぐる新たな課題―歴史に学び未来を拓く
- 特集にあたって
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- 大阪の男女平等をめざす教育の歩み
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- ジェンダーの視点で考える教育実践の模索
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- 夢に向かって
- ジェンダーの観点からのキャリア教育
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- ジェンダーの観点から学校体育・スポーツを見なおす
- 武道とダンスの授業実践から
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- 未来への一歩
- トランスジェンダーから見た学校のもうひとつのあり方
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- ジェンダーの視点でみる子どもの虐待
- 予防教育の可能性
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- 大阪府こどもエンパワメント支援事業
- 子どもを暴力の被害者にも加害者にもしないために
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- グラビアと解説
- International Skills Festival For All, Japan 2007
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- おもちゃばこ (第11回)
- ひろがる“遊び”ふくらむ“気持ち”
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- 元気のもとはつながる仲間 (第35回)
- 「差別ゆるさんど」の声、全国に届け!
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- 〜私の人生の目標として〜
- 往復書簡 子どもと学級と人権文化◆WEST&EAST (第11回)
- 母語を大切にして自尊の感情を培う
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- 共生のトポス (第71回)
- 日伯一〇〇周年を「すべての子どもの教育を保障する年」へ
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- 新!子どもがつづる
- 出会いは教師のビタミン剤 (第11回)
- エリの「がんばり宣言」
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- アフガンの子どもたち (第11回)
- もしも僕/私が……
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- 学校が元気になるちょんせいこのファシリテーションDiary (第10回)
- 子どもの力を信じて引き出すために
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- 〜私のファシリテーター度チェック パート2〜
- まいにち? マイニチ!
- 担任・教室の悩み快消◆難デモ相談室 (第11回)
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- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第34回)
- 性暴力について
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- 元気の出る学校! (第10回)
- 伝統と革新
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- 〜松原第三中学校〜
- 編集後記
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編集後記
▼本号のジェンダー特集を組むにあたっては、木村涼子さんに中心となっていただきました。また、実践報告の掲載については、大阪府人権教育研究協議会にご協力いただきました。一方で、これまでの歴史がわかりやすい特集となりました。教育運動の中でジェンダーへの取り組みがいかに進んできたかがわかりやすく述べられています。
また、理論的な観点からも何人かの方に問題提起いただいています。さらに、ジェンダーをめぐる攻撃がまだまだ厳しいなか、
新しい実践を生み出す活動が着実に進められていることがわかります。この場をかりて、編集・執筆にあたってくださった皆さんにお礼を申し述べたいと思います。
▼学生時代から自分の生い立ちをふりかえる活動を何度かの時期にわたってしてきました。自分の経験が積み重なり認識が深まるにつれて、生い立ちをふりかえる作業も色合いが変化してきました。特にジェンダーに関わる観点でのふりかえりでは、この二〇年ほどの間に焦点となる事柄がずいぶん変化してきたと感じています。部落問題を手がかりとしてふりかえるのとはまた異なる面が正面に出てきます。ジェンダーという問題が、自分の人生にとって思っても見なかったほど重要性を持っていたのだと再認識することが一度ならずありました。
近年では、ジェンダーアイデンティティの問題についての学んだことが自分の生い立ちの一コマに関わる新たな発見にもつながりました。特集の原稿を読みながら、そのようなことを振り返っていました。
▼内山一雄さんが亡くなられました。内山さんは、私にとっては識字活動に関わる実践的研究者として大先輩にあたります。一九八〇年代半ば頃から、識字運動に関わるいろいろな場面で学習者と共にある研究者として学ばせていただいてきました。識字経験交流会での発言、狭山事件に関する識字研究という観点からの鑑定書の作成、日本語学習と識字との橋渡しなど、重要な活動が思い浮かびます。限られた場面であれ行動を共にさせていただきました。学んだことを今後に生かす決意です。ご冥福を祈ります。
(森)
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