- 特集 二〇〇七年の教育をふりかえる―人権教育指針を中心に
- 特集にあたって
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- 日教組人権教育指針の改訂を一つの画期として
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- 世界的な人権教育の「制度化」のなかで日本の一市民、一教員として思うこと
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- 資料1 07日教組人権教育指針
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- 資料2 人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]〜指導等の在り方編〜(案)
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- 資料3 人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]〜実践編〜(案)
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- グラビアと解説
- Crisis in Himalaya
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- 新!子どもがつづる
- おもちゃばこ (第12回)
- ギュッとつながった気持ちをうれしいかたちにして
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- 往復書簡 子どもと学級と人権文化◆WEST&EAST (第12回)
- みんな必死に生きています
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- 共生のトポス (第72回)
- 国連職員への道
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- 〜亜理子さんの場合〜
- アフガンの子どもたち (第12回)
- 復興支援
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- 出会いは教師のビタミン剤 (第12回)
- 二通の手紙
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- 元気のもとはつながる仲間 (第36回)
- 激しい立場の子どもを中心に据えて
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- 〜同和教育の基本姿勢を原則に〜
- 担任・教室の悩み快消◆難デモ相談室 (第12回)
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- まいにち? マイニチ!
- 学校が元気になるちょんせいこのファシリテーションDiary (第11回)
- 子どもの力を信じて引き出すために
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- 〜私のファシリテーター度チェック パート3〜
- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第35回)
- 同性カップルの生活
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- 夢を語るファシリテーター
- ファシリテーターの在り方をめぐって
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- 編集後記
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編集後記
▼本号では、現在の日本の人権教育をめぐり運動側と政府側の動きを紹介し、人権教育のこれからの課題を考えようとしました。見込んでいたよりもいろいろな動きが慎重で、編集計画も徐々に変化していくこととなりました。難しい時期の執筆依頼にもかかわらず快く引き受け、原稿を寄せてくださった竹平さん、阿久澤さんに感謝します。
▼日教組の人権教育指針改訂は、日教組における人権教育運動の現段階をよく表していると言えます。一九九一年の旧指針策定以後、人権教育推進委員会が設けられ、日教組教研集会の人権教育関係分科会の交流と深化を推進してきました。毎年の交流集会を通して、人的にも内容的にも関係が築かれ、徐々に連携がすすんできました。このような蓄積が土台となって今回の改訂が実現したのだといえます。今後は、この推進委員会がいっそう重要な役割を演じて、日本全国の人権教育ネットワークが広がることになるでしょう。そのことを期待しています。
▼文部科学省の「第三次とりまとめ(案)」を掲載していますが、掲載したのは、「第三次とりまとめ」がどのようなスタイルをとろうとしているのかを知っていただきたかったからです。これは素案とも言うべき段階のもので、今後さらに議論され、検討をふまえてパブリックコメントが募集されると見込まれます。本誌が発行された後に、パブリックコメントの時期が来ることになろうと思います。読者の皆さんには本号の資料も参考にしつつ、パブリックコメントに備えていただければ幸いです。
▼選挙を大きな節目としつつ、各地で同和教育に関わる行政施策が後退しています。私の住む自治体においても、この間、攻防が続いています。各地で同様の問題が広がっていることと思います。いまこそ広い視点に立って地域で活動することが求められます。組織的には人権教育研究協議会にとっても、これを支える大衆的運動が必要です。この点で、私は教組運動に期待をしています。高い組織率を確保しつつ、深まりを実現したいものです。
(森)
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