- 特集 人権教育のクロスオーバー ―日教組教研集会から
- ウレシパの心を子どもたちへ
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- 「みんなのふるさと」―部落差別との出会いから、自分たちの生活へ
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- 「おい行くぞ」―Aさんと共に生き共に学んだ二年間
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- 語り合う部落問題学習をめざして
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- 定時制こそ私の学校
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- 与論島と大牟田、教育の交流をめざす
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- NEW BORN (第3回)
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- 共生のトポス (第75回)
- 子どもと一緒に成長していく
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- 〜在日ブラジル人ミリアンさん〜
- 【コラム】ノリきれない国際公務員のつぶやき (第3回)
- 最近流行の「参加型」
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- 往復書簡 子どもと学級と人権文化◆WEST&EAST (第15回)
- 同時代を共有する子どもたち
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- ぼくとわたしの学年日記 (第3回)
- 家族のことから友だちのことへ……
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- 〜ヒロの場合〜
- 担任・教室の悩み快消◆難デモ相談室 (第15回)
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- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第38回)
- 男女平等の推進は男性を虐げるか?
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- 学校が元気になるちょんせいこのファシリテーションDiary (第14回)
- 教育文化を育むために
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- 〜シンプルなマニュアルを作ろう〜
- 沖縄散歩 (第2回)
- アメリカで聴く「てぃんさぐぬ花」
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- 〜ロサンジェルス〜
- まいにち? マイニチ!
- おもちゃばこ (第15回)
- 「オリジナル スマイル」
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- 〜とびっきりのあなたの笑顔がいいなあ〜
- 小西先生の『学級革命』を読む (第3回)
- 魂のゆれうごくような授業づくり
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- 元気のもとはつながる仲間 (第39回)
- 「さらに深くふところへ」の実践を
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- 編集後記
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編集後記
▼第五六次日教組全国教育研究集会は、二〇〇八年二月二〜四日のあいだ、東京都において開催されました。昨年度より、人権教育分科会以外に関連する分科会の報告も掲載させていただくこととしています。人権教育分科会においては、すべての報告者の方に短い原稿をお願いしていました。ところが、原稿をお願いするシステムを変更したせいか、思ったよりも原稿を受け取ることができませんでした。そこで、急遽、私が入っていた分散会の論点リポートになっていただいたお二人に長めの原稿をお願いすることになりました。その点、関係の皆さんにお詫びします。また、年度末の忙しい時期に原稿をお寄せくださった皆さんにお礼申しあげます。
▼先月にも紹介しましたが、数年前の卒業生が、アジアと南アメリカ大陸あわせて一二カ国をめぐってこの三月に帰国しました。彼女は、大学卒業後、三年間教員として過ごし、その後に教員を退職して諸国を「放浪」する旅に出たのです。一〇ヵ月間にわたって発信し続けたブログはタイトルも「生きてるで!」。タイやカンボジアでは孤児院でボランティアをしながら、インドではマザーハウスにしばらくお世話になるなど、そこに出てくる写真ややりとりが私には印象的でした。諸国を回っていま思うのは、
「国によって雰囲気やカラーは違いますが、基本的にはどこも同じです。それなら、私はやっぱり日本で自分にできること、自分にしかできないことをしようと思いました。特に、日本の疲れている子どもたちをどうにかできないものかと思いました」ということだそうです。そういう人たちが再び教員になって、子どもたちとどんなことをするのかが楽しみです。
▼一九七〇年代にイメージしていた二一世紀に比べると、私にとって今はディストピアに近い状況です。でも、学生や若い教員の人たちに話を聴いていると、彼ら・彼女らにとって今の状況は、そこから出発する当然の前提です。絶望するわけでも、開き直るわけでもなく、ましてや浮かれるわけでもなく、子どもたちとともに未来を指向する姿に学ばせてもらっています。
(森)
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