- 特集 先住民族としてのアイヌをめぐる教育課題
- アイヌ民族にとっての教育
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- アイヌ民族の貧困
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- アイヌ民族としての思いをふりかえって〈対談〉
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- NEW BORN (第7回)
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- やっぱり!だまってられへん
- それでもまだ“寝た子を起こすな”か!
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- ぼくとわたしの学年日記 (第7回)
- コウが背中をおされるとき
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- 沖縄散歩 (第4回)
- 基地内ハイスクール生徒と歩く琉球大学キャンパス
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- 元気のもとはつながる仲間 (第43回)
- やっぱり、故郷で恩返しがしたいから
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- 〜非正規雇用にささえられた学校教育〜
- 小西先生の『学級革命』を読む (第7回)
- 手づくりの教育実践を心から愉しむ教師
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- 書評
- 『ビジュアル部落史』全5巻
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- 〜読む部落史から見る部落史へ〜
- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第42回)
- ポルノとフェミニズム(4)
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- おもちゃばこ (第19回)
- 怒っても大丈夫! まずは、気持ちを落ち着かせて
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- 編集部の本棚
- 【コラム】ノリきれない国際公務員のつぶやき (第7回)
- 国連は結局「国」の「連合」
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- 担任・教室の悩み快消◆難デモ相談室 (第19回)
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- 学校が元気になるちょんせいこのファシリテーションDiary (第18回)
- 質の高い情報共有を進めよう(2)
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- まいにち? マイニチ!
- 共生のトポス (第79回)
- フィリピン人母とダブルの子の二年の物語
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- 問題解決学習と系統学習を再考する〜ソーシャルワークを参考に〜
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- 編集後記
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編集後記
▼国会は、アイヌ民族が日本の先住民族であるという決議を挙げました。また、「北海道ウタリ協会」は名称を「北海道アイヌ協会」と変更します。課題はこれからです。
この間の調査によっても、アイヌ民族の生活状況は厳しいことが示されています。アイヌ民族の若者の大学進学率も二割を切っていると報告されています。先住民族として認めるとは、具体的に何をどうすることなのか。教育はどのように変わるのか。和人は何をどうするべきなのか。いまの現実をふまえて、改めて追究するべきときです。
このことに関連して阿部ユポさん、中村康利さんに、お忙しいなか貴重な原稿をいただきました。ありがとうございます。
▼私自身は、とくに二〇〇二年に十勝で開催された先住民族のワールドユースキャンプに参加し、自分たちの責任をいっそう考えるようになりました。ニュージーランドにおいては、マオリ族の権利が認められるようになって、カミングアウトするマオリの人たちが以前の一〇倍を超えたと言います。日本でも、アイヌ民族を名乗る人が増えることを期待しています。教育はそれをどう応援し、どう責任を果たすべきなのでしょう。本号の特集を通して、ご一緒に考えたいところです。
▼木村寿美子さんのインタビューは、いつかできればと思っていたので、ホッとしています。長いかたちで掲載でき、よかったです。以前にお母さんからもお話を聴いたことがあり、心の中でお二人の話をつなぎながらのインタビューでした。
▼「太陽と海の教室」というドラマを見ながら、「こういう先生は自分が高校の頃にいたよな」と思っていました。第三世界の子どもたちと出会うことを通して得たメッセージを日本の子どもたちに伝えようとする。第三世界で得た発想や生きる姿勢は日本の子どもには「暑苦しい」と思える。徐々にそれは伝わりつつあるように見える。このドラマの視聴率は回を重ねるごとに低下し、すでに一〇%未満になっているとのことです。桁違いの実感をどのようにすれば、子どもたちと共有できるのか。今後に手がかりを得たいものです。
(森)
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