- 特集 キャリア教育と人権総合学習
- キャリア教育のすすめ―人権・同和教育の観点から
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- 雅也にキャリアビジョンの力をつけるために―リテラシーとエンパワメントの力を統合することから
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- ニューカマーの子どもたちにとってのキャリア教育
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- 地域・保護者とつくる キャリア教育
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- 来し方を見つめることから拓かれる未来
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- 「政策としてのキャリア教育」の光と影
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- 【資料1】シティズンシップ教育と経済社会での人々の活躍についての研究会報告書より
- 第4章 シティズンシップを発揮するために必要な能力
- 【資料2】わが国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画より
- 3 ESD実施の指針
- 【資料3】人権教育の指導方法等の在り方について【第三次とりまとめ】〜指導等の在り方編〜より
- 第2節 人権教育の指導内容と指導方法
- NEW BORN (第19回)
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- まだまだ、だまってられへん (第7回)
- へこたれへん人たち
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- おもちゃばこ (第31回)
- もちあじをわかり合って安心が確かなものになりました
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- 映画をみる、映画でみる (第7回)
- 解けない方程式「台湾人生」
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- まいにち? マイニチ!
- 沖縄散歩 (第10回)
- 西表島・船浮集落を歩く
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- 〜大自然・リゾート開発・戦跡〜
- 小西先生の『学級革命』を読む (第19回)
- 「学級市民」を育てる学級づくり
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- 【コラム】ノリきれない国際公務員のつぶやき (第19回)
- ニッポン異文化体験
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- 編集部の本棚
- 子どもを見る眼 (第7回)
- 先人に導かれてある自分を知る
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- 共生のトポス (第91回)
- 子どもにかかわったら、大人は変わる(後編)
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- 編集後記
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編集後記
▽今日の日本には、〇〇教育と名のつくものが百を超えて存在するといわれています。これら多岐多様にわたる教育を串刺しにする包括的な軸が、キャリア教育だとされています。
▽学ぶことの意味・働くことの価値・生きるよろこびなどを、子ども自身が実感し納得し意欲的に行動できる力を根源的に育むために、わたしたちは学校現場で何をどう実践していくべきなのか。その内実こそが、いま具体的に求められているといえます。
▽一方、階層格差・地域格差が拡大している昨今、一層厳しい生活を余儀なくされている子どもたちは、自分の「人生と将来を展望」することも極めて困難な事態にさらされており「小学校段階から推進するキャリア教育は、人権・同和教育と結合した実践的とりくみであることが求められる。」とする桂正孝氏の指摘は、われわれの実践上不可欠な点検軸とすべきであります。
▽人権総合学習としてのキャリア教育=「人権キャリア教育」の実践を豊かに構築し、子どもたちが今を生きる自信と明日を生きる希望を着実に育んでいけるよう取り組みを進めたいものです。本特集が広く活用されることを願っています。
(園田)
▼鈴木祥蔵さんが亡くなりました。わたしは、一九七〇年代の学生時代に解放教育を学び始めたのですが、テキストの一冊が鈴木祥蔵著『人間の成長・発達と解放教育』(明治図書、一九七五年)でした。人間の成長・発達を、形成されるものから自ら主体的に形成するものへの変化として説明する冒頭の文章は、二十歳頃のわたしにとって新鮮でした。その後、いろいろお世話になり、落ち着いた口調が印象的でした。最後にお会いしたのは、二〇〇六年六月三日に大阪で開かれた、教育基本法改悪に反対する一〇〇〇人規模の歴史的な集会でした。鈴木さんは車いすで登壇され、語り手のひとりとして、シベリア抑留の体験をはじめ、戦争をくぐってきたものとして「この改悪が許せない」と自分に即して思いを前に出して訴えられました。この集会の計画と当日の進行にかかわっていたわたしには印象深く残っています。八月三〇日にあの言葉がよみがえるものと思います。
(森)
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- 明治図書