教材開発 2000年11月号
総合的学習で「健康」をこう考える

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教材開発 2000年11月号総合的学習で「健康」をこう考える

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2000年10月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 総合的学習で「健康」をこう考える
巻頭論文
健康とは自分の努力で築き上げるもの
有田 和正
専門医から見た健康
医師/聞くこと
石井 宏則
外科医/外科医を悩ませる困った患者さん達から学ぶもの
郡家 正彦
歯科医/食育―よく噛み、よく味わう習慣を
藤野 ヨシ男
カウンセラー/絡んで悩み、迷ったら一歩踏み込む
富田 富士也
研究者から見た健康
運動栄養学/知的・身体的活動度×活動寿命=人生量
鈴木 正成
授業研究者/現代の“桃太郎さがし”と「総合的学習(福祉・健康)」のゆくえ
住田 実
専門職から見た健康
養護教諭/いまどきの小学生
尾花 美恵子
栄養職員/生きた教材・学校給食
喜友名 典子
給食室/生きる力を育む食教育
黒柳 令子
保護者・担任から見た健康
保護者
可愛い笑顔が健康の証
川島 清子
我が家の料理データ
舟引 克枝
担任
「不健康」の現状認識から健康づくりに励む子へ
原部 剛
自分の健康は自分の手で
小立 記正
子どもと教師の健康観
アンケート
アンケート調査で実態分析そして国語辞典を使って意識変革
島原 洋
「ライフスキル」で「健康」を考える
石黒 修
私の健康観
心の育ちを考える健康教育
井出 妙子
健康は自分がよりよく生きるための手段
八田 由美子
明るく、やる気と自信に満ちあふれた生活ができること
若手 三喜雄
ファインダーがとらえた授業診断
野口 芳宏陰山 緑
有田編集長のメッセージ
有田 和正
はてな?出題 こんな内容をどう教えるか
ごみの学習をもっと深いものにするには?
有田 和正
コンピュータ授業への誘い (第8回)
教材はインターネットにある
松本 史彦
授業に役立つホームページ
総合的学習/子どもたちの「調べ学習」に役立つHP
佐藤 登
教科学習/体育科の授業に役立つHP
中嶋 郁雄
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
算数/心動かされる場面が生まれる教材化を
細水 保宏
社会/まずは、教師が『?』(ハテナ)を持つことから
古川 光弘
子どもが本気で取り組む難問と解説 (第8回)
国語低学年/まどみちおの詩を読む
二瓶 弘行
国語中学年/ことわざに強くなろう(2)
岩下 修
国語高学年/正しい敬語が使えますか?
横田 経一郎
社会中学年/気候と人々のくらし
田中 力
社会高学年/貿易統計にチャレンジ!
西尾 一
算数低学年/かくれたかずをさがせ!
井関 和代
算数中学年/11月・子供どうしの難問ブック
福山 憲市
算数高学年/やさしい難問・ひねった難問
板倉 弘幸
理科中学年/アルコールランプに火をつけよう
中谷 康博
理科高学年/「太陽と月」の難問
戸井 和彦
子どもの笑いをさそうユーモア小話
「眠る」というユーモア
野口 芳宏
少し首を動かしてみなさい!
有田 和正
わたしの書評
『社会科授業の転換を図る』
社会科教師への応援メッセージ
浜田 勇一
有田氏が一貫して主張してきたもの
馬場 慶典
いい本みつけた!
育てて遊ぼうシリーズ ケナフの絵本
冨永 泰寛
地域の特色を生かす総合的学習実践プラン32例
片倉 信儀
わたしが見た面白い授業
津久見市立千怒小学校一・二年福田実践
渡邉 彰
〜ギョロッケ作りから健康が見える〜
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
基本・国語科授業入門 (第30回)
文語調の文章に親しむ実践
野口 芳宏
〜「山のあなた」(3)〜
総合的学習の教材開発 (第8回)
「トイレから世界が見える」の授業(6)
有田 和正
編集後記
有田 和正
写真構成・総合的学習の教材開発 (第8回)
まちに対する考えが揺れ動く!
石黒 和仁


 今、健康ブームといってよいでしょう。世界保健機関(WHO)も国別の「健康寿命」というのを発表しました。

 それによると、日本は七四・五歳で世界一です。二位はオーストラリアで七三・二歳です。この「健康寿命」というのは、平均してどの年齢まで健康に暮らしていけるかを示したものです。健康に対する関心が高まっていることが、こんな調査からも伺えます。

 散歩する人の多いこと、フィットネスクラブは昼間から満員、健康雑誌もいろいろ出ていることからも関心の高さがわかります。

 テレビで、「○○食品は体によい」というと、その食品がよく売れるといいます。

 しかし、体は健康でも心が不健康な事件が次々におこっています。一六〜一七歳の少年たちの「心」がむしばまれているようです。 

 これはどこに原因があるのでしょうか。家庭教育か、学校教育か、社会全体がおかしくなっているのだろうか。

 本号では、「健康とは何か」ということを正面から取り上げ、検討してみたいと考えました。

 「健康」というものは、個人によってとらえ方、考え方に大きな違いがあるようです。

 わたしは、「体が健康で、心も正常、それに仕事(勉強)がバリバリでき、ある程度長生きできる」といった条件にあてはまるものが、健康であると考えています。

 総合的学習では「福祉・健康」という視点が示され、健康について学習することになっています。それなのに健康をどうとらえたらよいか、どのように学習したらよいかわかっていません。

 それで、専門の医者をはじめ、健康問題を研究している研究者、養護教諭、栄養職員・給食室など、子どもの健康に直接たずさわっている方々、子どもの健康に心を配っている保護者や担任などに、健康問題をどう考え、どのように学んでいったらよいか提案していただき、健康問題をみんなで考えてみたいと願いました。

 本号は健康学習の事典になるものと確信しています。

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