- 特集 総合的学習で「健康」をこう考える
- 巻頭論文
- 健康とは自分の努力で築き上げるもの
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- 専門医から見た健康
- 医師/聞くこと
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- 外科医/外科医を悩ませる困った患者さん達から学ぶもの
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- 歯科医/食育―よく噛み、よく味わう習慣を
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- カウンセラー/絡んで悩み、迷ったら一歩踏み込む
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- 研究者から見た健康
- 運動栄養学/知的・身体的活動度×活動寿命=人生量
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- 授業研究者/現代の“桃太郎さがし”と「総合的学習(福祉・健康)」のゆくえ
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- 専門職から見た健康
- 養護教諭/いまどきの小学生
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- 栄養職員/生きた教材・学校給食
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- 給食室/生きる力を育む食教育
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- 保護者・担任から見た健康
- 保護者
- 可愛い笑顔が健康の証
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- 我が家の料理データ
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- 担任
- 「不健康」の現状認識から健康づくりに励む子へ
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- 自分の健康は自分の手で
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- 子どもと教師の健康観
- アンケート
- アンケート調査で実態分析そして国語辞典を使って意識変革
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- 「ライフスキル」で「健康」を考える
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- 私の健康観
- 心の育ちを考える健康教育
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- 健康は自分がよりよく生きるための手段
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- 明るく、やる気と自信に満ちあふれた生活ができること
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- ファインダーがとらえた授業診断
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- 有田編集長のメッセージ
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- はてな?出題 こんな内容をどう教えるか
- ごみの学習をもっと深いものにするには?
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- コンピュータ授業への誘い (第8回)
- 教材はインターネットにある
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- 授業に役立つホームページ
- 総合的学習/子どもたちの「調べ学習」に役立つHP
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- 教科学習/体育科の授業に役立つHP
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- 私の教材発掘 読者とのツーウエイ
- 算数/心動かされる場面が生まれる教材化を
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- 社会/まずは、教師が『?』(ハテナ)を持つことから
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- 子どもが本気で取り組む難問と解説 (第8回)
- 国語低学年/まどみちおの詩を読む
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- 国語中学年/ことわざに強くなろう(2)
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- 国語高学年/正しい敬語が使えますか?
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- 社会中学年/気候と人々のくらし
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- 社会高学年/貿易統計にチャレンジ!
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- 算数低学年/かくれたかずをさがせ!
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- 算数中学年/11月・子供どうしの難問ブック
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- 算数高学年/やさしい難問・ひねった難問
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- 理科中学年/アルコールランプに火をつけよう
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- 理科高学年/「太陽と月」の難問
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- 子どもの笑いをさそうユーモア小話
- 「眠る」というユーモア
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- 少し首を動かしてみなさい!
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- わたしの書評
- 『社会科授業の転換を図る』
- 社会科教師への応援メッセージ
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- 有田氏が一貫して主張してきたもの
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- いい本みつけた!
- 育てて遊ぼうシリーズ ケナフの絵本
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- 地域の特色を生かす総合的学習実践プラン32例
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- わたしが見た面白い授業
- 津久見市立千怒小学校一・二年福田実践
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- 〜ギョロッケ作りから健康が見える〜
- 教材・授業開発研究所情報
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- 基本・国語科授業入門 (第30回)
- 文語調の文章に親しむ実践
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- 〜「山のあなた」(3)〜
- 総合的学習の教材開発 (第8回)
- 「トイレから世界が見える」の授業(6)
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- 編集後記
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- 写真構成・総合的学習の教材開発 (第8回)
- まちに対する考えが揺れ動く!
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今、健康ブームといってよいでしょう。世界保健機関(WHO)も国別の「健康寿命」というのを発表しました。
それによると、日本は七四・五歳で世界一です。二位はオーストラリアで七三・二歳です。この「健康寿命」というのは、平均してどの年齢まで健康に暮らしていけるかを示したものです。健康に対する関心が高まっていることが、こんな調査からも伺えます。
散歩する人の多いこと、フィットネスクラブは昼間から満員、健康雑誌もいろいろ出ていることからも関心の高さがわかります。
テレビで、「○○食品は体によい」というと、その食品がよく売れるといいます。
しかし、体は健康でも心が不健康な事件が次々におこっています。一六〜一七歳の少年たちの「心」がむしばまれているようです。
これはどこに原因があるのでしょうか。家庭教育か、学校教育か、社会全体がおかしくなっているのだろうか。
本号では、「健康とは何か」ということを正面から取り上げ、検討してみたいと考えました。
「健康」というものは、個人によってとらえ方、考え方に大きな違いがあるようです。
わたしは、「体が健康で、心も正常、それに仕事(勉強)がバリバリでき、ある程度長生きできる」といった条件にあてはまるものが、健康であると考えています。
総合的学習では「福祉・健康」という視点が示され、健康について学習することになっています。それなのに健康をどうとらえたらよいか、どのように学習したらよいかわかっていません。
それで、専門の医者をはじめ、健康問題を研究している研究者、養護教諭、栄養職員・給食室など、子どもの健康に直接たずさわっている方々、子どもの健康に心を配っている保護者や担任などに、健康問題をどう考え、どのように学んでいったらよいか提案していただき、健康問題をみんなで考えてみたいと願いました。
本号は健康学習の事典になるものと確信しています。
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