教材開発 2001年11月号
教師の学習能力・基礎学力をつける教材研究法の開発

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教材開発 2001年11月号教師の学習能力・基礎学力をつける教材研究法の開発

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2001年10月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 教師の学習技能基礎学力をつける教材研究法の開発
巻頭論文
「教材の芽」をさがし、「教材」に育てる教師
佐久間 勝彦
提案・教材研究の基礎・基本とは?
のばしたアンテナに何を受信するか
松島 正弘
教材研究を楽しむ
坂本 佐智
教材と格闘することである
迫田 一弘
事象の分析と焦点化―社会科教材研究の基礎・基本
津田 安彦
新しい教材研究の改善法
国語/論理的な型が説明文教材の絶対条件
深谷 幸恵
社会/子どもの発見・驚きとともに進める社会科の教材研究
遠山 章夫
算数/ちょっぴり膨らます学習を
坪田 耕三
理科/理科の系統性の「見通し」と「見直し」
日外 政男
基礎・基本をとらえる教材研究法の開発
国語/「TOSSLAND検索」が「前提」である
伴 一孝
社会/理解・態度・能力の統一的育成を目指す
田中 力
算数/ノートづくりで算数の基礎が身に付く授業を組み立てる
二瓶 祐子
理科/理科の基礎・基本をとらえる教材研究のあり方
楠木 達也
総合的学習の教材研究法
教材への“粘り”と“熱意”
渡邉 彰
緊迫感を生み出す教材
村田 辰明
教師の願いを明確にすることから
津野 治彦
単元の構想と評価の際の教材研究の視点
玉井 啓二
基礎学力のつく教材・つかない教材
子どものつまづきに対応している教材
青坂 信司
教材の評価は二つ―「質問にこない」「シーンと取り組む」
師尾 喜代子
使用法なき教材は力がつかない
松野 孝雄
面白くて、明快で、短い説明文教材
桜沢 修司
わたしが見たユニークな教材研究法
現地主義の教材研究を
松本 明
あれっ?と感じる一枚の写真!
古川 洋子
「向山型国語」を解明する椿原正和氏の研究法
駒井 隆治
児童の予想に反した刺激的な体験を求めて教材開発を!
楜澤 実
教材研究から教材開発へ
活動の鍵を握るテーマ設定は教材と児童の広がりの分析から
熊谷 誠
「さいたま市の中でこの写真と似ている場所を知っていますか?」
学校のまわりから市の様子へ
金銅 孝
Web教材『とーたすくん』で一ケタのたしざんはバッチリ習得!
浅野 光
リンクさせて考える
前田 憲明
わたしの教材研究(開発)法
子供と同じく「はてな」探しから
池田 潤
子どもの学びを見すえる
江原 知博
地域ネタ〜奥に隠されている事実を探ろう
高橋 一行
教科書の流れを見抜いて全員をできるにする
有村 春彦
有田編集長のメッセージ
有田 和正
ファインダーがとらえたこの授業ここが素晴らしい
新潟県柏崎市立比角小学校の授業
田村 学
教科の基礎学力をつける指導 (第8回)
国語/書く力を育てる指導法1
大越 和孝
社会/地図帳の活用
小林 宏己
算数/「考える力」を育てる
中村 享史
理科/知ることと感じることの統一
露木 和男
授業を楽しくする「はてな? 不思議」発見 (第8回)
生活・総合/子どもにも教師にも役に立つ新しい形の公開授業を考えよう
野田 敦敬
からだと健康/現代っ子もビックリ! 縄文人のバランス食生活
住田 実
面白い本みつけた
人生の道標になる本を!
野田 芳朗
『地雷ではなく花をください』
村山 由久
授業・生徒指導に生きるユーモア小話
児童朝会の講話を楽しく、実りあるものに
守屋 治
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
図工科/禁煙ポスターは、こう描かせる〜酒井式シナリオの開発〜
上木 信弘
総合的な学習/車椅子のヒミツ 養護学校編
金澤 聡
わたしの学級づくり
子どもとのつながりを深める
今泉 幸子
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第8回)
道徳「生きる意味」の授業(中)
野口 芳宏
〜4年生から中学生ぐらいまで〜
総合的学習の教材開発 (第20回)
山葵栽培の面白い工夫
有田 和正
〜山葵日本一(中伊豆町)を教材化する(2)〜
編集後記
有田 和正
総合的学習の教材開発 (第20回)
ながめているだけでは見えないことが、見えてくるような働きかけを…
田所 昭裕

有田編集長のメッセージ

 今、教師にはいろいろな能力が要求されています。ある若い教師は、「パニックになりそうです。何から手をつけたらよいのでしょうか?」と問いかけてきました。

 別の女教師は「保護者に授業のことをあれこれ言われ、それにこたえようとしたらどうしたらよいかわからなくなりました。今、頭が混乱状態です。助けて下さい」という手紙をいただきました。

 よく聞いてみると、保護者の言い分は「授業の質がよくないので、子どもが授業が面白くないと言っている。もっと工夫して面白くしてほしい」と言ったことのようでした。

 わたしが参観させていただく授業でも、「何をしているのかわからない」と思われるようなものが多く見られます。

 その原因は、はっきりしています。教材研究の不足です。「この教材で」「こんな力をつけるのだ」ということが、見えないのです。

 いうならば、「教科書に頼りすぎている」ということです。頼るなら頼り方があります。教科書の内容をしっかり研究して指導にあたることです(本誌十月号)。

 本号では、「教材研究の基礎・基本」をまず明かにし、これにのっとって、「今求められている新しい教材研究の改善法」に焦点をあててみようと考えました。

 教材研究のピンからキリまでを、特集に組んでみようと欲張りました。

 社会が変わり子どもが変われば、教材も変えなければならない面もあります。しかし、何よりも今大切なことは、「学力低下論」に対応できる教材研究法の開発です。

 それには、基礎・基本をきっちりとらえる教材研究法や、総合的な学習の教材研究法を開発することです。

 教材の中には学力のつかないものもあります。これを見破って捨てることです。教師として目指したいのは、教材研究から教材開発へ発展させることです。ちょっとし工夫し、付加価値をつければ「教材開発」になります。

 ユニークな教材研究法も、紹介していただきました。本号で教師の教材研究法がグレードアップすることを願っています。

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