- 特集 子どもが「これは面白い!」という教材開発40例
- 巻頭論文
- 「見えているようで見えていないもの・わかっているようでわかっていないもの」を教材化する
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- 子どもが新しいことに目を開かれる教材開発
- 調べていくなかで新たな発見がある教材
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- ツアーで発見
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- 身近にある分数
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- 新しい素材を用いた理科実験
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- 身近にあるのに見えない教材開発
- おいしい給食の秘密発見
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- 見てびっくり!を生きる力に
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- 阿津賀師山の防塁から頼朝が見える
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- 鉛筆を知ればペンシルになる?
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- 子どもの考えをひっくり返す教材開発
- 見方や考え方の見直しを
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- 実物教材と日本人の技術力
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- 健康って買うもの?!
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- 「104」に電話すると…
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- 子どものおどろく意外性のある教材開発
- おみやげを使った授業
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- 鮮烈な出会い
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- 2の段の九九を回転寿司で考える
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- 子どもの活動する場をつくる
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- 「もっと早く教えてくれればよかったのに!」という教材開発
- 地図帳からのネタをさがす
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- 付箋を使って楽しく辞書活用
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- 「ペア&はさみ」で楽しく「読む力」を育てる
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- 国語辞典で言葉のおもしろさを
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- 「こんな見方・考え方ができるの!」という教材開発
- 角砂糖は燃えるか
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- 立場を変えて「消防署」の学習を
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- みそは薬?
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- 絶滅寸前だった!鹿児島の「黒豚」
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- 「へえー、こんな読み方ができるの?」という教材開発
- 見ているようで見ていない当て字クイズ
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- 国語教科書とびらの詩を群読で
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- 子どもをハッとさせ、読む意欲を高める詩の授業
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- 変化のある読み方の工夫
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- 「こんなこと学校でやっていいの?」という教材開発
- タラタラ、カラカラ、ペコペコ、笑顔の体験を
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- 思い切った二つの実践
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- もっと活用しよう保護者の力
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- 遊びから自然に本格的な活動に発展する教材開発
- ゲーム感覚で身に付く電車の利用の仕方
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- 砂の造形から環境学習へ
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- 発見いっぱい、町探検
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- 「なんだこんなもの→あれっ?」という教材開発
- 身近なお菓子の秘密を探る
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- 「マルチング」をマルチに追究する
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- 藁から環境問題が見えてくる
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- 追究すればするほど面白くなる教材開発
- 楽しく跳べるプチ・リズムなわとび
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- 飲めない水道水ってあるの?
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- 金時豆から芽が出た!
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- 有田編集長のメッセージ
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- 子どもに働きかける教室・学校環境(写真と解説)
- 学びの力を育てるみどり単元学習
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- サークルの教材開発 (第1回)
- 旭川支部/「なぜかというと」カードで発言技術アップ
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- サークルの教材開発 (第2回)
- 奄美支部/貴重な経験から得た「松葉杖状態の人のことを考える」授業
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- 面白い本みつけた
- 『山原船がきた海辺の町』
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- 『「追究の鬼」を育てる学級づくり』
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- 子どもの心を明るくするユーモア小話
- 耳と心のスイッチオン
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- 総合的学習・課題づくりの手順 (第1回)
- 内容をかみくだき「はてな?」を引き出す
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- クイズで学ぶ基礎・基本 (第1回)
- 国語*音読あそび/基礎・基本に培う「ことば表現遊び」の授業づくり
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- 社会/絵で学ぶ歴史クイズ
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- 算数/計算が確実にできる力
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- 理科/クイズは場面によって生きてくる
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- 保健室から見た教師と子どもの健康 (第1回)
- 先生もリフレッシュを
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- 私の教材発掘 読者とのツーウエイ
- 総合的な学習/おおいに地域ともりあがるたのしい総合を
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- 中学美術科/ピクトグラム
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 手の内公開・教材研究と発問づくり (第13回)
- 道徳「生命の大切さ」の授業(上)
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- 〜己れ一人の命にあらず〜
- 社会科・基礎・基本用語の指導 (第1回)
- 3年生で指導したい基礎的用語
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- 編集後記
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- 基礎教科の教材開発 (第1回)
- 石から広がる社会科授業
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有田編集長のメッセージ
教師が「教材を開発する」のは、
・子どもの学習意欲を引き出すため
・子どもに学力をつけるため
・子どもの人間性を高めるため
であることは間違いありません。
子どもに学力をつけるにも、人間性を高めるにも、その前に「学習意欲」を引き出さねばどうにもなりません。
学習意欲を引き出すには、子どもに「これは面白い!」と思わせ、「これを調べてみたい」「このことについて知りたい」と思うようにすることです。
しかし、「教師は、教え方のプロではあるが、教える内容のプロではなくなってしまっている」(『学力があぶない』岩波新書)という指摘がなされています。
「そんなことはない。これを見てください」といえる事実を提示しなければ反論にはなりません。
本号は「日本の教師はこんなに面白い教材の開発をする力がありますよ」ということを内外に示したいと考え、表記のような特集を組みました。
子どもたちが「これは面白い!」と身を乗り出してくる教材・ネタは、子どもに新しいことに目を開かせる教材であり、身近にあり毎日見ているのに見えていない教材であり、子どもの考えをひっくり返す教材であり、子どもがあっと驚く意外性のある教材です。
例えば、ポストの投函口の右と左はどう違うのか、〒マークはいくつついているかと問うても、毎日見ているのにわかりません。「はてな?」意識がなければ見えないのです。そこをつくと面白い教材になります。
六年生に「向山式要約法」を教えたとき、子どもが「もっと早く教えてくれればよかったのに!」といいました。子どもにその面白さがはっきりわかったからです。
こんな教材・ネタを40も入れました。みんなユニークで、必ず「すぐ追試してみたい」と思うことでしょう。どうぞ本特集で、子どもたちの学習意欲を引き出してください。
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- 明治図書