教材開発 2002年3月号
子どもの成長をうながす評価法の追究

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教材開発 2002年3月号子どもの成長をうながす評価法の追究

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2002年2月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 子どもの成長をうながす評価法の追究
巻頭論文
子どもが自信を育む評価を求めて
村川 雅弘
評価は何のために行うのか
今のままの評価研究でよいか?
西尾 一
よりよい生き方につながる評価
森 秀樹
相対評価はどこが問題か
「相対評価」を絶対評価する
石黒 和仁
子どもの成長や力を評価できない評価
中嶋 敦
絶対評価は本当に子どもを伸ばすか
あいまいな絶対評価は子どもを伸ばさない
柴田 克美
評価基準を示せば生徒は真剣になる
伊藤 哲郎
教師の意識を大きく変える絶対評価
前島 康志
こんな評価をすると子どもは伸びる
わたしが見たすばらしい評価法
個別評価と励ましで子供が伸びる
長崎 加州男
見える評価が子どもを伸ばす
黒崎 直人
ほめて、ほめて、ほめまくる
吉川 廣二
授業の中での瞬時の評価
学び方を育てる評価の例
竹下 公博
前向き・肯定的評価
竹川 訓由
瞬時と言えども本筋をほめ続ける
西尾 文昭
テストで子どもを伸ばす法
プレテストで、子どもの学力を保証する
渡辺 睦生
[ミスいくつ発問]で子どもを伸ばす
福山 憲市
自己評価と教師の朱!
村山 由久
子どもを勉強好きにする評価法
個をとらえ、学ぶ主体性を育む
林 敏幸
まずは、土台から
青柳 徹
図工好きにする三つの原則
高橋 正和
子どもの学習意欲を引き出す評価法
自己評価と相互評価をシンプルに点数化
久保寺 千広
「個人内評価」に限定せよ
賀本 俊教
観点別自己評価とポートフォリオで自分の成長を実感!
井藤 聡
子どもを「追究の鬼」にする評価法
自学で「追究の鬼」を育てる
山内 侯次郎
浅い追究は認めないで否定の評価をせよ
柏木 英樹
「知的興奮」を覚える・楽しむ授業で育てる
徳田 洋広
子どもの人間的成長をうながす評価法
かすかな変化を見つけ認めよ
迫田 一弘
学んでいく過程に着目した評価
本多 充
事実を見る「緊張」が成長を促す
駒井 隆治
評価の仕方で子どもは変わる
やんちゃな子のほめ方
太田 麻奈美
台上前転は両足でポン!
廣田 みちよ
声かけと書き言葉で評価を
庭野 三省
ほめるばかり、叱るばかりの評価法からの脱却
子どもの事実に基づく、納得のいく評価を
森田 史生
意図的な評価の積み重ねを!
工藤 信司
生徒指導の機能を生かす
松尾 朋幸
子どもの自己評価はどこまで可能か
教師のかかわりが不可欠!
新保 元康
桃太郎の話に学ぶ自己評価
藤本 浩行
再生刺激法でメタ認知能力を高める
岸本 勝義
子どもを伸ばす通知表の書き方
認めてほしいものを認める通知表が子どもを変容させる
熊谷 祐子
心に響く言葉を!!
楜澤 実
絶えず子どもに合わせて基準を修正してみる
杉山 裕之
有田編集長のメッセージ
有田 和正
ファインダーがとらえたこの授業ここが素晴らしい
大森裕實子氏の「造形遊び」の授業
村上 浩一
教科の基礎学力をつける指導 (第12回)
国語/読む力を育てる指導法2
大越 和孝
社会/教師の備えとしての基礎・基本を大切に
小林 宏己
算数/「授業の事実」を探る活動
中村 享史
理科/問い続けていくこと
露木 和男
授業を楽しくする「はてな? 不思議」発見 (第12回)
生活・総合/生活科や総合的学習、教育課程全体の最終チェックをして14年度を迎えよう
野田 敦敬
からだと健康/あなたの眠りは「ナポレオン型」? 「アインシュタイン型」?
住田 実
面白い本みつけた
『水からの伝言』
鳥居 範子
『ふしぎのくにのにほんご』
友坂 階子
授業・生徒指導に生きるユーモア小話
高速道路を走る謎の生物
赤坂 真二
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
図画工作/つないだり、切ったり……牛乳パックを使って
小笠原 一彰
社会科/4年生で行う「伝統工業」の学習とは?〜「久谷焼」にみる伝統の技術を守る努力の姿〜
浅永 剛司
わたしの学級づくり
四月に見通しをもつ
溝田 靖冶
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第12回)
「ちいちゃんのかげおくり」の授業(下)
野口 芳宏
総合的学習の教材開発 (第24回)
わさび田は「農地?」〜栽培方法の変化
有田 和正
〜山葵日本一(中伊豆町)を教材化する(6)〜
編集後記
有田 和正
総合的学習の教材開発 (第24回)
基理の町から世界が見える
田島 圭子

有田編集長のメッセージ

「君はいつも元気で明るいね」と子どもに声をかけていると、その子はいつの間にか、元気な明るい子どもになっています。

 これは「暗示」でもあるし、一つの「評価」でもあります。

 つまり、「評価の仕方」で子どもは変わるのです。いや、大人だって同じです。評価された方向に変化していくのです。

 ということになると、「評価は何のために行うのか」ということが自然にわかってきます。

 評価というのは、「子どもの成長をうながすもの」でなくてはなりません。ところが、「評価で子どもたちは自信をなくしている」という面があるようです。

 評価されたのかどうかわからないような通知表もあるようで、保護者が「こんな通知表をもらっても何にもならない」といっているのを耳にしたこともあります。

 学力低下論が吹きあれているなかで、「評価をどうするか」で、学校教育のあり方が問われることになります。

 折しも、この四月から相対評価から絶対評価へ変化することになっています。この時に「子どもの成長をうながす評価は、どのようにあればよいか」ということを追究してみることにしました。

 「評価は何のために行うのか」ということから、「子どもを伸ばす通知表の書き方」まで、いろいろな角度から追究してみたいと考えました。

 本特集のメインは、「こんな評価をすると子どもは伸びる」ということであり、「子どもの人間的成長をうながす評価法」です。

 他の評価法も、この二点に集約されるものです。

 「学力」はあるのに人間的に問題のある子が増えているようです。今の学校教育は、子どもの人間性を伸ばすことがおろそかになっているという声があります。

 こういう声に対して、「こんな評価をしていくと、こんな子どもが育ちます」という解答を示したいと考えました。そのような趣旨で執筆をお願いしました。

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