- 特集 基礎的学習技能を磨く教材の開発
- 巻頭論文
- 教科書教材の開発で基礎的学習技能を磨く
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- 「基礎的学習技能」をこう考える
- 身につけさせたい技能ベスト3!
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- 「音読」はすべての基礎的学習技能をきたえる
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- かかわり合いが学びを広げる
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- 待てる!! これが大事
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- 「基礎的学習技能を磨く教材」をこう考える
- 「うつしまるくん」で学習技能を磨く
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- 理科実験・観察ノートの書き方を指導する
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- 教材の旬と鮮度を育むために
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- 深まりと広がりのある教材
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- 基礎的学習技能を磨く教材の開発
- 「はてな?発見技能」を磨く
- 「はてな?」発見技能を磨くには面白いネタで
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- 見学・調査活動を生かした社会科の学習で
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- 辞典・事典
- まず「辞書・事典」の「常識」を疑う
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- 国語辞典を使いこなすための3つの方法
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- 教科書・地図帳・資料集
- 実験・観察ができない単元こそ資料活用の宝庫
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- 地図が好きな子どもを育てる手だて
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- 参考書で調べる技能
- 資料活用の「基本型」を繰り返し教える
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- 資料ランキングゲームで調べる技能を身につける
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- 新聞・雑誌で調べる技能
- 脚下照顧の教材開発
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- 意欲をふくらませる材料に
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- パソコンで調べる技能
- 課題をはっきりさせてGO!
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- ライブカメラを活用した授業
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- おたずね技能
- キーワードは《切実性》と《地域密着》
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- 適切なQが出せることこそ大切
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- 見学・観察技能
- 祭りのもつ素材の魅力が「見学・観察技能」を磨く
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- 心のカメラに記録しよう
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- 実験・観察
- ハコベで観察力を鍛える!
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- 「はてな?」と「見通し」をもたせる
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- 聞く技能
- 聞き上手は、話させ上手
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- 子どもが自らすすんで「聞く」活動のなかから
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- 書く技能
- 書きたい・書けそうという気持ちづくり
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- 筆記力と筆記思考力を鍛える
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- 考える技能
- 不完全な物を提示する
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- マップを使って教材研究をしよう
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- 話し合う技能
- カードでつなげる「お話タイム」
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- 「楽しい発問」が生徒の技能を磨く
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- 表現技能
- 人気番組のエキスを生かして表現することを楽しむ!
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- 言葉や体による表現の型を鍛える
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- めあて・見通しをたてる
- 視点を与え自己課題を発見させて
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- 活動後の思いがさめないうちに次の活動の願いを
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- 基礎的知識を増やす
- 知識がぎっちり!歴史ノート
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- Wカップで韓国を知る
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- 有田編集長のメッセージ
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- 子どもに働きかける教室・学校環境(写真と解説)
- 金子みすゞさんの感性を育んだ長門市の自然から学ぶ
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- サークルの教材開発 (第5回)
- 千葉県・西部ファミリー/“目にもの見せる”学習グッズ
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- サークルの教材開発 (第6回)
- 奄美支部/お年寄りを理解する『高齢者福祉』導入の授業
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- 面白い本みつけた
- 『思いは国境を越えた―プロジェクトX8』
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- 『ながさき原爆の記録』
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- 子どもの心を明るくするユーモア小話
- どきどき大作戦
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- 総合的学習・課題づくりの手順 (第3回)
- 素朴な「はてな?」から本格的なものに
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- クイズで学ぶ基礎・基本 (第3回)
- 国語*お話予想クイズ/基礎・基本に培う「ことば表現遊び」の授業づくり
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- 社会/ためになる下水道クイズ
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- 算数/感覚を豊かにする
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- 理科/開始場面で生きるスタートクイズ2
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- 保健室から見た教師と子どもの健康 (第3回)
- 保健の芽を育てる
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- 私の教材発掘 読者とのツーウエイ
- 理科/日本人学校で磨いた教材発掘の技術
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- 総合的な学習/一本のもやしから
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 手の内公開・教材研究と発問づくり (第15回)
- 番外編 教師の「研究」と「修養」―教育公務員特例法第19条の真義考
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- 社会科・基礎・基本用語の指導 (第3回)
- 4年生で指導したい基礎的用語2
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- 編集後記
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- 基礎教科の教材開発 (第3回)
- 身近にある植物から自然を見る眼鏡を作る
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有田編集長のメッセージ
この四月から、内容が三○パーセント、授業時数が一二パーセント削減され、教科書も薄くなりました。
「これだけ削減して、本当に学力は低下しないのだろうか?」と、疑問に思わない教師(保護者)はいないでしょう。
今でもひどく学力のない子どもを見るにつけ、大いに心配になります。しかし、心配するだけではなく、その対策を考えなくては と前向きに考えました。
この「学力低下への対策」が、本号のテーマです。
教える内容や時間が減っても、子どもに定着する内容が減らなければいいわけです。子どもに定着させる内容が、応用のきく、質のよいものであれば、子どもが「自らの力で知識や学習技能を倍増」していくものです。
子ども自らの力で倍増していくもとになるものが、
基礎的な学習技能(学び方)
です。
学習技能を鍛え、磨きをかけていけば、子どもが自らの力で新しい内容を切り開いていくものであることを体験してきました。
例えば、「はてな?」発見技能を鍛えているうちに、「はてな?帳」に面白い「はてな?」を書いてくるようになりました。
一年生に、面白い言葉を辞書を使って調べるように指導したところ、言葉に興味をもつようになり、調べることに興味関心をもつようになりました。
こうなれば、知識もいつの間にか身についており、「よく知っているな」と驚くようになります。
学習の道具となる学習技能を鍛え、磨いていくもとになるものが「教材」です。子どもが「調べてみたい!」と思う教材を開発して提示していく必要があります。
本号は、多様な学習技能を磨く「教材の開発」に焦点をあててみました。学習技能を磨き、学習を楽しむ子どもを育てることをめざしているのです。
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- 明治図書