- 特集 子どもに「元気と希望」を与える絶対評価のネタ
- 巻頭論文
- 的確な診断(評価)をし、確かな診療(指導)をする
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- わたしが見たすごい評価
- 『みみずく学級』に学ぶ
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- 「夢」をはぐくむ通信簿「くもい」
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- 参加観察で子ども身になってみる
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- 大きくいきを吸い込みなさい
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- 一度の出会いで子どもが変わった評価
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- 大胆な評価を行った、忘れられないS先生
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- 失敗した子にこそ元気と希望を!
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- ほんのちょっとに
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- こんな評価をしてはならない
- こうすれば、子どものやる気はなくなる!
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- 評価のための評価
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- 子どものやる気・意欲を奪ってはならない
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- がんばりを誉めない教師、がんばらないのに誉める教師
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- 漠然とした評価・独善的な評価
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- 評価は子どもを伸ばすもの
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- 「自分の成長を感じ取ることができる評価」を目指して
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- 絶対評価に踊らされていないか
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- 子どもに「元気と希望」を与える絶対評価
- 国語
- 小さな努力を見つける目
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- 絶対評価で文章を書く力がつく
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- 社会
- ガラス張りの評価基準と方法
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- ひと言日記『自転車バージョン』
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- 算数
- 誉め言葉のシャワー
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- テストでは無理矢理良い点数を取らせよう
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- 理科
- 真面目さを評価する
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- 「関心・意欲・態度」の絶対評価は、「物」の数でせよ
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- 授業での瞬時の評価―どこを、どう見るか
- 当たり前のことができればほめる
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- 瞬時=「旬」時の評価で子どもを伸ばす
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- ほめることをあらかじめ決めておく
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- 瞬時の評価で、子どもをほめてのばす!
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- やる気の出る評価・やる気のなくなる評価
- 明るく力強い言葉で、教室にエネルギーを
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- もし、自分だったら…
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- 一に人柄、二に表情、三、四がなくて五に言葉
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- 「内容」でなく「方法」をほめる
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- 通知表に書きたい「元気を与えることば」特集
- 国語
- 「できる!!」「できない?」
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- その子らしさを具体的にズバリとほめよ
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- 社会
- 通知表ではずせない3つの観点
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- 具体的なよさ+「Iメッセージ」で
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- 算数
- 人生の指針となる格言を添えて
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- 通知表は予言の書
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- 理科
- 具体的な子どもの姿をほめる
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- 子供を肯定的にとらえる
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- 学習習慣のつく評価
- ノートにAをつければ、身に付く
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- 質より回数
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- 保護者とタッグを組んで行う評価
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- 進んで発表できる子に育てる
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- 先人に聞く―とっておきの評価法
- 評価は、タイムリーに
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- 学習カードの活用と書かせ方
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- 「指導と評価の一体化」をめざして!!
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- 前向き肯定的評価
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- 有田編集長のメッセージ
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- 子どもに働きかける教室・学校環境(写真と解説)
- 心の原風景づくり ふるさと 大すき 桜井っ子
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- サークルの教材開発 (第23回)
- 高知県・南国市社会科サークル/歌舞伎から江戸時代の文化を探る
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- サークルの教材開発 (第24回)
- 熊本県・菊池教育サークル「無限」/CD-ROM写真集を使った国際理解の授業
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- 面白い本みつけた
- 『ものづくりハンドブック1~6巻』
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- 『世界なんでも情報館』『日本のあゆみ探検図鑑(日本の歴史編)』
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- 子どもの心を明るくするユーモア小話
- 歯は、やっぱり大切にしよう…
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- 総合的学習・課題づくりの手順 (第12回)
- キムチを食べたり見たりして「はてな?」を引き出す
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- クイズで学ぶ基礎・基本 (第12回)
- 国語*漢字辞典遊び/基礎・基本に培う「ことば表現遊び」の授業づくり
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- 社会/ためになる鉄砲伝来クイズ
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- 算数/発展的な扱いで基礎・基本の定着を
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- 理科/クイズで博物館の有効活用
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- 保健室から見た教師と子どもの健康 (第12回)
- 年度末は「こころ」の反省も
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- 私の教材発掘 読者とのツーウエイ
- 社会/日本国憲法は教材発掘の宝庫
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- 選択社会/「触れる」「感じる」を中心としたアイヌ民族学習
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 手の内公開・教材研究と発問づくり (第24回)
- 伝え方を選んでニュースを発信しよう(1)
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- ~(光村5下)[総合単元]という教材の性格~
- 社会科・基礎・基本用語の指導 (第12回)
- 5年生で指導したい基礎的用語6
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- ~森林に関することがら~
- 編集後記
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- 基礎教科の教材開発 (第12回)
- 書く技術を確実に保障する作文指導
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有田編集長のメッセージ
今の評価は、子どもを絶望させないまでも、少なくとも「希望」を持たせるものではないようです。
通知表をもらってみたら、大変悪い。考えた子どもは、家に帰って薬箱をあさり、頭痛薬を取り出しました。この頭痛薬と通知表を持って両親のところへ行き、「まずこれを飲んでから通知表を見てね」といったそうです。涙ぐましい話です。
子どもにとって、通知表は「こわい」存在のようです。
「評価」は何のためにするのでしょうか。
それは、子どもを伸ばすために「診断」をし、診断に応じて指導をするためです。
指導を的確に行うため、評価を行うのです。
ですから、本来の評価は、子どもに、
元気と希望を与えるもの
でなくてはなりません。
通知表をもらって、「よーし、今度は○○をがんばるぞ!」というようにならなければなりません。
このためには、どんな評価をしたらよいのでしょうか。
指導がうまい、子どもを育てるのが上手な教師は、評価がうまいのです。授業中でも、ちょっとしたことでほめたりします。
評価というのは、最後はことばで伝えなくては生きたものにはなりません。だから、評価に適した、子どもを元気づけ、希望をもたせる「いいことば」をみつけなければなりません。
飛び込み授業をしているとき、ある子どもの発言に、「すごい考えだね!」といったところ、この子の学習態度が一変したそうです。
それまでほめられたことがなかったのでしょう。自分の考えに自信がもてなかったのでしょう。
こんな体験をもっている人は多いはずです。
本号は、いうなれば「子どもに元気と希望を与えるとっておきの評価のネタ」を公開していただくものです。評価法の改善に少しでも役立てば幸いです。
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