- 特集 基礎学力の定着をはかる補充教材の開発
- 巻頭論文
- 補充教材を沢山準備しておいて機をみて使う
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- 「補充教材」と聞いてイメージすることは?
- 「補充教材」により「心の充足感を補おう!」
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- 「学ぶ意欲の補充」にも目を向けて
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- ネットで気軽に教材入手
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- 追試+αで強化・補充を
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- 身につけ、生かす補充教材
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- 楽しい補充教材の開発を
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- 3拍子(学習価値・楽しさ・学習の広がり)そろったものを!
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- オリジナル教材で勝負!
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- 教科書教材と補充教材はどう違うか
- 学ぶことの楽しさを味わえる教材
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- 補充教材は子どもの求めに応じて
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- 教師の強い願いが補充教材のカギ
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- 授業中に扱うか否かで変わる
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- 補充教材は「何」を「どのように」補充するのか
- 評定に結びつく補充教材の開発
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- 理科では「資質・能力」の育成を
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- 「くらしと水」についての『ものの見方・考え方』を「離島のくらしと水」で補充する
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- 九九の計算意味の定着を
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- 補充教材は必ず使うべきか
- 補充教材で確かな力を
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- バリエーション豊かな新聞をネタに
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- 教科書を中心にして補充を意識する
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- 明確なねらいをもって補充教材に
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- 新しい補充教材の考え方と具体例
- 国語の基礎学力を定着させる補充教材
- オノマトペで語彙を増やす
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- なぞなぞ大会で話す力の基礎を鍛える
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- 社会の基礎学力を定着させる補充教材
- 子どもの思考をどう活性化するか
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- シンプル・チャレンジ・ステップアップできる補充教材を
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- 算数の基礎学力を定着させる補充教材
- 二色のドットの並びで分配法則が分かる
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- 子どもがくらしを見つめ、自ら問題を解決したくなる教材の開発
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- 理科の基礎学力を定着させる補充教材
- 子供の興味をひいたり、納得したりする実験や道具で、学びを確実に
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- 補助教材は、指導要領と教科書と子どもの実態から組み立てる
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- 補充教材は「いつ」使うと効果的か
- 補充教材は教科書の直後に
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- 補助資料で情報を与え、見方の転換を図る
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- 「児童サイドから」という視点で
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- いつでも、百玉そろばん
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- こんなユニークな補充教材も考えられる
- かんたん 楽しいやってみたらなお楽しい
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- 遊びの中に学習を
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- 子どもの実態から、リズムと変化のあるくり返しのある補充教材をつくる
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- 発想の転換、シンプルな問題で習熟をはかる
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- 補充教材と発展教材の線引きができるか
- 補充は、変化のある繰り返しで数問 発展は、適度な困難さで一問
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- 「分かる」補充と「考える」発展を意識する
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- 補充にも発展にもなる教材が必要だ
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- ファインダーがとらえた子どもが心を動かす物・資料・板書
- シンプル・イズ・ベスト
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- 有田編集長のメッセージ
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- 授業にすぐ使えるクイズ
- 【社会】(中・高学年)どうして日本一が二つ? 漁業&交通事故
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- 面白い本みつけた
- 『すぐに使える楽しい授業アイデア集5年 小学校授業クリニック社会科』
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- 『新理科教育用語辞典・増補版』
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- 基礎学力をつける授業のネタ (第6回)
- 国語/「聴写力」をのばす
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- 社会/モノの解読力:コーラ缶から見えてくること
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- 算数/算数で使う言葉を鍛える
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- 理科/「物の温まり方」での学びを生活の中で生かして
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- 現場実践をどう理論化するか (第6回)
- 「教師の行為」より「子どもの行為」にまなざしを向けること(2)
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- 子どもの心を明るくするユーモア小話
- 変なお侍様!
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- 私の教材発掘 読者とのツーウエイ
- 総合的な学習/「塩」から広がる「はてな」の世界
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- 社会/「売薬」から、地域に対する誇りと愛情を育てる
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 手の内公開・教材研究と発問づくり (第30回)
- 文学教材の新しい扱い(2)
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- 〜教えるべき語句は何か〜
- 社会科/これだけは教えたい基礎的用語の指導 (第6回)
- 室町から戦国の世
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- 編集後記
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- 教科・総合の教材開発 (第6回)
- 生活・総合/体験を重視した教材開発 『有明のなぞなぞ知りたいね』
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有田編集長のメッセージ
二〇〇二年一月に出された「学びのすすめ」は、文部科学省の方針の転換だといわれました。「そうではない」と文部科学省は次官からしていいわけをしています。
学校にとって当たり前のことである「宿題」や「補充学習」の大切さを述べただけであるといっています。
そうならば、わざわざ文部科学大臣が、「学びのすすめ」など出す必要はないではありませんか。学校にとって当たり前のことなのだから 。
本音は、「基礎学力の低下は、大変な問題だ」と日本教育新聞に遠山文部科学大臣が述べていたことだと考えます。
つまり、基礎学力の低下が目に見えているので、宿題を毎日出したり、補充学習をしたり、個別指導や小人数授業をしたりして、防いでほしいということです。
わたしが目にする授業も、教師の腕が落ちているように感じてなりません。
教育に一番大切な「子ども自ら『はてな?』を発見させ、それを解決する力を身につけさせる」ことが、今、欠けているのです。
教科書をきっちり教える(これさえきちんとできているとはいいがたい)とともに、その「補充教材」を開発して、子どもに基礎学力をつけることが最大の課題です。
できる子には発展教材をといっていますが、どこまでが補充教材で、どこから発展教材なのでしょうか。そもそも両者の「線引き」ができるものでしょうか。
わたしは、広義では補充教材も一種の発展教材ととらえてよいと考えています。しかし、本号では、線引きすることより、基礎学力をつける新しい補充教材を開発し、子どもが喜々として学ぶようになることをねらいました。
「こんなのも補充教材といえるの?」というくらいユニークな、面白い教材開発をねらっています。「クイズ」や「ワーク」なども補充教材としていいでしょう。
教科書に出ている練習問題は少なすぎます(算数)し、国語・社会・理科には練習問題は全く出ていません。本号を参考にして、子どもに基礎学力をつけてください。
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- 明治図書