- 特集 授業における「話し合い」のあり方を見直すネタ
- 巻頭論文
- 「話し合い」をする意味と価値はどこにあるか
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- どうして話し合い学習が必要なのか
- 「話し合える子」に育てたいという思い込み
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- 教師の授業観に問題あり!
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- とりあえず話し合い活動
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- 教師のあこがれと勘違い
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- 話し合いはどこまで必要か
- 話し合いで自尊感情や他者理解を育てる
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- 「話し合い」は他の活動と関連づけて
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- 状況・場面に応じた話し合いの工夫を
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- 話し合いはどこに着地しますか
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- 話し合い学習をする意味はどこにあるのか
- 国語/「討論」で「読みの力」は磨かれ、高められる
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- 社会/「あなたはどっち?」討論の授業
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- 算数/確認、ミスの発見、いろいろな発想
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- 理科/内部情報を蓄積、興味関心を高めさせる「話し合い」
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- 音楽/話し合い学習、三つのポイント
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- 図工/思いを膨らませ、共有するために、話し合いは必要だ
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- 体育/運動量を確保する話し合い
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- 生活/十分な体験に基づいた話し合いで気付きを確かなものに
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- 話し合いとドリル・学力のつき方はどう違うか
- 話し合いは全員の学力を保障しない
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- 話し合い学習で力をつけるためには、書く活動は欠かせない
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- 個の充実が話し合いを支える
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- 「話し合い」と「ドリル」の調和とバランスを
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- 指導案にどうして「話し合い」と必ず書くのか
- 授業の質を高めるために
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- 理想的な授業を追究するために
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- ざわめきから話し合いへ
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- 話し合う場を学びの場に
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- 「話し合い」の教育的価値はどこにあるのか
- 聞き合い、話し合う力を一人ひとりの子どもに育てること
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- 聞き合い、反応し合い、学級文化創造の場としての「話し合い」授業
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- ファインダーがとらえた子どもが心を動かす物・資料・板書
- 主任の腕の見せどころ
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- 有田編集長のメッセージ
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- 授業にすぐ使えるクイズ
- 【算数】(高学年)ちょっとした時間にちょっと頭を使う問題を
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- 〔動物園からの発信〕動物園が“教育”を提供する (第1回)
- 動物園は社会教育施設のひとつ
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- 琉球の風《総合・修学旅行の手引き》 (第2回)
- 大きなお墓で「ウートートー」
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- 面白い本みつけた
- 『宇宙と歯の健康』
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- 『こころを育てる』
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- 基礎学力をつける授業のネタ (第11回)
- 国語/読む力をアップする
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- 社会/知識・理解力を高めるネタ=イメージとして残す
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- 算数/学力を向上させる授業づくりのコツ2
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- 理科/顕微鏡を使って
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- 現場実践をどう理論化するか (第11回)
- 実践の理論化の意味を再吟味する
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- 子どもの心を明るくするユーモア小話
- 追究が生むユーモア
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- 私の教材発掘 読者とのツーウエイ
- 社会6年/古地図を使ってイメージをふくらませる歴史教育法
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- 総合的な学習/英語で話してみよう
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 手の内公開・教材研究と発問づくり (第35回)
- 道徳「生命の尊さ」(2)
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- 〜自分の“生命”は誰のものか〜
- 社会科/これだけは教えたい基礎的用語の指導 (第11回)
- 明治〜大正時代
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- 編集後記
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- 教科・総合の教材開発 (第11回)
- 総合/校区の川から環境を見つめ直す
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有田編集長のメッセージ
最近に限らず、見せていただく授業が、あまりにも「話し合い」が多く、「これで力がつくのか?」「これで授業といえるのか?」という疑問をもつことが多いのです。
いったい、いつ頃から指導案に「話し合い」なることばが出てきたのでしょうか。
とにかく、「子どもがしゃべっておればいい授業」というような風潮さえ教育現場にあります。困ったことです。
生活科や総合が始まっても、あいかわらず一斉授業の話し合いです。驚くべきことは、音楽や体育など、「技術指導」をきちっとしなくてはならない教科でさえ、だらだらと意味もない話し合いをしているのです。
体育なんて、汗をかいて運動しているのを見る方が少ないくらいです。座って、ノートもとらず話し合うばかりです。
小学校だけかと思ったら、中学校の体育も音楽も小学校と同じなのでおどろいてしまいます。
平成一四年度、七一九学級の授業を参観して、最も驚き、あきれたのがこの「話し合い」の多さでした。
話し合いでも学力がつくならばいいのですが、見ていてとても力がついているとは思えません。それどころか、教師が教材研究を十分にしていないため、子どもにだらだらとつまらんことを話し合わせている というように見えるのです。一種の「手抜き」です。
本号は、ムダな話し合いにメスを入れ、意味のある真の「話し合い」にするべく特集を組んだのです。
これは、
授業改革の第一弾
と位置づけ、第二弾、三弾をうつつもりです。
最も早く、最も力を入れて改善しなければならないのが「話し合い」だと考えています。
話し合うには、@話し合う必要のある話題がある、A話題について子どもたちにズレがある、B話題について共通基盤がある、という三つの条件が必要だと考えています。
本号で少しでも授業が変化することを願ってやみません。
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- 明治図書