教材開発 2004年3月号
この問題ができれば、評価はAという問題づくりのネタ

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教材開発 2004年3月号この問題ができれば、評価はAという問題づくりのネタ

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2004年2月13日
対象:
小学校
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 この問題ができれば、評価はAという問題づくりのネタ
巻頭論文
この問題ができれば「わかった」という問題をつくる
有田 和正
公開 テスト問題作成法
国語/「評価A」という答えは「評価A」という問いから生まれる
安部 哲也
社会/四観点を意識したテスト問題の作成
田中 力
算数/授業の中身をテストに作ろう
坪田 耕三
理科/観察体験を重視するテスト
岡田 篤
国語への関心・意欲・態度を評価するテストづくりのネタ
「やる気わくわくチェック」を使って自己評価を
楠 康司
子どもは楽しくテストを受け簡単に評価できるネタ
小石 俊聡
社会事象への関心・意欲・態度を評価するテストづくりのネタ
三つの場面でA評価をこうする!
中嶋 敦
量的・質的な評価ができる問題づくりを
石本 康一郎
算数への関心・意欲・態度を評価するテストづくりのネタ
「まだやりたい」を評価する
黒川 孝明
思考過程で評価する
金川 秀人
自然への関心・意欲・態度を評価するテストづくりのネタ
してきたことと結果との比較検討をしているか
大谷 和明
モノと体験こそが関心・意欲・態度の原動力になる!
椿 善弘
読む(音読)書く能力を評価する問題づくりのネタ
教材文を使って
田中 浩美
ネタは公立高校入試問題から
野村 真紀子
順序を意識した国語の問題作り
滝 慎太郎
速読とキーワードで読みの力を評価する
古賀 雅也
実験・観察力を評価する問題づくりのネタ
この実験から、どんなことが確かめられますか?
澤田 靖
テーマを設定して、実験・観察力の評価を
黒須 親章
観察・実験の技能・表現を育てる
中山 和明
身の回りの自然を題材にし、検証実験企画力を評価する
松尾 天
資料活用力を評価する問題づくりのネタ
事実認識から社会的意味の追究へ
安達 正博
Aの評価は量と質の両面から
塚本 博紀
資料を読み取り、原因を考える
沼澤 清一
数学的な考え方を評価する問題づくりのネタ
文章題だけが数学的な考え方?
渡辺 邦喜
実用的な問題づくりで評価A
西村 一夫
子どもに語らせよう・描かせよう
井関 和代
ファインダーがとらえた子どもが心を動かす物・資料・板書
子どもを惹きつける環境
高口 典門
有田編集長のメッセージ
有田 和正
授業にすぐ使えるクイズ
【理科】発見する、考える楽しさを味わうクイズ二題
荒田 修一
〔動物園からの発信〕動物園が“教育”を提供する (第2回)
動物園は学習活動にどのように関わるか?
奥山 英登
琉球の風《総合・修学旅行の手引き》 (第3回)
沖縄の鉄軌道の今と昔
嘉納 英明
面白い本みつけた
『にほんご語源教科書』
野上 美津子
『リサイクル関連法の解説』
宇野 嘉純
基礎学力をつける授業のネタ (第12回)
国語/再び国語力を問う
山田 一
社会/ここから発展学習と基礎学力=e―ラーニング
村上 浩一
算数/学力を向上させる授業づくりのコツ3
田中 博史
理科/「数」にこだわりをもつ習慣をつけよう
竹内 健
現場実践をどう理論化するか (第12回)
実践の理論化をめざすための三つのポイント
深谷 圭助
子どもの心を明るくするユーモア小話
子どもに話してあげたい小話
有田 和正
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
道徳/「目標」のもつ大切さを星野富弘さんから学ぶ
岡 亮有田 和正
特別活動/アドラー心理学に基づくクラス会議
赤坂 真二有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第36回)
道徳「生命の尊さ」(3)
野口 芳宏
〜バカとは、自分の人生を粗末にする者の謂〜
社会科/これだけは教えたい基礎的用語の指導 (第12回)
昭和時代(終戦まで)
有田 和正
編集後記
有田 和正
教科・総合の教材開発 (第12回)
総合/地域からはじまる総合
小川 義一

有田編集長のメッセージ

 古い本を整理するため何気なくページをめくったら、「教育というのは自分自身がスバラシクナッタという自覚を子供に持たせる仕事だ」「そのために、子どもが自分で自分を評価しやすいようなてだてを講じてやること」(庄司和晃『仮説実験授業』国土社、一九六五年)という文が目に飛び込んできました。赤い線も色あせていました。

 しかし、強くわたしの胸を打ちました。「そうなんだ! このことを今の教育は忘れているのだ!」と思いました。


 子どもが自己評価しやすい問題づくりはできないものであろうか?


といった「はてな?」から、本特集を組みました。

 もちろん、教師が「この問題ができれば評価(絶対評価)はAだ」とめやすの立つ問題であることが大切です。

 この教師の評価と、子どもの自己評価が一致することが望ましいが、必ずしも一致するとは限りません。

 わたしは、一年間、毎時間「自己評価」をABCでさせ、わたしの評価と比べるという研究をしました。その結果、一致する子としない子がいることがわかりました。

 子どもの性格にもよることがよくわかりました。これをきちんと自己評価できるようにすることが「教育のねらい」の一つです。

 本号のもう一つの課題は、「教師のテスト問題づくりの力が落ちている」ということへの挑戦です。

「そんなことはない。この三月号の問題を見てください。一題でその学年としての力がわかる問題を作成できる教師がいますよ」ということを強く主張したいのです。

 わたしの主張にふさわしい、簡単で、しかも、本質を突いたいい問題が並んでいるでしょう。

 どうぞ、この問題を使ってテストしてみてください。たくさんの問題をやらなくても評価はできるのです。平均点なんて出さなくても実力のわかる問題ができるものです。


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