教材開発 2004年12月号
優れた授業と下手な授業はどこが違うか

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教材開発 2004年12月号優れた授業と下手な授業はどこが違うか

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2004年11月8日
対象:
小学校
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 優れた授業と下手な授業はどこが違うか
巻頭論文
優れた授業とはどんなものかをつかむことが大切
有田 和正
ねらいのつくり方―ここが違う
三つのポイントを連動させ、授業のねらいを作る
金子 淳嗣
導入の仕方―ここが違う
子どもが「なんでだろう?」と思える仕掛けを
小原 宏大
教材研究・開発の仕方―ここが違う
教材研究は子ども研究から
都留 覚
補充・発展のさせ方―ここが違う
子どもに「へぇー」と言わせる教材が与えられるか
大前 宣コ
資料活用の仕方―ここが違う
資料活用は、「発問」「指示」「タイミング」を意識して、優れた授業をめざす
大野 睦仁
授業の流し方―ここが違う
二つの授業の質、二つの学習意欲を意識すべし
堀 裕嗣
発問・指示の仕方―ここが違う
優れた発問とは、子どもたちのなんで!どうして?が引き出されるものである
青山 貴
教師の表情や声の調子―ここが違う
教師の表情・話し方で授業、そして子供は変わる
橋 正英
子どもの反応のとらえ方―ここが違う
子どもの反応をいかに予想し、対応するか
中村 元信
学級の雰囲気づくり―ここが違う
係活動で学級の雰囲気を変える
森田 允亮
板書の仕方―ここが違う
板書が決まれば授業が決まる!
安達 正博
子どものゆさぶり方―ここが違う
選び抜かれた言葉で子どもをゆさぶる
中嶋 敦
教科書の使い方―ここが違う
キーワードは【超】こだわりと決めつけず
福山 憲市
学習意欲の高め方―ここが違う
教材研究がすべてである
千原 一弘
授業の布石の仕方―ここが違う
こんなところにも布石をしたい!
山口 正二郎
調べ方・追究のさせ方―ここが違う
「ルール・条件」を指し示せば、子どもたちは安心して調査、追及ができる
阿部 隆幸
子どもの乗せ方―ここが違う
教材に合わせてアプローチの仕方に変化を
岡 亮
子どもがときめきを感じる「物・資料」
体験的学習活動の時間はときめき空間
白川 景子
有田編集長のメッセージ
有田 和正
授業にすぐ使えるクイズ
習ってもいない漢字も読めるようになる!漢字クイズ
小野 真弓
情報交換のページ
教材・授業開発研究所/門前小僧の会
今泉 幸子
教材・授業開発研究所/淡路キツツキ
賀本 俊教
教材開発力を鍛える (第7回)
[問題]平安貴族は、どうして寝殿造のような建物を造ったのか?
有田 和正
教材解釈
自然の美と伝統的精神
佐藤 政臣
寝殿造の屋根は檜皮葺だった
菅原 光敏
平安時代も「白い巨塔」
表 克昌
遠く美しいものに憧れ、手に入れたいと願った平安貴族の心
恒川 徹
ステイタスシンボルとしての寝殿造
徳田 洋広
寝殿造は私設イベント会場だった
伊藤 浩幸
広大な敷地にあったもの
山田 洋一
[コメント]ユニークなとらえ方になってきたので参考になる
有田 和正
日本国憲法の新教材開発 (第9回)
「権利」と「義務」…考え方を考えてみると
西尾 一
〜第三章「国民の権利及び義務」の教材研究A〜
琉球の風《総合・修学旅行の手引き》 (第12回)
昔の沖縄の住まい
嘉納 英明
〜豪農・中村家の秘密をさぐる〜
面白い本みつけた
『授業のアイデア3・4年』
有田 和正
『齋藤孝の相手を伸ばす!教え力』
有馬 浩二
授業の腕をあげる教材開発の方途 (第9回)
国語/知的な漢字練習の方法を探す
岩下 修
社会/絶対的理想の壁を越える
新保 元康
算数/発展的な学習のための教材開発(4)
志水 廣
理科/台所の科学(3)
竹川 訓由
総合/「総合的な学習」の評価の観点(1)
加藤 明
〜内容を重視することの大切さ〜
子どもの心を明るくするユーモア小話
冬休み前の生活指導を楽しく!
佐々木 智光
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
総合/初めての総合的な学習の時間を楽しく(三年)―八塔寺川を調べ隊
岡田 久史有田 和正
理科/川はともだち!―牛乳パックで作った“のぞき箱”で川底をのぞいてみよう
那賀島 彰一有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第45回)
『お手紙』(光村2下)(その2)
野口 芳宏
〜「主人公」の決め方、発問のあり方〜
授業力アップ術と教材開発 (第9回)
「長野県」で社会科授業をする(2)
有田 和正
編集後記
有田 和正
教科・総合の教材開発 (第21回)
SIMADA「のポポん」探偵局〜みんなが幸せに暮らすために〜
近藤 俊彦

有田編集長のメッセージ

 最近の「学力低下」の原因の一つに、「授業がまずくなっている」「子どもを把握できない教師が多くなっている」「板書がなっていない」「発問・指示が不明確」「教師に意欲がないのか表情が乏しい」などといったことがあるように思います。

 ある校長は、「明かに、今の教師は技術がおちている」と言っていました。

 社会科の指定校というのに、いつも社会科らしい授業はほんのわずかで、あとは何をしているのかわからないという状態でした。

 こんな状態であるから、今こそ、「優れた授業とは、どんなものか」「下手な授業とはどんなものか」  その違いはどこにあるのか明かにする必要に迫られています。

 それで、17項目別に、その違いを明らかにし、優れた授業ができる教師になってほしいと願いました。

 「ねらいのつくり方」一つをとってもみても、明かに違いがあります。「これだけは何としても教えたい」という強い願いが表れた授業と、何を教えようとしているのかわからない授業があります。この違いをはっきりとつかんで、どんな「ねらいのつくり方」がよいのか学んでほしいのです。

 優れた教師は、導入の時に、何か面白いモノを準備したり、何でもないモノを提示して「なんだ、これは?」と思わせて、子どもをのせるなどの手だてをさり気なく考えています。

 授業の始まる前に、子どもと勝負する材料が決まっているのかどうかです。勝負するに値する材料が準備されているかどうかです。

 勝負が成立するということは、子どもが「はてな?」を持って、追究できるということです。

 教師の子どもののせ方やゆさぶり方、意欲の引き出し方、教師のつくり出す雰囲気なども、授業が成立するかどうかの大きな条件です。

 17項目にしぼって、優れた授業と下手な授業は「ここが、このように違う」ということを明らかにしたいと考えました。

 これを読んで授業が上手になってほしいものです。

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