- 特集 優れた授業と下手な授業はどこが違うか
- 巻頭論文
- 優れた授業とはどんなものかをつかむことが大切
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- ねらいのつくり方―ここが違う
- 三つのポイントを連動させ、授業のねらいを作る
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- 導入の仕方―ここが違う
- 子どもが「なんでだろう?」と思える仕掛けを
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- 教材研究・開発の仕方―ここが違う
- 教材研究は子ども研究から
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- 補充・発展のさせ方―ここが違う
- 子どもに「へぇー」と言わせる教材が与えられるか
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- 資料活用の仕方―ここが違う
- 資料活用は、「発問」「指示」「タイミング」を意識して、優れた授業をめざす
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- 授業の流し方―ここが違う
- 二つの授業の質、二つの学習意欲を意識すべし
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- 発問・指示の仕方―ここが違う
- 優れた発問とは、子どもたちのなんで!どうして?が引き出されるものである
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- 教師の表情や声の調子―ここが違う
- 教師の表情・話し方で授業、そして子供は変わる
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- 子どもの反応のとらえ方―ここが違う
- 子どもの反応をいかに予想し、対応するか
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- 学級の雰囲気づくり―ここが違う
- 係活動で学級の雰囲気を変える
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- 板書の仕方―ここが違う
- 板書が決まれば授業が決まる!
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- 子どものゆさぶり方―ここが違う
- 選び抜かれた言葉で子どもをゆさぶる
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- 教科書の使い方―ここが違う
- キーワードは【超】こだわりと決めつけず
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- 学習意欲の高め方―ここが違う
- 教材研究がすべてである
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- 授業の布石の仕方―ここが違う
- こんなところにも布石をしたい!
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- 調べ方・追究のさせ方―ここが違う
- 「ルール・条件」を指し示せば、子どもたちは安心して調査、追及ができる
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- 子どもの乗せ方―ここが違う
- 教材に合わせてアプローチの仕方に変化を
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- 子どもがときめきを感じる「物・資料」
- 体験的学習活動の時間はときめき空間
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- 有田編集長のメッセージ
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- 授業にすぐ使えるクイズ
- 習ってもいない漢字も読めるようになる!漢字クイズ
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- 情報交換のページ
- 教材・授業開発研究所/門前小僧の会
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- 教材・授業開発研究所/淡路キツツキ
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- 教材開発力を鍛える (第7回)
- [問題]平安貴族は、どうして寝殿造のような建物を造ったのか?
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- 教材解釈
- 自然の美と伝統的精神
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- 寝殿造の屋根は檜皮葺だった
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- 平安時代も「白い巨塔」
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- 遠く美しいものに憧れ、手に入れたいと願った平安貴族の心
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- ステイタスシンボルとしての寝殿造
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- 寝殿造は私設イベント会場だった
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- 広大な敷地にあったもの
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- [コメント]ユニークなとらえ方になってきたので参考になる
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- 日本国憲法の新教材開発 (第9回)
- 「権利」と「義務」…考え方を考えてみると
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- 〜第三章「国民の権利及び義務」の教材研究A〜
- 琉球の風《総合・修学旅行の手引き》 (第12回)
- 昔の沖縄の住まい
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- 〜豪農・中村家の秘密をさぐる〜
- 面白い本みつけた
- 『授業のアイデア3・4年』
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- 『齋藤孝の相手を伸ばす!教え力』
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- 授業の腕をあげる教材開発の方途 (第9回)
- 国語/知的な漢字練習の方法を探す
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- 社会/絶対的理想の壁を越える
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- 算数/発展的な学習のための教材開発(4)
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- 理科/台所の科学(3)
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- 総合/「総合的な学習」の評価の観点(1)
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- 〜内容を重視することの大切さ〜
- 子どもの心を明るくするユーモア小話
- 冬休み前の生活指導を楽しく!
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- 私の教材発掘 読者とのツーウエイ
- 総合/初めての総合的な学習の時間を楽しく(三年)―八塔寺川を調べ隊
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- 理科/川はともだち!―牛乳パックで作った“のぞき箱”で川底をのぞいてみよう
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 手の内公開・教材研究と発問づくり (第45回)
- 『お手紙』(光村2下)(その2)
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- 〜「主人公」の決め方、発問のあり方〜
- 授業力アップ術と教材開発 (第9回)
- 「長野県」で社会科授業をする(2)
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- 編集後記
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- 教科・総合の教材開発 (第21回)
- SIMADA「のポポん」探偵局〜みんなが幸せに暮らすために〜
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有田編集長のメッセージ
最近の「学力低下」の原因の一つに、「授業がまずくなっている」「子どもを把握できない教師が多くなっている」「板書がなっていない」「発問・指示が不明確」「教師に意欲がないのか表情が乏しい」などといったことがあるように思います。
ある校長は、「明かに、今の教師は技術がおちている」と言っていました。
社会科の指定校というのに、いつも社会科らしい授業はほんのわずかで、あとは何をしているのかわからないという状態でした。
こんな状態であるから、今こそ、「優れた授業とは、どんなものか」「下手な授業とはどんなものか」 その違いはどこにあるのか明かにする必要に迫られています。
それで、17項目別に、その違いを明らかにし、優れた授業ができる教師になってほしいと願いました。
「ねらいのつくり方」一つをとってもみても、明かに違いがあります。「これだけは何としても教えたい」という強い願いが表れた授業と、何を教えようとしているのかわからない授業があります。この違いをはっきりとつかんで、どんな「ねらいのつくり方」がよいのか学んでほしいのです。
優れた教師は、導入の時に、何か面白いモノを準備したり、何でもないモノを提示して「なんだ、これは?」と思わせて、子どもをのせるなどの手だてをさり気なく考えています。
授業の始まる前に、子どもと勝負する材料が決まっているのかどうかです。勝負するに値する材料が準備されているかどうかです。
勝負が成立するということは、子どもが「はてな?」を持って、追究できるということです。
教師の子どもののせ方やゆさぶり方、意欲の引き出し方、教師のつくり出す雰囲気なども、授業が成立するかどうかの大きな条件です。
17項目にしぼって、優れた授業と下手な授業は「ここが、このように違う」ということを明らかにしたいと考えました。
これを読んで授業が上手になってほしいものです。
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- 明治図書