- 特集 新教育課程に向けた授業を創るB 領域の「内容を総合させる」授業
- 実践化に向けて
- 領域の内容を総合させる授業・その視点と方法
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- 特集に基づく実践事例
- 小学1年/総合により活動の必然性を生む(ながさくらべといろいろなかたち)
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- 小学2年/数の構成を理解するための算数的活動(長さの測定と10000までの数)
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- 小学3年/時こくのしくみを数直線に表そう(時こくと時間)
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- 小学4年/「量と測定」・「数と計算」領域を総合してよりよく解決する(面積)
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- 小学5年/比例関係を使ってかけ算を考える(かけられる数と積の大きさの関係)
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- 小学6年/えっ!「重さ」と「比例」で面積が求められるの?(複雑な図形の面積)
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- 小特集 板書とノートでわかる授業実践B 考えの交流を楽しみながら,自力解決の力をつける工夫
- 特集の解明
- 考えることを楽しみ,その考えを生かすために
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- 実践事例
- 2年/かけ算九九の活用(かけ算九九)
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- 3年/子供が黒板を使う授業(計算のきまり)
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- 5年/算数のよさを味わわせる授業づくり(多角形の内角の和を求めよう)
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- 算数HOTサイト (第15回)
- 指カレンダー
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- 算数教育ビギナー講座 (第3回)
- Q・「誤り」を生かして授業を深めるには?
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- 算数が好きになる問題
- 小学1年/どんなしきになるかな?
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- 小学2年/ラビちゃんをたすけだせ!
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- 小学3年/学校の中にあるならび方
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- 小学4年/ナンバープレート
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- 小学5年/合同な図形のわり算?!
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- 小学6年/法則を見つけ出そう!
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- 授業への活かし方
- 算数教育最前線・これからの授業方式を探る (第3回)
- より有効に,より高い効果を上げるTTとは
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- 基礎・基本とその指導をはっきりさせよう (第3回)
- 「量と測定」の基礎・基本とその指導
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- 21世紀の算数教育・時代を担う研究者のアプローチ (第9回)
- 教師のキャッチ&リスポンス能力の育成
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- 「算数的活動」って何? (第3回)
- 作業的・体験的活動の位置と価値
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- 21世紀の教育課程を考える (第27回)
- 新教育課程への一部の誤解について
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- FAX教材
- 音楽と算数は友達
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- 編集後記
- 楽しい問題 子供の挑戦コーナー
- ご石を置いていくと……
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編集後記
●算数科の中で,算数的活動に内容を総合させるよう(横断的)に扱おうということが,今回の改訂の一つの強調点になっています。
図形の面積を求めるのに,「図形」「量と測定」「数と計算」領域の知識や技能を用いています。だからこれは領域の内容を総合させる扱いですが,これはこのようにしなくてはできない問題なので,ことさら総合させるとか,横断的に扱うということを強調するほどのものではありません。そうではなく,たとえば計算によって求められる問題を,図形に置き直すことによって,より手際よく求められるとか,関数的な考えを用いることで,手際よく解決できるといった扱いが強調したいことです。
このように,ある領域の問題(その領域を使うことは勿論)を,他の領域の内容や考えをうまく取り入れて適切に解決するといった扱いを示したいと考えました。
子供たちが,問題を見つけたり,把握したりして問題解決を進め,その過程がノートやワークシートなどに記されていく。そして,解決の結果や過程を発表しあい,それらが板書され,それを基にしてそれぞれの考えを交流し合う。解決の過程や結果が不十分でも,間違っていても,それらが生かされて発展されれば,子供たちは,心のゆとりをもって問題解決の楽しさや充実感を味わいながら学習を進めることができます。
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- 明治図書