- 特集 豊かな「表現力」を育てる3つの鉄則
- 総論
- 子どもが創り出すものを大切に
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- 豊かな表現力を育てるために
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- 豊かな表現をもとに理解を深め、考える力の育成を
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- 学年別実践事例
- 1年/教具を使った表現から個々の表現へ
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- 2年/豊かな『表現力』は学び合いの中で
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- 3年/ひっくり返してひいて、ひっくり返してたして
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- 4年/子どもたちがつくりあげる算数の授業
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- 5年/豊かなかかわりの中で、表現力を高める
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- 6年/ワンランク上の問題に挑戦
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- 算数Short story (第66回)
- フリーハンドの腕前
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- 授業力アップ!今月の授業と発問
- 【第1学年】3つのかずのけいさんをしよう
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- 〜3つのかずのけいさん〜
- 【第2学年】ひき算のひっ算
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- 〜たし算とひき算のひっ算〜
- 【第3学年】わる数とあまりの大きさをくらべよう
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- 〜あまりのあるわり算〜
- 【第4学年】くふうして面積を求めよう
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- 〜面積〜
- 【第5学年】小数のかけ算の筆算の仕方を考えよう
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- 〜小数×小数〜
- 【第6学年】変わり方のきまりをみつけて解こう
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- 〜変わり方のきまりをみつけて〜
- 自著を語る (第58回)
- 『「学び合う授業」のアイディアと実践』/『「自ら学ぶ授業」のアイディアと実践』
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- 算数が好きになる問題
- 小学1年/おはじきをあつめて としをあてよう!
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- 小学2年/おこづかいはいくら?
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- 小学3年/「あまり」たんけんをしよう
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- 小学4年/身の回りの物の面積を考えよう
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- 小学5年/これで 君も内角マスター!
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- 小学6年/ぴったりでとめてみよう!
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- 算数授業奮闘記 (第65回)
- 算数の学びを深める授業を目指して
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- 算数教育ホットニュース (第66回)
- スーパーマーケットで算数を使おう
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- 個に応じた発展問題事例 (第66回)
- 1年・10よりおおきいかず/2年・たし算とひき算のひっ算/3年・長方形と正方形/4年・面積/5年・小数×小数/6年・単位量あたり
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- 新教育課程で算数科はどう変わるのか (第6回)
- 学習指導要領改訂と算数・数学に対する教師の考え
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- 「人間力」を育成する算数の授業 (第6回)
- 「説明力」を鍛える算数の授業づくり
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- 「学び合う算数」の授業づくり (第6回)
- 算数的活動で分数概念を理解する
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- 心をゆさぶる算数授業の創造 (第6回)
- どんな図形の面積も求められるよ!(5年)
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- 数学的な考え方を育てる「興味ある問題」の開発と指導 (第6回)
- 文集作りでのきまり発見
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- 編集後記
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- 今月の楽しい問題 チャレンジコーナー
- デジタル表示/ライト・オン!!
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編集後記
問題解決の段階で,子どもの心の中には,「これはどういう問題だろう?」「どうすれば解けるかな?」「こんな方法でどうかなあ」「あの問題とどこが違うんだろう」「あの問題とここが同じだ」などと,いろいろな思いがわいてくる。この思いを子どもたちが表現して,授業での学び合いに生かすことが求められる。上でわざわざ「豊かな」表現力とつけたのは,この思いも含めた算数の表現にしたいと思うからである。ともすると,授業が,「式と答えを発表して終わり」という形になりがちである。教師が子どもに理由や方法を問うことは少ないように思う。子どもはそれに慣れてしまい,算数での表現とは式と答えだけだと思いこんでいる。ここからの脱却をはかりたいと思う。このことを杉原栄子氏も指摘している。ぜひとも筋道立てて考えたことを表現できるような子どもにまで育てたいと考える。
日野圭子氏は,文脈の大切さを述べ,体積の授業で,ある子どもの表現を友達が寄り添って考えていった事例を紹介されている。このとき,友達が思考のプロセスを共有していたことのよさを指摘されている。蔵本辰英氏は,図や数直線などの表現方法の定着を訴えている。そのための具体的なスキルを伸ばすことを述べている。表現方法と表現替えという視点はとても参考になった。ぜひ,子どもの豊かな表現力育成に役立ててほしい。
(志水 廣)
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- 明治図書