- 特集 若手教師の算数授業力を鍛える⑦子どもがワクワクする授業づくり
- 総論
- 授業は,科学より芸術
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- 授業力を高める5つのポイントづくり
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- 「あれ?おや?なぜ?」を授業の中核に
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- 学年別実践事例
- 1年/ワクワクする気持ちを最後まで
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- 2年/子どものワクワクは,教師のワクワクから!
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- 3年/意欲と期待感をもたせるかけ算の指導
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- 4年/五感を存分に使って学ぼう
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- 5年/「あれ?おかしいぞ。」をねらいに そして発展へ
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- 6年/特別な場合を考える力を育てる
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- 算数Short story (第74回)
- 約数の和・環…
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- 自著を語る
- 『初任者必携! 小学校算数:楽しく学べる基礎の基礎』
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- 授業力アップ! 今月の授業と発問
- 【1年】0というかずをしろう
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- ~いくつといくつ~
- 【2年】長さの計算ができるようにしよう
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- ~長さ~
- 【3年】同じ数ずつ分ける方法を考えよう
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- ~わり算~
- 【4年】はじめの位に答えがたたない筆算のしかたを考えよう
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- ~わり算の筆算のしかた~
- 【5年】四角形
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- ~垂直・平行と四角形~
- 【6年】約数を1から順に落ちなく求めよう
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- ~倍数と約数~
- 算数が好きになる問題
- 1年/かぎはどれかな?
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- 2年/たくさん買いたいな!
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- 3年/じゅんばんにならべると…
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- 4年/かくされている数をとき明かそう!
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- 5年/今日の答えは何つながり?
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- 6年/分数バトル! 大きいのはどっち!?
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- 算数授業奮闘記 (第73回)
- 確かな学力を育てる算数科授業の創造
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- ~基礎・基本を確実に身に付けさせるための授業の工夫~
- 算数教育ホットニュース (第74回)
- フィンランドの算数・数学教育における「考えるための技法」
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- 学力テスト予想問題にチャレンジ! (第2回)
- 今問われる「情報の選択と解釈」
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- ~棒グラフ,折れ線グラフ,円グラフを利用して~
- 新教育課程で算数科はどう変わるのか (第14回)
- 地球の持続可能性
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- ~中教審答申の隠れた鍵~
- 算数好きの子どもを育てる授業の改善 (第2回)
- 「当たり前!」と思っている算数授業像は当たり前か?
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- ~授業の導入の改善から~
- 数学的理解研究を生かした算数教育 (第2回)
- 優れた算数科授業に学ぶ(1)「数学的関係の一般性」への着目
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- 指導と評価と支援の一体化 (第2回)
- 評価きじゅんの設定
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- 人間愛に基づく算数の指導と評価 (第8回)
- 正方形状に並べた碁石の数の指導
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- ~後半(発展的に考えさせよう)~
- 編集後記
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- 今月の楽しい問題 チャレンジコーナー
- 半分に切るには?(一刀両断)
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編集後記
子どもに,算数の授業を好きになってほしい。1時間の算数の授業で楽しそうに問題を解いてほしい。問題解決のわけを話し合うときに進んで発表してほしい。こんな教師の願いがある。
ところが,子どもの現実はそのようにはならない。算数が難しいために抵抗を示す。
特に,若い教師にとっては,いかにして子どもに算数が楽しいかを感じてもらいたいのである。そのためには,ワクワクする授業づくりが欠かせない。「わくわく」とは,『日本語大辞典』(講談社)によれば,「期待などで胸が高まって,心が落ち着かないさま」とある。つまり,「今日の算数の授業で何を学ぶのかな」と,期待している様相をいう。
杉山氏は,恋人にたとえて論を展開されとてもわかりやすい。「まず,算数を子どもと一緒に作ろうという基本姿勢」,「成功のプロセス」を強調されている。また,「授業は科学ではなく,芸術」という言葉にもどきっとした。なぜなら,私もある本の巻末で「感動を呼び起こす総合芸術」と記したことがあるからだ。西村氏は,授業力を高める「5つのポイントづくり」を主張された。「づくり」という氏のこだわりを感じてほしい。玉井氏は,「あれ?おや?なぜ?」に根ざした授業づくりを主張されている。その際,「ずれ」がポイントとなる。これらの提言を受け,教師であるあなたが,教える算数に「ワクワク」しているかどうかがまず第一歩であろう。
(志水 廣)
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- 明治図書