- 特集 「志水式適用問題定着法」で学力アップ!
- 「志水式適用問題定着法」で学力アップ!
- /
- 総論
- どの子も「できる!」ようになる「志水式適用問題定着法」
- /
- 学年別実践事例
- 1年/ぺープサートで豊かにイメージ
- /
- 1年/10をつくれば、けいさんすいすい(たしざん)
- /
- 2年/10のまとまりバッチリ定着!
- /
- 2年/フラッシュカードで長さの単位換算
- /
- 3年/大きな数の計算も九九を使えば大丈夫
- /
- 3年/問題を解く手順とイメージを獲得!!
- /
- 4年/理解度に合わせてテンポよく進めよう
- /
- 4年/計算の順序の判断力をアップ!
- /
- 5年/フラッシュカードで理解力アップ
- /
- 5年/小数と百分率を素早く相互変換しよう!
- /
- 6年/全ての子どもに定着を図る指導のあり方
- /
- 6年/ともに声に出し、ともに考えて(比)
- /
- 算数Short Story (第86回)
- 割り切れる話
- /
- 授業力アップ! 今月の授業とつまずき指導
- 【1年】いくつといくつ
- /
- 〜見えないブロックを予想しよう〜
- 【2年】長さ
- /
- 〜こぶしの大きさに気づかせよう〜
- 【3年】九九の表とかけ算
- /
- 〜12×4の答えのみつけ方を考えよう〜
- 【4年】大きな数を調べよう
- /
- 〜4けたごとに区切ってよもう〜
- 【5年】垂直・平行と四角形
- /
- 〜ひし形の特徴を理解しよう〜
- 【6年】平均
- /
- 〜ならして考えよう〜
- 算数が好きになる問題
- 1年/ともだち なんにん できるかな
- /
- 2年/ひき算ゲームにチャレンジ!!
- /
- 3年/きみはタイムキーパー
- /
- 4年/どんな絵がかくれているのかな?
- /
- 5年/食べすぎたものはなに?
- /
- 6年/ぴったり図形で神経衰弱ゲーム
- /
- 算数授業奮闘記 (第84回)
- 低学年から思考力・判断力・表現力を育てる
- /
- 算数教育ホットニュース (第86回)
- 高等学校新学習指導要領・数学について
- /
- 学力テスト予想問題にチャレンジ! (第14回)
- 規則性を見いだす
- /
- 早わかり! 算数の用語・記号 (第2回)
- 「単位」「直線」「直角」
- /
- ここがポイント! 新算数科の授業展開 (第2回)
- 「簡単な場合」の時間でなだらかな発展や学び直しを生み出す
- /
- 〜なだらかな発展や学び直しのある授業展開の工夫(2)〜
- キーワードで読み解く これからの算数授業 (第2回)
- 「問題を意欲的に解決しようとする態度」の習慣化
- /
- 〜そのための問題と提示の工夫〜
- 数学的モデリングを生かした算数教育 (第2回)
- 日常生活での問題を算数の舞台に載せる
- /
- 創造性を高める算数教育 (第2回)
- 創造性の背景にあるもの
- /
- 編集後記
- /
- 今月の楽しい問題 チャレンジコーナー
- 半円の長さを比べてみよう
- /
「志水式適用問題定着法」で学力アップ!
算数の授業では,問題解決,話し合い,そして,振り返りまたは適用問題を練習することになります。
このとき,はじめの問題解決は主問題の一問だけの解決であり,その解き方を話し合って理解させたとしても,適用練習ではできないことがあります。つまり,子どもにとって主問題についての解法は「わかった」けれど,実際の練習問題になると「できる」とは限らないのです。
なぜなら,練習問題は数値が変更されており,子どもによっては乗り越えられないこともあるからです。例えば,+の計算はできても,+や+の計算は,答えがや1のように少し拡張されるためとまどいます。これらのつまずきが練習問題のときに多く現れると,教師による個別指導だけではお手上げの状態となります。
このことを克服しようというのが,「志水式適用問題定着法」です。
この方法は個別の練習問題に移る前に,一斉指導で主問題で扱った解き方の適用の練習をしようというものです。つまり,主問題の数値を変化させたり,条件を変更させたりして問題を一斉に提示して,どの子どももやり方がわかるようにしようというものです。提示の仕方は,フラッシュカードによる方法,小黒板による方法,音声で念頭に伝える方法などさまざまな方法があります。この方法のメリットは,
@ 理解の遅い子どもが「できる」ようになる
A みんなができていくので,つられてできていく
B スモールステップで提示していくことによって,だんだんとわかっていく
C 5分間くらいの短時間で指導できる
ということがあります。
「志水式適用問題定着法」は,志水の顧問学校では運用が始まっており成果がでています。この方法を全国のみなさんに知っていただくために,志水式を取り入れている学校や実践者に原稿を依頼しました。ぜひ使ってみてほしいと思います。
志水 廣
-
- 明治図書